LOOK号組立日記10(参考書紹介)

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それにしても,似たようなタイトルの本を色々読んでます。<br />あ,6番は別。フレームに付いてきた取扱説明書です(^^)

それにしても,似たようなタイトルの本を色々読んでます。
あ,6番は別。フレームに付いてきた取扱説明書です(^^)

Nikon D90 + TAMRON 17-50mm F2.8

LOOK号組み立てで使った物の紹介の最終回は,バイクメンテナンス参考書です。

写真では6冊も写っていますが,さすがにLOOK号の組み立てだけのために6冊も買ったわけではなく,もともと読書が好きなだけです(それでも3冊は買いましたが・・・)。

新しいフレームの夢がふくらみはじめたのは,本ブログ内の紹介記事へ昨年の12月頃。実際にLOOK号フレームが来て組み立てをはじめたのは本ブログ内の紹介記事へ2月下旬

およそ3ヶ月,自転車の組み立て・メンテナンスに関する本を読む時間はタップリありました(あ,もちろんカタログ類も。笑)。

今回のLOOK号組み立てで読んだのは5冊。残る1冊は,フレームに付いてきた取説です。

Nikon D90 + TAMRON 17-50mm F2.8



(1)八重洲出版『最新版 ロードバイクのメンテ&修理』

LOOK号組み立てに合わせて購入。

今回読んだ本の中では一番参考になりました。

細かいディレイラの調整方法が載っています。フロント・リアディレイラ双方の説明がきちんと書かれており,特に,マイクロアジャスターの付け方・扱い方が載っています。

また,各種工具やチューブトップスのような小物類の紹介もよくされています。

チューブレスタイヤやDI2,BB30などの最新パーツの紹介もされています(全部,おいらは持っていませんが・・・)。

ただ,後半に登場する,「サイコンの取り付け」や「サドルバッグの取り付け」は要らないのでは?という気がしました。普通に説明書通りにやれば誰でも取り付けられると思います(^^)



(2)STUDIO TAC CREATIVE 『はじめてのロードバイクカスタマイズ(分解・組み上げ編)』

LOOK号発注に合わせて購入。サイズが小さいこともあり,通勤電車で読んで事前勉強をしていました。

よけいなことを書かずに,ひたすら組み立ての様子を書き続けています。構成としては,Cannondaleのアルミフレームバイクを分解し,その後,RidleyのNOAHにパーツを持っていって組み上げる,という一連の作業がつづられています。まさに,おいらのパターンと全く同じです(アルミルイガノ→カーボンLOOK)

あくまでも「組み上げ」を主眼においた書籍なので,日常の運用,つまりメンテナンス用の本としては適していません。注油や洗車,フィッティングなどですが,こちらは他の本でもたくさん紹介されているので,そんなに問題にはならないでしょう。

また,あまり役に立たなかったのはワイヤー張りの部分。ノコンだし,ケーブル内蔵タイプのハンドルだし,おいらと違いが多すぎてあまり参考になりませんでした。

一番の効用は,「フレームから組み上げるのって,そんなに難しくなさそう!」と思えたことです。



(3)BiCYCLE CLUB 『ロードバイクメンテナンス[改訂版]』

この本は,使われている写真がきれいで分かりやすそうだったので思わず購入。が,そんなに役に立ちませんでした(涙)

先出の『最新版 ロードバイクのメンテ&修理』と正反対で,オールカラー写真で見やすいし,また,最新コンポの紹介などもあって,読み物としてはおもしろいのですが,具体的な取り付け方法や調整のコツなどの,知りたい情報には乏しく,一度読んだきりです。

まもなく,BOOKOFFへ旅立つことになりそうです・・・。



(4)BiCYCLE CLUB 『要点早わかり ロードバイクメンテナンス』

タイトルが同じところを見ると,(3)前身と思われますが,こちらは文庫本サイズ。

中身もだいたい似たような感じで,あんまりコツやツボはないのですが,なんせ,文庫本サイズなので,自転車イジリが好きで,かつ,読書も好きな人は通勤電車で読めるのが利点。

ただ,全般的に「コツ」のような紹介は少なく,ボルトを締めろ,みたいな当たり前のことが多いかもしれません(例えば,ブレーキシューのトーインには触れていない,など)。

また,発行が古いので(DURAも9速だったりします),最新のコンポや規格のことが知りたいときには役不足は否めません。



(5)BiCYCLE CLUB 『MTBメンテナンス』

この本は,LGS SIX号の9速化改造の時に書った本です。非常~に分かりやすいです。

たとえば,ディレイラのアジャストボルトについては,「可動範囲を制限する,単なるストッパーであること」がはっきり書かれています。

今となっては当たり前の知識ですが,当時,ディレイラの調子が悪いと,すぐにアジャストボルトをイジリ始めていたおいらには目から鱗でした。フロントもリアもディレイラの調整方法が非常に分かりやすく書かれています。

そのほかにも,ケーブル末端の半田処理とか,アヘッドの分解・組立,ブレーキシュー取り付け時のトーインの付け方など,他の本ではあまり見かけないテクニックがたくさん紹介されています。

初めてスポーツバイクを購入し,いきなり8→9速化改造をしたわけですが,この本のおかげで無事にやり遂げることができました。

ロードバイクが主体になった今でも参照する,とても気に入ったメンテ本です(^^) 改訂版も出ているし,また買おうかな?(←アホである)


(6)LOOKマニュアル

最後になってしまいましたが,LOOKのフレームに付いてきた取扱説明書があります。

結構な厚さがありますが,中身は何カ国語にも分かれて作られており,実質的な量はたいしたページ数ではありません(おいらは,頑張っても「英語」しか読めないし・・・)

これは,おフランス語のパート。読めないって・・・。

これは,おフランス語のパート。読めないって・・・。

Nikon D90 + TAMRON 17-50mm F2.8

一応,ISPのカット,アヘッドの調整などが書かれています。また,最後の方にはおまけのように,ディレイラやブレーキ,ホイールなどの話も載っています。

が,全般的に,超最低限のことをさらりと書いてあるだけで,この本の情報だけで組み立てるのは危険です。

たとえば,LOOK595のフォーク(HSC6)はエンドからコラムまでフルカーボンですが,肝心なステムの締め付けトルク(max 10Nmです)は書いてありませんし,カーボン用のグリスを使ってはいけないことも書いてません。

ほとんどの部分で「詳しくは正規のメカニックに聞いてくれ」という記載で締めくくられています。モグリのメカニックとしては,規定トルクくらい書いておいてくれると助かるのですが・・・。

幸い,今はネットで検索すれば,この手の情報はどこかで見つけることができますのでなんとかなりますが,メンテ本では知ることができない,「そのフレーム固有の情報(例:規定トルク)」は掲載して欲しいな,と思います。



おわりに

正直言って,こんなにたくさんのメンテ本を読む必要は全くないでしょう(笑)

会社帰りに書店に寄ると読みたくなってしまい,ついつい買ってしまった結果がこれです。実はこの写真以外にも3冊ほど持っています。

が,ご存じの通り(?),おいらの自転車整備技術は決して高くなく,むしろ失敗ばかり。読んだメンテ本の量と,自転車整備技術は正比例しないという好例でしょう(笑)

よほどの読書好きでないか切り,(1)と(5)くらいあれば十分だと思います~(^^)



(おまけ)


今読んでいるのはコレ。

正直言って,あまりレースについて詳しくなかったので,これで色々分かりました。ようやく,雑誌のレース記事について行けそうです。
(^^)v


■「LOOK」カテゴリー内の前後記事
2010年04月15日 | カテゴリ:  LOOK | ID: 9758
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