年の瀬に 小さな店で 小さく祝う 8周年
我が家は,なんと結婚8周年を迎えました。
例年,式を挙げた銀座KIHACHIに行ったり,ミュージカルを見に行ったり,割と大きなイベントがありましたが,今年は予告通り(?)チビ達が幼稚園に行っている間に,小さなお祝いをしました。
今年のお祝いは,近所の小さなイタリアンのお店。
前々から行きたい気持ちはあったのですが,どうも土地柄上,正直言ってあんまり期待はしていませんでした。
でも,会社を休んでふたりでてくてく30分ほど散歩した後入った小さなお店は「帰れソレントへ」なんかのイタリアの歌が流れ,いい感じのお店でした。
そして,肝心なお味の方は,前菜盛り合わせ,スープ,パスタ2品,ドルチェ,コーヒーと一通り食べたのですが,いずれもとてもおいしかったのです。
平日昼間ということで人も少なく,たまにはチビ抜きで,のんびりふたりで食べるランチはココロが安らぎました。
おいらが奥さまとつきあい始めた頃,奥さまは吉祥寺に住んでいて,家の近くの小さなイタリアンのお店によく出かけました。店はとても狭く,テーブル席2つ(1つかも)とカウンターだけ。そして,料理を作るのも,運ぶのも,水をくむのも,レジをやるのもおじさん一人。
料理はとっっってもおいしいのはもちろん,おいらが一番好きだったのは,このおじさん。必要最小限のことしかしゃべらず,一人しかいないこともあって,一生懸命,料理をぼくらのために目の前で作ってくれます。この一生懸命さを見ているだけで,幸せになれました。
とてもおいしい店なので,もっと店を大きくしたり,店員を増やせば,いくらでも客が来るような気がするのですが,ずっと小さなままでした。
8年前に吉祥寺の小さなイタリアンのお店に通い続けた僕らは,湘南に移り住み,また小さなイタリアンのお店で8周年を静かに迎えることができました。
「あっという間」や「よく持ったな・・・」と,ふたりの感想は様々ですが,とりあえずは10周年まではがんばって,どこかへ旅行に行こう!と密かに心に決める結婚記念日でした。
(追伸)
今思うと信じられませんが,当時は「カメラ」を持っていなかったので,当時の様子は記憶の中だけにしかありません。どんなにボロくてもいいから,大切な時間を写し止めるカメラは必要だなぁ,と痛感しています・・・