だめだめ英語で国際親善(?)
これが手水舎(^^) ボトルに水を補給してよいかどうかは不明。飲用じゃないからいいか・・・。
Nikon D600 + Nikkor 24-70mm F2.8先週土曜日,いつもの鎌倉周遊ライドでの出来事。
鶴岡八幡宮の手水舎(神社にある,手を洗うとこ)で冷却用ボトルに水を補給していたところ,外国人の観光客カップルが近づいてきました。
「まさか,日本人でも話しかけにくい怪しい格好のロードおやじに声をかけないよね・・・?」と思っていたのですが,予想外においらにまっすぐ近づいてきて開口一番。
“Can you speak English?”
よせばいいのに(笑)
おいらは,TOEICは765点なのですが,実は超インチキテクニック(後述)でゲットした得点なので,普通の日常英会話ですらほとんどできません(笑)
なので,素直に“I can't speak english at all.”や,“No, thank you.”,はたまた,“No. Is this a pen?”などと答えておけばよかったのですが,古都鎌倉を世界に打って出るためには,国際親善は欠かせません。
そこで,どうトチ狂ったのか,“I can speak english very little.”(=ほんの少し話せるよ)と答えてしまったところから,今回のネタは始まるのでした。
しどろもどろのロードバイク国際親善
どうやら,二人は20代後半くらいのスポーツバイク愛好者で,日本で見つけた同志ということで話しかけてくれたみたいです。
ココから先は面倒くさいので,全部日本語訳で。どうせ,おいらの英語合ってないし。おいらは「お」,二人の方は男の方が「男」,女の方が「女」で記載します。
- 【女】こんにちは。どこから来たのですか?
- 【お】日本人ですよ。
- 【女】いや,自転車でどこから来たの?
- 【お】ごめんなさい。藤沢,ここから10kmくらいのところアルヨ。
- 【女】こんにちは。あなたはプロの自転車選手ですか?
- 【お】いや,ド素人アルヨ。
- 【女】練習はどれくらいやっているのですか?
- 【お】会社員なので,毎週末にちょっと乗るだけアルヨ。
女性のほうがガンガン話しかけてくるのですが,どうも,「すごいトレーニングを積んでいる日本人プロ」を所望しているみたいなんですが,そんな人は神社の手水舎でボトルに水を汲んでいないと思うのだけど・・・。
で,さらに会話は続き,レース方面に。
- 【女】レースには出るのですか?
- 【お】年に1回だけ,ヒルクライムレースに出るアルヨ。
- 【女】ヒルクライムレース?どこでやるレースなの?
- 【お】山を登るだけのレースアルヨ。富士山に登るレースに出てるアルヨ。
- 【女】フジヤマ? 山に自転車で登るのですか?
- 【お】そうアルヨ。フジヤマに自転車で登るアルヨ。5000人もいっせいに登るアルヨ。
- 【女・男】狂ってる!
ここまで,ずっと黙っていた男子の方が,ようやくしゃべったと思ったら“It's crazy!”(笑)
二人は西海岸から来ているみたいなんですが,向こうでは「ヒルクライム」という行為はぜんぜんポピュラーではなく,MTBでダウンヒルやクロカンをやる人は居るものの,ロードで山を登るだけのレースなんて考えられないとのこと。
ここまで話して,「フジヤマの頂上まで自転車で行くと勘違いされたかも。しかも登山道を・・・」と気が付いたのですが,いまさら無い知恵を絞って英語で説明するのも大変なので,そのままにしてしまいました。
きっと,彼らの頭の中には,「東洋のバイク乗りはフジヤマの頂上まで登るバカだらけ」という誤った知識が植えつけられてしまったのだと思います。ごめんね。
世界遺産,取り消されるかも・・・(笑)
日米軽量バイク対決!
狂った山登り東洋人の話題の後は,バイクの重さの話に。
- 【男】自分はスコットのロードバイクに乗っている。スコットって分かるか?
- 【お】分かるアルヨ。軽いバイクとか作っているアルヨね。
- 【男】君のバイクを持たせてもらってもいい?
- 【お】いいよアルヨ。軽いアルヨね?(ムフフ)
- 【男】自分のは6kgちょうどなんだけど,君のは?
どび~ん。
この日の595号は,源氏山でヒルクライム練習をやっていたので,ほぼ最軽量の6.5kg仕様。それでも,6kgのSCOTT(たぶん,Addict?)にはかないませんでアルヨ・・・。
ドリンク&ツールを満載していたので,コレを外せば軽く感じるはずなんだけど,それを提案する英語力が無いため,「重たいバイクに乗った東洋人」というイメージを払拭することはできませんでした。
というわけで,古都鎌倉を代表して日米軽量バイク決戦に挑んだものの,こちらも惨敗でありました。
やっぱり,ニワカ英語での国際親善は難しいですなぁ。過去に,ヤビツも含めて何度かこういう場面に遭遇しているんだけど,毎回,似たような結末に・・・。
まぁ,彼らはそれなりに楽しんで笑顔で去っていたので,善しとするか。
おしまい(^^)
【おまけ】インチキTOEICテクニックとは!?
以前,おいらの会社では,TOEICで650点以上を取った社員に報奨金が出たので,その時期だけ,狂ったように英会話を勉強したことがあります。
いや,正確には「英会話はできなくていいけど,TOEICで650点を取る!」を目標に頑張りました。
その結果が,600→765点へのジャンプアップだったのですが(報奨金はカメラに化けました),そのときに学んだ,数々のくだらないテクニックの一部を紹介です。
- 【聞き取れた単語が含まれる選択肢はハズレ】
- たとえば,「野球」をやっている写真があり,それを説明する4種類の会話のうち,正しいものを選ぶ問題。このとき,「baseball」が含まれている選択肢は無条件に×です。ヒッカケとして,わざと「baseball」をゆっくり目に話していますが,内容は「野球はテニスと同じルールである」とかデタラメです。
- 【文末に現れた単語はもっとハズレ】
- 上のと同じですが,文末はもっと聞き取りやすいですから,そこで聞き取れた単語を含む選択肢はたいてい×です。
- 【主観的な,感情を含む選択肢はハズレ】
- たとえば「彼は野球をするのが楽しい」のように,感情を表す単語(enjoy,sorryなど)が含まれる選択肢は,客観性を欠きますので,これまた無条件に×です。彼が楽しんで野球をやっているのか,イヤイヤやっているのかは分かりませんから・・・。
- 【疑問詞の質問にYes/Noの回答はハズレ】
- これはインチキというより,英会話としておかしいですよね。Why, When, Who, Whom, Whose, Howで始まる質問にYes/Noでは答えられないので,この選択肢は最初から×です。
こんな,しょうもないテクニック(笑)が何十個も書いてある本を熟読して特訓したおかげで,点数はドカンと伸び,テスト時間も余ってしまうほどでした。
その本がまたすごくて,購入当時の書店には「英会話はできるようにならないけど,TOEICで高得点が取れる!」という,まさにおいらの目的にぴったりのコピーが飾られていました(笑)
今はTOEICの仕組みが若干変わったのですが,また新バージョンが出ているようです。
まぁ,あの時,本当に英会話をまじめに勉強しておけば,こんなことにはならなかったのだけど・・・。
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