ネット通販でPayPalを不正利用されました!
逮捕されるWilliams容疑者。アズカバン送りにしてやってください。
Nikon D90 + Nikkor Micro 60mm F2.8みなさんは,ネット通販をするときに代金の支払いはどうやっていますでしょうか?
代金引換が一番安全そうですが,ツマにパーツ購入がばれてしまうという巨大なリスクがありますし,手数料も取られてしまうので,おいらはほとんど使ったことがありません。
一方,クレジットカードなどで支払いをする人は多いと思いますが,不正利用や詐欺というリスクもあります。
おいらは,PayPalが使える店ではPayPal,そうでない店はクレジットカードを使っていました。
そして,,,ついにきました。不正利用です。
【21時32分】突然の「お買物決済完了メール」
ある日の会社帰り,使い始めたばかりのiPhoneに「たった今,お買物の決済をしましたよ♪」という内容の,PayPalからのメールが到着しました。
具体的にはこんな内容。
項目 | 内容 | 備考 |
---|---|---|
振込先 | 中国ドメインのYahoo!オークション | 中国にもYahoo!ってあるんでしたっけ? |
利用者 | ロンドン在住のShanice Williamsという野郎 | もちろん,親戚ではない |
購入品 | 冬用グローブ | メンズ(関係ないけど) |
利用額 | 25.14 GBP | 日本円で4114円 |
中国のYahoo!も,Williamsって野郎も,冬用グローブも全くに身に覚えがありません。確かに冬用グローブは欲しいなぁ,とは思っていますが,おいらが欲しいのはパールイズミのバッテリー式グローブですし・・・(関係ないか)。
そもそも,年末を前に極度の金欠状態ですから,BOOKOFF以外のお買物を全くしていませんし・・・。
【21時39分】「アカウントをロックした」メール着信
最初のメールを受けたのは帰りの電車を降りた瞬間でして,ホームでメールを見ながら「おかしいな?どうなってんだ?」と,思っているうちに,またも,PayPalから新着メールが着信。
今度は,こんな内容でした。
- ついさっき,決済をしました(お知らせしたよね♪)
- しかし,通常とは異なる場所,異なる状況でアクセスされた形跡がある
- 怪しいから,お客様のPayPalアカウントの全ての機能を一時的にロックした
- なるべく速く,アカウントにログインして本人確認をすべし
- 過去の取引履歴を確認し,疑わしい(=身に覚えの無い)取引は,システムから異議を申し立てて欲しい
- なお,このメールはキミが読み終わった後,自動的に消滅する(うそ)
なんだか,すごいことになっている感じ。
イギリス~中国~日本の3カ国にまたがる,一大国際犯罪に巻き込まれつつある感じです(4114円だけど)。
「一刻も早く,CIAやMI6に電話しないと!」とも思いましたが,電話番号知らないし,そもそも一連のメール自体の信憑性も分からないし,いったん落ち着いて再確認することにしました。
まずは,iPhoneでは荷が重いので,家に帰ってPCで状況を確認し,それからMI6に電話することにしました(しないよ)。
【22時21分】内容確認 & セキュリティ再設定完了
この手のトラブルで一番心配なのは,「これらのトラブル全体が手の込んだ詐欺かもしれない」ということ。
指定されたURLにアクセスして偽サイトに誘導され,そこでパスワードや「秘密の言葉」なんかを入力したら,それこそ,大変なことになる可能性もあります。
そこで,PayPalからの文面を元にネットで検索をしてみたのですが,同様のトラブルは普通に起きているようで,その際のPayPalの対応の早さ・正確さは高く評価されている模様。
また,メール文面にはログインすべきURLが書かれていますが,それはいつものPayPalのURLであり,どこか別のURLへの誘導が仕込まれている形跡もありません。
というわけで,まず第一段階の「これ全部が詐欺では?」という不安は解消。
無事にPayPalアカウントにログインし,本人確認の後,パスワードや秘密の言葉の再設定を行いました。
【22時23分】アカウントロック解除
本人確認・パスワード変更・秘密の言葉変更を終えた後,PayPalからアカウントロック解除用のコード(20桁)がメールで送られてきます。
再びPayPalアカウントにログインし,このコードを入力することでアカウントの全機能ロックを解除することができました。
これで,過去の決済履歴参照・異議申し立てなどができるようになります。
ふぅ。待ってろよ,Williams。
【22時39分】異議申し立て完了
「異議申し立て」というと大仰ですが,そんなにたいしたことではありません。
アカウントにある過去の決済履歴を見て,「これは俺じゃないんでは?」と思われる取引の番号を控え,「問題解決センター」というコーナーにある入力フォームに「この決済は身に覚えが無いよ♪」という一言を添えて送信すればOKです。
以前は英語だけだったようですが,現在のPayPalは普通に日本語で書けますので,「犯人は東京湾に沈めてください」と書いてもちゃんと通じます(たぶん,やってくれないけど)。
異議申し立てを行うと,すぐに「今調査しているから待っててね♪」というメールが来ました。
あとは,PayPalの調査能力に期待するだけ。
がんばれ,PayPal!
【翌12:37】問題解決!
申し立てをしたのが前夜の23時でしたが,翌日のお昼休み中に「調査完了!やっぱり不正利用でしたぜ!」というメールが届きました。
決済が無効になり,支払い済み金額が戻ってきました。
「Williamsはアズカバン送りにしました」という一文も期待していましたが,残念ながら,不正利用者に対するアクションの内容は分かりませんでした。
その点だけは不満ですが,とりあえず,一件落着です(^^)
まとめ
今回の一連の対応を見ると,PayPalの顧客保護サービスはたいしたもんだと思います。結局,メールを読んで,アカウントにアクセスして,不正取引番号を伝えるだけで調査・返金完了です。
一通りのメールのやり取り。ふぅ,一安心(^^)
それに引き換えおいらはダメダメで,PayPalアカウントにはごく簡単なパスワードを設定していたので,あっさりと見抜かれてしまったのでは?と反省しています。
万が一,不正利用されたとしても,今回のように迅速な対応があれば安心ですが,そもそも,自分のアカウントのセキュリティ設定がちゃんとしているのがいいに決まっています。PayPalは「取引先にクレジットカード情報を送らないで済む」というのがセキュリティ上の最大のメリットですが,そもそも,PayPalアカウントに入られてしまったら,元も子もありません。
ネット上の多数のサービスを利用しているうちに,同じようなパスワード,簡単なパスワードなど,自らセキュリティレベルを下げるようなことをしがちです。
自転車では沢山のヒヤリハットをやっていますが,珍しく日常生活上のヒヤリハット記事でした。
皆さんもお気をつけください~。
【おまけ1】
過去に本当に自分が大英帝国で購入した分(Edge705,KEO2MAX,Fusion3・・・)まで不服申請してみようかと思いましたが,すんでのところで踏みとどまりました(笑)
それこそ,MI6隊員に急襲されてアズカバン送りになっちゃうよ(^^;)
【おまけ2】
ひとつ不思議なのが,なぜ下手人(=Williams)はたかだか4000円のグローブなんかを不正利用で購入したのかです。
せっかくだったら,豪華クルーザーとか自家用ジェット機などの高額商品を買えばいいと思うのですが・・・。
昔聞いた話で,少額のカード詐欺の場合だと,被害者は訴えるのが面倒で諦めてしまうことがあるそうです。
もしかしたら,Williamsもそう考えたのかもしれませんが,相手が悪かったですね。
前述の通り,超金欠状態のおいらにとっては4114円は,国家財政を揺るがすほどの巨大損失ですから(悲)
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