BicycleNavi 2015年1月号 「僕たちのロードマン!」

1件新しい記事(村山利男『ヒルクライムトレーニングの極意』) 1件古い記事(2014年2月~3月の読書記録)

久しぶりに自転車雑誌を読みました。

最近はほとんど読んでいなかったのですが,たまたまBOOKOFFで見かけた『Bicycle Navi 2015年1月号』の特集を立ち読みして目頭が熱くなり,1年ぶりくらいに自転車雑誌を購入して(BOOKOFFですが)家で読みました。

だって,ロードマン(ROADMAN)の特集なんですよ!


だんだん読まなくなってきた自転車雑誌

自転車雑誌といえば,『Bicycle Club』『Cycle Sports』『Funride』の御三家がメジャーなところ。

LGS SIX号でスポーツバイクをはじめ,その後,LGS RHC号でロードデビューを果たしたころは,実に良く自転車雑誌を読んでいました。

ほぼ毎月,御三家を買い揃えていたので,毎年,36冊ずつ自転車雑誌が猛烈な勢いで本棚に蓄積されていきました。

しかし,3年くらい経ってからでしょうか,なんだか急にものすごい「デジャブ感」を感じるようになり,読まなくなってしまいました。

「怒涛の新商品ラッシュ」「ロングライド&ヒルクライム特集」「フィッティング特集」「これで解決,ペダリング」「今年の夏は輪行特集」「ど真ん中ホイール」「ど真ん中ホイール」「ど真ん中サドル」「ど真ん中○○」・・・と,なんだか毎年同じことが繰り返されている気が・・・。

「ロードマン特集」が目に飛び込んできた!

会社帰りのBOOKOFFで「なんか自転車関係の本読みたいなぁ」と思って物色していたら,『BicycleNavi』の2015年1月号が目に飛び込んできました。

今まで2~3回しか読んだことが無いBicycleNavi誌ですが,この号の特集は「僕たちのロードマン」。

今40~50歳のおっさんたちが少年だった頃に熱を上げていた,あのブリヂストンのROADMANです。

記憶に残る「ROADMAN」のロゴの形から推測して,どうやらおいらのは1985年モデルと思われます。

記憶に残る「ROADMAN」のロゴの形から推測して,どうやらおいらのは1985年モデルと思われます。

Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D

おいらも,高校生の頃に夢中になり,正確な車種は覚えていないのですが,フロントのチェーンリングが楕円で,セミドロップのROADMANに乗っていました。

家が市内から遠い山の上にあった(もちろん学校からもクソ遠い)ため,今思えば,毎日ROADMANでヒルクライム練習をしていたようなものです。

当時から激坂の辛さ(の楽しさ)に目覚めていたようで,「フロントアウター縛り」とか「全部シッティング」とか無茶な縛りを自分に課しては,日々の通学を楽しんでいました。

ROADMANに関する読み物がたくさんあって,読み応えがあります。

ROADMANに関する読み物がたくさんあって,読み応えがあります。

Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D

今回,BicycleNaviの特集記事を読んで,本当に懐かしかった。

当時「俺のが最高さ!」と思っていた自分のROADMANも,今振り返ってみると,なんとも中途半端な「ロードバイクもどき」でもあったんですね。

クイックリリースじゃないし,泥除け付いているし,セミドロップだし(^^)

それでも,「こいつに乗ればどんな遠くにもいけるし,どんな激坂も登れる」という,46歳の今とほとんど変わらない想いを,自分のROADMANに抱いていました。

ただ高性能,っていうわけじゃないんですよね。

ただ高性能,っていうわけじゃないんですよね。

Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D

今の中高生は,自分の持ち物の中で,(たとえ勘違いであったとしても)「俺のが最高さ!」と思えるモノを持っているのでしょうか。

みんなと同じスマホを,少しだけ違うカバーやストラップを付けて個性を出しているのかもしれません。

30年前の自転車バカ少年とは比較にならないくらい,今の子供たちは色んなものを持っていると思いますが,僕らのROADMANのように,持っているだけで少し大人になったような,冒険心をくすぐるような相棒があるのでしょうか。

少しだけ自転車に興味を持ち出した自分の子供たちに,PRIMAVERA号やLGS RHC号が,完璧では無いけど愛すべき相棒になってくれたらなぁ,と思い始めています。

エントリーモデルのPRIMAVERA号だって,ROADMANよりもずっと高性能。遠くまで走って行ってみてほしい(^^)

エントリーモデルのPRIMAVERA号だって,ROADMANよりもずっと高性能。遠くまで走って行ってみてほしい(^^)

SONY DSC-RX100m2 + Carl Zeiss Vario Sonnar T* 10-37mm F1.8-4.9

あ,書き忘れていた。

ROADMAN特集の末尾には,ウィンカーやリトラクタブルライト,H型シフトなどのデコレーション満載だった,スーパーカー自転車も載っていて,これまた目頭が熱くなること請け合いです(^^)

ROADMAN特集のおしまいには,こんなオマケが。これまた懐かしい~!

ROADMAN特集のおしまいには,こんなオマケが。これまた懐かしい~!

Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D

そうそう,無駄にパカパカとリトラクタブルしてたなぁ。

おしまい(^^)




【少し寂しい追伸】

もちろん,ROADMANは今では販売していないですから,雑誌で特集を組む意味は商業的にはほとんどありません。

「良くこんな特集組んだなぁ」と思ったら,なんと,BicycleNaviはこの号(2015年1月号)で休刊とのこと。

編集後記を読むまで全然気が付かなかったのですが,全編にわたって,すごく興味深く・奥深い記事,読み物が多かったです。

最後ということで,広告や採算を度外視した構成になったのでしょうか?

だとすると,普段僕らが見ている雑誌(まさに御三家とか)は,いろんなシガラミの中で,書きたいことが書けなかったり,書きたく無いことを書かされたりしてるのかなぁ,なんて少し寂しくなりました。

ほとんど休刊号しか読んでないのだけど,いい雑誌でした,BicycleNavi。


■「本」カテゴリー内の前後記事
■ネットで詳細情報を探す
BICYCLE NAVI (バイシクルナビ) 2015年 01月号 [雑誌]
廃刊は残念・・・

2015年05月15日 | カテゴリ:  | ID: 11406
トラックバック: 0
http://garneau.sakura.ne.jp/mt/mt-tb.cgi/8089