Clay Carmichael, “くまシリーズ”
こども達は「くま」が大好きです。
たぶん,実際にみち(や森)で熊さんに出くわすと,「かわいぃ~」ではすまないとは思うのですが,それがぬいぐるみや絵本になると,みんな大好きな,愛すべきキャラクターになるようです。
くまのプーさんだって,実物は結構怖いと思うんだけど,みんな大好きで,TDLではプーさんぬいぐるみが現れるところには子ども(オトナも)が群がり,抱きついたりしています。(あ,ミッキーも実物はネズミか。こっちはもっとイヤだな・・・)
我が家のチビ達もくまが好きで,くまが主人公の絵本はたくさん読んであげた気がします。どういう経緯だったか忘れたけど,ふらりと買ってきたClay Carmichael作・江國香織訳の「ふるびたくま」。これが,我が家での「くまシリーズ」の第1作目でした。
このお話の主人公であるくまは,持ち主である女の子のクララの宝物であり,親友でもあります。でも,大好きなくまのぬいぐるみは,一日中一緒だから,だんだんほころびてきたり,鼻が取れかけてきたりします。
クララが持っている,ほかのぬいぐるみ達は密かにくまに嫉妬していたので,「捨てられちゃうぞ」と脅してきます。心配になり,涙を流すくま。だけど,物語の最後に,クララはすてきなプレゼントをくまにくれるのです。
我が家のチビ達も,クララに負けないくらい,クマのぬいぐるみが大好きです。2,3日前,寝る時にクマのぬいぐるみが見つからず,ユウキチは目に涙を浮かべながら寝ていました。あんまりカワイソウなので,夫婦で探してやっとこ発見。寝ぼけているユウキチに手渡してあげると,胸に抱きしめながら,ストンと眠りに落ちていきました。
そんなチビ達なので,もう,どうしようもなく,この「くまシリーズ」が大好きです。Carmichaelの絵は,シンプルだけどとてもかわいく,ストーリーもちょっぴり切なく,とても楽しく,心が温まります。
子どもに読み聞かせるフリをしつつ,意外と自分でも楽しんでしまう,そんな絵本シリーズです。
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