まだまだイケる,595号!
2006年登場のLOOK595。ほぼ直線で構成された,古風なくらいがちょうどいい?(^^;)
Nikon D90 + TAMRON 17-50mm F2.8海の向こうの情報によると,久しぶりにLOOKのフラッグシップが695から795にモデルチェンジされるようです。
おいらの595の後継,695が登場したときはモノコックフレームや専用クランクの格好良さに憧れつつ,「これじゃ,他メーカーと同じジャン」と,湧き上がる物欲を抑えるために見栄を張っていたものでした(笑)
しかし,今回の795は一安心。
585・595の頃の硬派・伝統的なデザイン,流行スタイルを取り入れた695ときて,795は実に個性的というか,,,エッジが効いているというか,,,う~む,自分には合わないな。
というわけで,今回は見送りです(って,あと10年は見送りですが。笑)
改めて595を見てみる
他社が毎年のようにフラッグシップのモデルチェンジをしてくる中,LOOKはマイナーチェンジはするものの,基本的には4~5年も同一モデルがフラッグシップとして君臨します。
これを,LOOK社の良心と捉えるか,開発能力が低いと捉えるかは微妙ですが,なんか,おいらが愛するNikonにも通じるものがあります(^^;)
おいらのLOOK595号は2009年モデルですが,595の初登場は2006年。実に8年前の設計なんですね(古~)。
我が家に到着直後の595号。人生で一番幸せな瞬間。
Nikon D90 + TAMRON 17-50mm F2.8しかし,今から8年も前のフレームの割にはビックリするくらい多くの新技術が盛り込まれています。
- 80t/mの高弾性カーボン
- インテグラル・シート・ポスト(ISP)
- シフト&ブレーキワイヤー内蔵
- 1+1/4インチ,上下異径ヘッドベアリング
- HEAT FITヘッドセット
こんな感じで,昨今の最新フレームと比べても結構「イイ線」いけているフレームだと思います。
当時は珍しかった,下だけ大きなベアリングの上下異径ヘッド。。
Nikon D90 + TAMRON 17-50mm F2.8ブレーキ&シフトワイヤはすべて内蔵型。
Nikon D90 + TAMRON 17-50mm F2.8強いて言えば,あと足りないのは,
- BBの大口径化
- モノコックフレーム
- Di2対応
くらいかと思います(全部695で搭載されましたが)。
おいらがスイスから輸入した2010年では普通のスペックになってしまっていましたが,2006年当時の595はかなり頑張ったモデルだったんだろうなぁ・・・。
595に隠された,最近のトレンド
カタログスペック上は,上に書いたとおり,現代バイクフレームのトピックを先駆けて多く取り込んでいた595。
しかし,カタログでは触れられず,下手するとオーナーすら気が付かない,先進性(?)がまだ隠されています。
【その1】弓なり形状のトップチューブ
最近のフレームのトレンドのひとつに,「弓なりにしなった形状のトップチューブ」が挙げられます。
どういう効果があるのかイマイチ分かりませんが(汗),なんか柔らかそうで乗り心地が良さそうに見えます。
一方,我が595号を真横から見ると,トップチューブは真っ直ぐです。
トップチューブは真っ直ぐに見えるけど・・・。
Nikon D90 + TAMRON 17-50mm F2.8しかし,よ~~~く見ると,微妙に弓なりにしなっていることが分かります。
その,「しなり量」が非常に少ないので分かりにくいのですが,実は595も弓なり形状のトップチューブなのです(^^)
おぉ,わずか数mmだけど,弓なりになっている!
Nikon D90 + TAMRON 17-50mm F2.8
【その2】リアタイヤを回避するためのシートチューブ形状
タイムトライアルバイクや,一部のロードバイク(KUOTAなど)では,リアタイヤがシートチューブにギリギリまで接近しているため,クリアランスを確保するために,シートチューブがタイヤに合わせてえぐったような形状になっています。
595が登場した2006年は,まだそんな意匠のロードバイクは無かったのでは?と思います。
なので,595は普通に真っ直ぐなシートチューブ・・・かと思うとハズレ。よ~~~く見ると,リアタイヤがもっとも接近する部分で,微妙~にえぐられています。
これもメジャーでも当てないと分からないくらいなのですが,本当にわずかにえぐれています。
確かに,1cmくらいえぐれている!
Nikon D90 + TAMRON 17-50mm F2.8実際には「えぐられている」というより,「前後方向に潰されている」という形状ですが・・・。
595号を購入するとき,シートチューブのエアロ形状に惹かれてKUOTAのKULTと悩んだのですが,買ってみたら,595号もプチエアロ形状でした(これに気づいたのは1年くらい後ですが,笑)。
おわり
このほかにも,実はチェーンステーが「左右非対称設計」だったり,リアエンドまでフルカーボンだったりと,実に色々と先進的なトピックが沢山入っています。
LOOKのフラッグシップは,かように「その時代の(or ちょい先の)技術を惜しみなく全部入れちゃう」設計なので,製品サイクルが妙に長いのではないかと思います。
695が出たときには,「まだ595から4年しか経ってないのに」という批判もあったくらい。
なので,他社に比べて割高感があるLOOKですが,一瞬の出費(笑)で最低4~5年は幸せな気持ちでいられるので,意外とお買い得でもあります。
残念ながら795を購入するには,貯金があと70万円くらい足りない(=0円じゃん)し,デザイン的にアレなので,今回は見送りましょう。
795。斬新過ぎちゃって,ちょいと付いていけない・・・。いくらなんでもスローピングし過ぎでは?
正直に言えば,本当に欲しかったのは素の(エアロじゃない)695。
次フレームの貯金が溜まったころには,695は入手できなくなってしまっているでしょうから,おいらにとってのLOOKは595が最初で最後になるかもしれません。
となると,やっぱり,次はKOM(King Of Mountain)だなぁ。
まだ山を登れる足腰が残っているか,それだけが不安な45歳の夏です。
まだまだ,あと10年は595号で戦います!(^^)
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