Cool Bizとシアワセについて
先週から,会社での服装が省エネルック,いや,Cool Bizになりました。
もともと暑さについてはかなり許容限度が高いおいらですが,最近,ちょいと太ってきたせいで,ワイシャツの首がきつかったのが回避されて楽ちんです(買えよ,という意見もある・・・)。これによって,全国の冷房用電力が少しでも軽減できるのであれば,それはとても良いことでしょう。
そんな,全国の「シャツの首周りサイズが合わない人」を救うCool Bizですが,竹中平蔵さんがTVで経済効果は6,000億円という,すんごい効果を紹介していました。
全国のシャツの首周りサイズが合わない人全員(しつこい?)がシャツを買い換えたとして,1人約13万円。日本全体では6,000億円と。
竹中平蔵さんは昔から著書をよく読み,比較的好きな経済学者さんでしたが,この発言を聞くと「う~む」となってしまいました。
そもそも,環境省が進めるCool Bizは,地球温暖化防止に向けた取り組みの一環です。つまり,少しでも涼しい格好をすれば,冷房電力消費を抑えることができ,ガス火力や油火力発電所の発電力を下げられれば,(本当に少しですが)CO2排出量の削減につながります。
繰り返しますが,この程度の取り組みでは,ほんの少しのCO2削減効果しかないのは分かっています。でも,「みんなで工夫して,取り組むこと」が大事だと思います。普段気にしなかった,CO2排出について少しでも考えるようになれば,,,という気がします。
そこに来て平蔵さん。これを機会に,全国で450万着もワイシャツを作ったり,古いワイシャツを捨てたりして6,000億円。果たして,CO2削減はどこに~? 人力でシャツ作るの~? 人力で運搬するの~?
なんか,環境省の取り組みと全然合ってないような気がしました。
話は変わって,人の暮らしのシアワセとGDPについて。GDPとは国内総生産額のことで,もちろん運輸などのサービスも含みます。一般的に,1人あたりのGDPが高いほど国民は豊かでシアワセとされます。
でも,仮にGDPを上げようとしたら,会社と家は遠い方がよくて,毎朝長距離を電車(できればクルマの方がなおよい)で通勤し,手作りご飯より外食,物は大事にするどころか可能な限り購買・廃棄を繰り返せば,どんどん1人あたりのGDPは向上していきます。
んでも,こんなのはシアワセからはほど遠いと思うな・・・。よく,「経済効果は○○億円」「○○の出荷量はバブルの前の水準まで回復」とか言いますが,本当にそういうことをみんな望んでいるのかなぁ?
そろそろ,GDP神話を捨てて,NZみたいにのんびり暮らせる社会といのは無理なのかな・・・。と,珍しく社会派?のKKBでした。
追伸:
週末のTVによると,どうやら,郵政民営化反対議員や野党議員(これも,もちろん反対か・・・)の人たちは,小泉首相に対抗して,ネクタイ・上着姿でがんばっているみたいです。
どうせ対抗するなら,もっとはっきりと宣戦布告して欲しいなぁ。例えば,Hot Bizとか言って,国会内をセーターやチョッキを着込んで歩いて欲しい。ドテラなんかも「Hotさ」が強調できて,「民営化反対」が鮮明になるかもです・・・?
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