アフターダーク読み終わりました

1件新しい記事(続いて,東京湾景) 1件古い記事(After Dark)

アフターダーク本日,村上春樹『アフターダーク』読み終わりました。
これから何日かすると,感想は変ってくるのかもしれないけれど,とりあえずは,読み終わり直後の感想を。

まずは,文体がだいぶ変った気がします。『海辺のカフカ』や『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』のように,2つの物語(場面)が交互に織りなされていくのですが,いまいち,「冒険」や「ファンタジー」さが感じられませんでした。

せっかく,「夜明けまでの6時間」と時間を区切った設定なんだけど,「早く夜が明けてくれ!」とか「あと,何時間」といった,せっぱ詰まった感じはありません。

「人間の記憶」や,「普段の暮らしの,ほんのすぐ横には暗い闇がある」という,『ねじまき鳥クロニクル』のころから書き続けているテーマは今回も共通ですが,なんというか,ちょっと拍子抜けした感じです。

分量はとても控えめなので,また,来週あたり読み直してみようかなぁ…。


■「本」カテゴリー内の前後記事
2004年11月20日 | カテゴリ:  | ID: 37
トラックバック: 0
http://garneau.sakura.ne.jp/mt/mt-tb.cgi/22