[FHC2015]参戦レポート3(走り分析編)
風景は楽しめなかったけど,走りは楽しかったFHC2015。
SONY アクションカム要するにこんなお話です(^^)
- 過去参戦と比べて平均的だけど加齢を考えると・・・
- 試走に比べて大幅タイム向上
- ヤビツに比べても好調
- 序盤を抑えたのが功を奏している
- 中盤で列車に乗り続けたのもよかった
- 柔らかいボトルも○
- 来年・・・どうするか?
FHC2015の走りはどうだったのか?
すでにお伝えの通り,今回のタイムは1時間23分56秒。
いつものように(?)ほんの数秒だけ速くて,一応は「1時間23分台」です(笑)
これが,今の自分にとって,どの程度のタイムなのかを検証してみました。
【検証1】過去5回との比較
過去の参戦とタイムを比較してみると,今回は全6回中3位ということで,ちょうど真ん中付近。
LOOKに乗り換えたFHC2011以降は,ペース配分を間違えて失敗したFHC2014を除けば,だいたい1時間22分あたりなので,誤差の範疇,例年通りの走りだったと言えます。
しかし,FHC2011からは4年経っているわけですから,おいらも4歳を年をとっています。
その割には似たようなタイムで走っているということで,「歳のわりには頑張った」ということかな?(^^)
【検証2】試走→本番でのタイム向上度合い(IFT)
一般的に,試走よりもレース本番の方がタイムが向上します。
下山荷物を背負わないで済むという物理的要因の他,レース本番特有の高揚感がもたらす心理的要因も大きいと思います。
フォトポタ研究所では,FHC2014の際に,試走に対する本番のタイム向上を示す指数IFT(Improvement From Test run)を開発していますので,全6回の挑戦におけるIFTを求めてみました。
毎年の,試走と本番の様子。今年の本番はずいぶん頑張ったなぁ・・・。
過去の大会では,だいたい5~8分くらいの短縮が見られるのですが,今年は過去最大,試走から本番で11分52秒も短縮していました。
率にして,なんと約13%ものタイム短縮です。
この分析(か?)より,「試走に比べて,本番は頑張った」と言えると思います。
【検証3】富士ヒル=ヤビツ×2(YFR)での検証
FHCのコース(スバルライン)とヤビツタイムアタックを比較すると,以下のようになっています。
コース | 走行距離 | 標高差 |
---|---|---|
FHC (スバルライン) | 24km | 1250m |
ヤビツ峠 (名古木~頂上) | 12km | 650m |
奇跡の偶然ですが,距離も標高差もほぼ2倍なんです。
このことは,フォトポタ研究所が2014年に世界に先駆けて(うそ)「富士ヒル=ヤビツ×2」の法則として発見しました。
数式で書くと,「Fujisan ÷ Yabitsu = 2.0」で,FYR(Fujisan Yabitsu Rate)と呼ばれています(だれも呼んでないけど)。
さて,FHC直前のヤビツタイムとその2倍タイム,FHC本番タイムを並べると以下のようになります。
参加年 | 直前ヤビツ (①) | ヤビツ×2 (①×2) | FHC本番 (③) | タイム差 (②-③) |
---|---|---|---|---|
2015 | 42分40秒 | 1時間25分20秒 | 1時間23分56秒 | -1分24秒 |
2014 | 42分47秒 | 1時間25分34秒 | 1時間28分54秒 | +3分20秒 |
2013 | 41分51秒 | 1時間23分42秒 | 1時間23分56秒 | +0分14秒 |
2012 | 40分12秒 | 1時間20分24秒 | 1時間21分21秒 | +0分57秒 |
2011 | 40分20秒 | 1時間20分40秒 | 1時間22分33秒 | +1分53秒 |
過去4回(第1回の2009年はヤビツ未挑戦)の参戦では,数値の大小はありますが,すべて「ヤビツ×2よりも少し遅い」結果となっていました。
しかし,今年については,初めて「ヤビツ×2よりも速く」なりました(!)
