Live!

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衝動買いした「イヌイルカ」のCD×2枚(ライブ写真は無いのよ・・・。未だに悔やまれるナリ)
衝動買いした「イヌイルカ」のCD×2枚(ライブ写真は無いのよ・・・。未だに悔やまれるナリ)
Nikon D70 + Nikkor 35mm F2D

数年ぶりに「ライブ」なるものに出かけてきました。

おいらが以前に勤めていた職場のスーパー派遣社員の「ぬいる」さんがヴォーカルをつとめる「イヌイルカ」のライブです。

この日は,「サラリーマン万歳、平日ライブ!」というテーマで「新宿たかのや」という小さなライブスペースで開演。
テーマに沿って(?)同じ会社のサラリーマンが集ったため観客の90%は背広姿という,異様なスペースに。でも,異様な観客席に熱く染みいる歌声,(物理的にも)密度が濃い時間を過ごしました。

ライブが始まる直前,デジ一眼を持っている背広1号(みんな背広なので背番号で呼ぼう)を発見。

おいらは,人物写真を撮るのが大好き。今日も「カメラ持っていこうかな~。でも失礼かもしれないしな~」と苦渋の決断の末,置いてきたのです。ところが,背広1号のヤツ,堂々とデジ一眼を持ってきている。ショック・・・。

で,開演。

天井やステージ後方からの光に照らされ,半分,シルエットになりながら歌うボーカルのぬいるさんは,気が狂いそうにきれいでした。

で,背広1号。あろうことか,ストロボを焚いてる! しかも,バウンスしないで直接光!!!なんてこった~! 十分な光量(しかもとても綺麗な光線)があるのに~!!!
もう,自分も撮りたくて撮りたくて,気が狂いそうでした(本日2回目)。おいらと同期のカメラバカ,背広2号ともだえているのでした。

カメラバカ(背広1号,2号,おいら)の身もだえぶりは置いといて,肝心のイヌイルカのライブ。

正直言って,イヌイルカのサイトにある試聴音源を聞いていた時は,「おぉ? 結構うまいんだなぁ」くらいに思っていました。(ゴミンナサイ)

でも,ライブで聴くイヌイルカの楽曲は,こんな風にデジタル化されて,圧縮されてしまい,空気や情熱をきれいに消されてしまったものでは伝えられるものではなかった。

心の奥深くに届く,熱い想い。哀しみを綴る歌の中に聞こえる強い,強い意志。
ヴォーカルはもちろん,バンドメンバーがその場,その一瞬のためだけに作り上げる儚い空気。ライブはこの「空気」が濃密に満ちていて,心がぐらぐら揺らいでしまいました。そして,もちろん,もだえてしまいました(本日3回目)。


おいらは,ご飯を作る人と音楽を演奏する人をいつも尊敬しています。

奥さまが作るパンやピザ。人が心を込めて努力して,そのままではなんの役にも立たない粉を,こねたり焼いたりすると,その場にいる人(おいら+チビ達)はみんな幸せな気分になるし,実際,幸せになる。

音楽も,何もないところから詩を書き,曲を作り,歌い演奏することで,その場に集う人たちを幸せにする。その一瞬のために。

ライブが終わると猛烈に家族に会いたくなり,小田急の特急「ホームウェイ(名前もいいでしょう)」で家に直行してしまったことからも,心の動かされぶりが読みとれます(^^)


以下,ライブで揺さぶられてしまった曲。

「昊(コウ)」
おじいさまの死。深い,深い悲しみや後悔。そして,その深い奥から聞こえてくる強い意志と安らぎ。こんなに人の心を動かす詩があるのか,と思ってしまいました。前半を聴いている時には,なぜか村上春樹の『蛍』を思い出していました。大切な友人の死,喪失感をエネルギーに転換する術を知らない若いふたりを描いた短編で,後の『ノルウェーの森』の原作です。でも,曲の後半は『蛍』とは異なり,見事にエネルギーに換えています。力強く,「この悲しみよ あの空で散れ あなたの元で  この悲しみよ 昊へと変われ あなたと共に」と歌います。このワンフレーズだけで,全てが救われます。

サラリーマンの歌(仮題)

そう,(仮題)なのです。今日のライブのため,ということは,僕らサラリーマンのために作られた歌です。でも,「サラリーマン」という特定の職種(?)だけでなく,すべての働く人たちのための,愛する人を愛する歌です。仕事かパートナーか,ドキドキが失われてしまった,など,重松清の『トワイライト』なんかを思い出します。ライブでの他の6曲とは異なり,アップテンポの曲で,歌詞は知らない(当たり前だ,今日初めてナノダ)んだけど,適当に口を開けて歌ってしまう歌でした。もやもや~っと口を開けて,ごにょごにょ~っとハモる背広軍団はさぞ不気味であったことだろうな・・・。で,曲名。いつまでも(仮題)ではイケナイので,募集中なのです。う~む,悩むなぁ・・・。

他にも,意味は分からなかったけど(ごみん)とにかくメロディが良かった「心音」も印象に残りました。

途中,おいらの先輩,背広4号が突然「○○ちゃ~ん(←本名)」と叫ぶアクシデント(?)がありました。聖子ちゃ~んじゃ無いんだから・・・。さらに,これも背広4号の予期せぬアンコールにこたえて貰ったり,とても楽しい1時間でした。

感動,涙,楽しさは一瞬でしたが,いつまでも思い出になります。楽しかった~。

(おまけ)

さぁ,ユウキチさん,おいらの心を揺り動かすんだ!! (曲は「大きな古時計」)
さぁ,ユウキチさん,おいらの心を揺り動かすんだ!! (曲は「大きな古時計」)
Nikon D70 + Nikkor 35mm F2D


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2006年12月18日 | カテゴリ:  くらし | ID: 385
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