ケーブルルーティングの見直し(最終章)
ハンドルバーの太さに我慢できずに着手したけど,シフトの引きが軽くなりました(^^)
Nikon D90 + TAMRON 17-50mm F2.86月に7900系DURA-ACEに切り替えてから,ずっとくすぶり続けていた,「シフトワイヤの引きの重さ」問題。
インナーケーブルをPTFEケーブルに変更したり,ワイヤールーティングを変更したりして微妙に改善してきましたが,いよいよ完全解決です。
長かったよ・・・。
もう,我慢できん!
別に,ビール飲んだ後の生理現象ではないです(笑)
DURA-ACEに換装した直後の8月には,シフトワイヤの引きの重さを解決するためにシフトワイヤーのルート見直しをやっています。
DURA-ACEに換装した当初は,ハンドルバーの肩の部分の内側を小回りで通すルートにしていました。
最初に取り付けたときのルート。インベタで,とてもアールがきつい!
Nikon D90 + TAMRON 17-50mm F2.8しかし,このルートではアール(曲げ半径)がかなりきつく,完成後に変速をしようとしたら,TIAGRA時代よりも遙かに重くなっていて愕然としてしまいました。
そこで,8月の改修では,逆にハンドルバーの外側を大回りで通すルートに変更しました。
ST-7900は,インコースとアウトコース,2種類のケーブル出し方を選べます。
これは,アウトコースで出しているときの状態。
8月の改修後。アウトコースを走るため,アールはかなり大きくとることができました。
Nikon D90 + TAMRON 17-50mm F2.8これで,だいぶアールが大きくなるので,シフトワイヤの引きはかなり改善され,「TIAGRAより少し軽い」というレベルになりました。
その後,リアディレイラをRD-7900に変更するなどして,「TIAGRAよりだいぶ軽い」というレベルにまで到達していたのですが,一つ,大きな問題を抱えていました。
それは,「ハンドルバーの太さ」問題です。
8月の変更によって,シフトワイヤはハンドルバーの後ろ側を通っていくことになったため,ハンドルバーのトップ部分は前後に長く(=太く)なりました。
もともと,おいら愛用のFSAのWING PRO31ハンドルは,名前の通り,トップバーがウィング形状で扁平しているので,それがさらに前後に伸びたために,「ものすごく前後に長くつぶれたハンドルバー」という感じなってしまいました。
こんな感じで,前後に長~い形状になっていました。手が小さいとつらい・・・。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D極端なたとえでは,「カマボコ板を握っている」感じです(笑)
平地を走るときはいいのですが,ヒルクライムではトップバーを握る時間が長いので,手が小さいおいらにはかなり使いづらい形状でした・・・。
ハンドルは太すぎる上に,ワイヤの部分が出っ張っているために,そこだけ激しく汚れるし,もう,いいことなし。我慢できん!!
Evolutionally ワイヤールート見直し
革命的ワイヤールート見直し(かなりオーバー)。
現状のカマボコ板ハンドルに我慢できず,またルートを見直すことにしました。
つい先日,STIカバーをHUDZの赤いカバーに交換する作業をやったので,そのときにあわせて,ワイヤールートも変更しました。
引きを軽くするためにはアールが大きくなればいいわけです。それは,道路のカーブでいえば,「カーブがきつくないルート」のことです。
となれば,答えは「アウト-イン-アウト」です。
過去の施工方針と比べてみると,こんな感じです。
作業 | STI→肩→トップバー | アール |
---|---|---|
1回目 | イン→イン→イン | 最小 |
2回目 | アウト→アウト→アウト | 中くらい |
3回目 | アウト→イン→アウト | 最大 |
言葉でも表でもわかりにくいかと思いますが,絵で描けばこんな感じです。
現時点でのベストコーナリング(^^) アウト-イン-アウトです。
Nikon D90 + TAMRON 17-50mm F2.8
STIを斜めに飛び出したワイヤーは,コーナー(肩)をインベタで走り,コーナー出口ではアウトに逃げていきます。
ただ,コーナー出口であまりにアウトに膨らみすぎると,また2回目の時と同じで,ハンドルバーが太くなってしまいますので,その手前でやめておきます。
これだと,「アールを大きく」しつつ「トップバーを太くしない」ことが可能です!
施工完了!で,どうよ?
金曜日の晩,深夜3時までかかった作業の結果,こんな感じでできあがりました。
ようやく完成(^^) 元がウィング形状なのでわかりにくいですが,だいぶ細くなりました。
また,シフトの引きは本当に軽くなりました!!(^^)v
ローラー台に乗せて漕いでみると・・・,
軽い!!
です。
今までの小細工が吹き飛ぶくらい,超軽い引きが実現できました。
もちろん,SISの調整後には,的確にスパスパ変速してくれます。「おぉ,これがDURA-CEのすごさか・・・」と実感できる軽さです。
そして,トップバーを握ってみると・・・,
(比較的)細い!!
トップバーの下のくぼみ部分をワイヤが通るため,カマボコ板状態からも脱却でき,だいぶ細くなってくれました。が,もともと太めのトップバーなので,「比較的細い」という感じです。
それにしても,ここまでたどり着くまでに,ワイヤーの張り直しを5回くらいやっており,もはやライフワークの一部になりかけていましたが,ようやく解決です。
今では,DURA-ACEだけではなく,Ultegraも105もワイヤー内蔵式になりました。
シフトの引きが重たい場合には,可能な限り「アウト→イン→アウト」のコーナリングになるよう,ハンドル肩の部分でのルートの工夫が効果的のようです。
ただ,作業をやるなら時間に余裕がある昼間にやったほうがいいでしょう。今回は深夜0時~3時ごろにやったため,最後のバーテープ巻きはぐずぐずでした(泣)
いくらなんでも,これはひどいのでは・・・。走っているうちにゴミがたまりそうです(泣)
Nikon D90 + TAMRON 17-50mm F2.8いつもながら,とても長くなりましたが,これにて,DURA-ACEワイヤルートの講義を終了いたします。
ご静聴,ありがとうございました。
【おまけ】
本文中でも少し触れましたが,今回で5回目くらいのワイヤー張り直しです(半年で・・・)。
一生をかけて「引きの軽さ」を捜し求めるライフワークと言ってもいい状態だったので,実は大量のワイヤを買い占めてありました。
SP-41の10m巻です。
今回,あっさりと直ってしまい(しかもルートは短くなったので,切っただけで10m巻きの出番無し),この大量のSP-41の使い道がわかりません。
年1回交換しても,10年くらい持つよ・・・。
大量に余った(10m!)アウターワイヤーSP-41。どうすんのよ?(笑)
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