直前の仕上がりでは1時間25分くらいが妥当だったところ,そこから1分半も速いタイムをたたき出したということで,今回は「ヤビツに比べて,本番は頑張った」と言えそうです。
「FHC本番前のヤビツで手(脚?)を抜いただけじゃない?」という疑惑もありますが,FHCから1週間後の先週土曜日もヤビツを走っていて,このときのタイムは42分43秒と,FHC前とほぼ同一でした(2回走って3秒さってのもすごいですけど・・・)
検証のまとめ
以上,高度に科学的かつ精緻な計算(?)をまとめると以下のようになります。
- 歳のわりには頑張った【検証1】
- 試走に比べて,本番は頑張った【検証2】
- ヤビツに比べて,本番は頑張った【検証3】
これらをまとめると,今年のFHCの走りは「全6回の挑戦の中では平凡だが,火事場のバカヂカラ的にパワーを出し切った大会」といったところでしょうか(^^)
(比較的)タイムが好調だった理由3選
前述のように,直前の試走やヤビツに比べて好調だったFHC本番ですが,その理由を自分なりに分析してみると以下の3点がありそうです。
【要因1】序盤を抑えた走りができた
FHC2014と比較した簡易パワー計算結果を以下に示します。
FHC2014と比較した,今年の簡易パワー分析.
既に報告の通り,序盤は根性で(?)パワーを抑えていることが分かります。
その分,中盤はFHC2014よりも少し高目を維持できています。
途中,シャワーキャップブレーキ効果(笑)によってパワーダウンが見られますが,キャップを外すことによってパワー回復しています。
やっぱり,多くの人が言うように,序盤を抑えたほうが中盤で高目パワーを維持することができ,積分値は大きくなることが分かりました。
また,バーチャルトレーナー(VT)が逃げ出したおかげで「紙ラップ表」を使いましたが,序盤を抑えた走りをするためにはVTが適していないことにも気が付きました。こちらについては,後日別記事で紹介します~
【要因2】列車効果
30km/h,場合によっては40km/h以上にもなる極楽浄土区間は当然ですが,20km/h前後で走る中盤区間も,なるべく「列車」を形成して走ったほうが楽です。
空気抵抗はもちろん減りますし,少しきつくなった時も食らいついていくモチベーションも沸いてきます。
今回の中盤区間は,ほとんど全部,誰かの後ろにいるか前を引くかして,列車を形成して走ることができました。
【要因3】ボトルが柔らかかった(笑)
今回の,陰の立役者。ふつ~のボトルです(^^)
SONY DSC-RX100m2 + Carl Zeiss Vario Sonnar T* 10-37mm F1.8-4.9既に紹介していますが,普段使っているPOLAR保冷ボトルに比べて,だいぶ柔らかい,普通のボトルを使いました。
たいしたことが無いように思えますが,最終盤になってくると,体力の限界まで追い込んでいるので,固めのボトルを握る力も出なくなってきます。
そうなると,ド根性でドリンクを「吸う」ことになるのですが,それこそ心肺能力を限界まで追い込んでいる中で,「吸う」という動作がどれほどきついことか・・・!
今回は,フニャフニャボトルのおかげで,簡単にチビチビ飲むことができ,とても楽でした(^^)
まとめ
FHC2015は,タイムに大きな向上はありませんでしたが,4年前と同等のパフォーマンスを出すことができ,そこそこ満足です。
また,序盤を抑えた走りなど,普段のヤビツアタックにも応用できる走りができたことも収穫でした。
今年は最後まで富士山は見えませんでした。来年,また来るか・・・!?
SONY DSC-TX10本当は今年限りでFHCは卒業かな?と思っていたのですが,まだまだ改善要素はたくさんあるようですので,場合によっては,来年以降もありかも?と思い始めています(^^;
最終回の次回は,大会運営など,気が付いた点をまとめて終わりにします。
つづく(^^)
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