俺の消えた文書はどこにいった?
一見,ブルースクリーンのようですが,実はフォトポタ日記のソースコードの一部です(^^)
(画面左側に並ぶ,アイコンの列を作り出すコード)
パソコンを使っていて,ソフトやOSの動作不良(俗に言う「フリーズ」や「クラッシュ」)によって,作成中の文書やファイルを失った経験が無い人は少ないと思います。
おいらは,初期のMacintoshを使った貴重な(?)経験から,「10分ごとに保存」どころか「数秒おきに保存」「1変換ごとに保存」というクセが付いてしまっています。
それくらい,初期のマックは不安定で,連続して半日も稼動していたらビックリして,こっちがフリーズしてしまうような状態でした。
最近は,(少なくとも業務用PCでは)ほとんどクラッシュを見かけなくなりましたが,たま~に画面も顔面も真っ青になっている人を見かけることもあります。
先日,そういう人(内心,ミスター・ブルースクリーンと呼んでいます)からこんなことを言われて,その,もっともな疑問に感心してしまいました。
いわく,
「で,俺の文書は,一体,どこに消えたんだ?」
確かに,どこに消えてしまったのでしょう・・・?
物理的な形があるもの,例えば,机や本,車,自転車など,なんでもいいのですが,そういうモノって,仮に壊れてしまったとしても,とりあえずは「壊れた残骸」が残ります。
どんなに細かく砕いたとしても,それでも,「さっきまでは本だった紙くず」「さっきまでは机だった木屑」や「さっきまでは車輪だった炭素繊維(号泣)」みたいに,形を変えても,何かは残ります。仮に燃やしたとしても。
これだって,ついさっき前まではホイールだったんです・・・(涙)
Nikon D90 + Nikkor Micro 60mm F2.8ところが,コンピュータで丹精をこめて作っていた文書ファイルは,保存して出力しない限り,しょせんビットの配列に過ぎず,ちょっとしたクラッシュで本当に影も形もなくなってしまいます。
もちろん,自動バックアップ機能などを使っていれば残っていることもありますが,それは,同じ内容の別のファイルが残っているだけであって,「自分が作っていた文書ファイルそのもの」は消えてなくなっています。
極端な話,一度もディスク保存していないファイルだったら,全ての情報は,揮発性のメモリの上だけに存在していて,クラッシュと同時に蒸発してしまいます。
いや,「蒸発」だったら湯気になりますが,それすらもなく,完全に「無」になってしまいます。強いて言えば,ミスター・ブルースクリーンの頭部から湯気が出ているのが観測されますが・・・。
こいつは,なかなか消えてくれないんだよな・・・。
PC歴が長い人には当たり前の話ですが,長年,紙の文書に慣れてきた人たちからすれば,
- 消えるってどういうことだよ!?
- どこに行っちまったんだ?
- 出来かけだったんだぜ?
- 切れ端でも残ってないのか?
と思うのでしょう。
そして,そちらの方が「普通の,正しい感覚」だよなぁ,と思い始めています。
日々,オフィスで大勢の人が,朝から晩まで働いて,コンピュータの中に所定のビット配列を作り込んでいる姿の方が,おかしい気がしてきました。
なんとも不思議な世の中になってきましたね・・・(^^)
というわけで,今回は(も?)特に意味の無い文章ですが,消える前にちゃんと保存しておきましょう。
おしまい。
【長いおまけ】
我が家(=豪邸)を建てるとき,銀行からの融資が入金された瞬間,我が家の口座残額表示は見たことが無い巨大な数字になっていました(50億円くらいしましたから)。
で,その半日後,冷酷無慈悲な不動産屋と住宅メーカーが,この巨大な数字を一瞬で0にしてくれました。
まさに,「俺の金はどこに行ったんだ! っていうか,一度も見てないんですけど!」と叫びそうになりました。
口座の残額の数字がバーンと増えて,またゼロに戻っておしまい(涙)
その後には「返済残額」という,同じ桁数の巨大な数字が襲ってきました(号泣)
貰ったお金も,払ったお金も,借りているお金も,返しているお金も,どれもこれも,一度も見てないんだよなぁ・・・。
少し前,仮想通貨「ビットコイン」で大騒ぎになりましたが,あんなのが登場するずっと前から,みんな仮想的な数字の増減で一喜一憂しているんですよね。
この話をローン持ち仲間(?)にすると,例外なく,「そうだよな! 一度全額引き出せばよかった!」と言います。
おいらも,無駄に引き出して,札束でウチワを作って涼んでみるとか,頭に巻いたネクタイに札束を挟んでみるとか,スリの銀次に1億円くらいすられてみるとか,そういう遊びをしてから口座に戻せばよかったなぁ・・・。
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