Shiro家天文台が営業運転開始!
Shiro家初の天体望遠鏡登場です(^^)
Nikon D90 + TAMRON 17-50mm F2.82011年7月9日,関東地方の梅雨明けと同時に,Shiro家天文台が営業運転を開始しました。
我が家に初の天体望遠鏡がやってきて1ヶ月半。
毎晩,梅雨空を恨めしげに眺め続けた日々と別れを告げ,おいら,ちび×2,ツマ,みんな初めての星空体験です。
ついにこの時が来たか・・・
「天文台」といっても,要するに「天体望遠鏡」です(^^)
ことのきっかけは,5月にあった長男(小6)の誕生日。
長男はわりと科学好きな少年のため,今までも,誕生日やクリスマスには,いろんな科学系のプレゼントをもらっていました。
- 学研電子ブロック
- あの懐かしの電子ブロック復刻版。パズルのような感覚で本物の電子回路を作れます。メインはやっぱりラジオかな?
- KIROBO(キロボ)
- コンピュータ制御できるロボット工作キット。ロボットといっても,ステッピングモーター2個で走り回るだけの車ですが,格安なお値段(たしか5000円)ですから,LEGO MINDSTORMが買えない我が家にはぴったりでした。
- モーター工作キット
- エナメル線をぐるぐる巻き付けて電磁石を作り,最終的にはモーターを作れるキット。意外と楽しいおもちゃでした。
そして,ついに,すべての科学少年が欲しがるプレゼントの王道(?)である「天体望遠鏡」の番がやってきたのでした。
幸い,我が家は南方面にかなりの眺望が開けたところに建っていますし,湘南はなんだかんだ言って「田舎」ですから,星もそれなりに見えます。
おいらも,「いやぁ,ついに星空にまで興味を広げたか。よしよし(^^)」と浮かれていたのでした。
天文台設置までの経緯
しかし,問題は天文台の建設費です。
いろいろと調べてみると,どうも1~2万円程度の格安(安くないけど)望遠鏡では,三脚が貧弱だったり,接眼レンズで倍率を稼いでいたりするせいで,まともに観察できるのは「月」くらいだったりするそうです。
惑星や銀河を観察したいのであれば,どうしても,口径80mm程度で4.5万円くらいが最低ラインのようです。
しかし,我が家の大蔵大臣(古い言い方だなぁ)に,「小6に4万円超の誕生日プレゼントなんて絶対にダメ!」「どんなに出しても5000円まで!」と厳命されてしまい,ご長男は涙顔。
しかし,彼には貯め込んだお年玉が1.5万円もあり,それを出すということになりました。これに,ママからの5000円を足せば2万円になります。
しかし,まだ2万円ほどたりない・・・。
クランク基金拠出!
長男は,日々,塾や宿題でめいっぱいがんばっているし,宇宙のロマンは男のロマン(笑)。ここは一つ,お父さんの出番であろう。
我が家には,家族のうちの誰かが,いつ,クランク(たとえばFC-7950とかFulcrumとか)を欲しくなっても素早く対応できるようにするためのクランク基金が設立・運用されています。
まぁ,平たく言えば,おいらがクランクを買うためにへそくりを貯めているだけですが(笑)
この基金はクランクの購入に使途が限定されているのですが,今回は非常事態でありますから,臨時に全額拠出してあげることにしました。
いやぁ,やるときはやるなぁ,おいらも(^^)v
(これが,またあとでひと悶着になりますが・・・)
天文台建設完了! しかし・・・
建設資金で揉める前から,長男と二人でビックカメラやネットでいろいろ調べていて,VIXENの望遠鏡にしようと決めていました。
最初は,その口径の大きさに惹かれて「反射式」や「カタディオプトリック式」も考えたのですが,経年変化で調整が必要らしいということで,初心者でも問題のない「屈折式」(いわゆる,普通の真っ直ぐな望遠鏡です)にしてみました。
あとは,お予算との勝負なのですが,口径70mmのMINI PORTA A70Lfだと口径もさることながら三脚が貧弱なようなので,ワンランク上の口径80mm PORTA II A80Mfに決定です。
巨大ダンボール登場! 上に乗ったランドセルに比べてでかいのなんの・・・。
Nikon D90 + TAMRON 17-50mm F2.8AMAZONで発注してわずか数日で我が家に巨大な,本当に巨大な段ボール箱が到着しました。
LOOKをフレームで買ったときや,LGS J24を丸ごと買ったときと同じくらいの,巨大サイズです。
到着の当日は,まずは組立だけで終わり,夜も遅くなってしまったので,翌日から星空観察をすることにしましたが・・・。
梅雨入りです(涙)
入梅だよ・・・。室内で使い方の練習をするチビ達。
Nikon D90 + TAMRON 17-50mm F2.8翌日から梅雨入りという,もっとも不適切な時期に購入してしまったため,約1ヶ月半にわたって,ずっと「星空観察の練習」ばかりするはめになりました。
また,星空を見ることなくレンズが黴びてしまっては悲しい限りですので,随所にシリカゲルを付けてあげるなどの,いきなりの梅雨どき保管対策からスタートです。
ついに,Shiro家天文台が営業運転開始!
我が家に到着してから待つこと1ヶ月半。待ちに待った梅雨明けです!!
初めて南の夜空に向けられたShiro家天文台の望遠鏡。
Nikon D90 + TAMRON 17-50mm F2.8カズボンさんが,「月だ!」と騒ぐ。言われんでも見えますがな(笑)
Nikon D90 + TAMRON 17-50mm F2.8最初に見たのは,もちろん「月」でした。
この日は上弦の月でしたが,まぶしくて見ていられないくらい,快晴の夜空。
わくわくしながら,初めて望遠鏡で見た月は,まさに別世界。
自分たちが住んでいる世界の上に,こんな精密なものが浮かんでいることが不思議な気がしてきました。
倍率を上げると,クレーターや海,山脈,さまざまな地形を見ることができました。
デジ一眼をくっ付けて撮ってみました。
肉眼で見るときは接眼レンズがついて倍率がど~んと上がるので,この10倍くらい拡大されて見えます。
そして,星座早見盤やMITAKA(国立天文台謹製のプラネタリウムソフト)を駆使して,土星を探してみました。
意外なことですが,東京近郊のように空気があまりきれいではなく,また地上の明るさが邪魔してしまうような場所では,土星のような「メジャーな星」を探すのはわりと簡単です。
他の小さく,暗い,「マイナーな星」が見えないので,逆に言えば,見えているのはみんなメジャーな星,というわけです。
土星は,アルクトゥルスの下,スピカの横にの位置に簡単に見つけることができました。
そして,家族順番に接眼レンズをのぞいて,人生初の土星を見た感想は,みんな同じく「かわいい!」でした。
本当は,もっと宇宙のロマンみたいなものを感じるかと思ったのですが,おいらも,やっぱり「かわいい!」と思ってしまいました。
真っ暗な空に,「ビーチボールが浮かんでいて,それは浮き輪を付けている」という星なんです。
こんなかわいい星が,小さな「点」として毎日夜空を回っているなんて,本当に驚きです。
※土星の写真は撮れないでございます。デジ一眼を直接付ける場合は接眼レンズがないので,肉眼で見るより倍率がど~んと落ちてしまうためです。
まとめ
というわけで,営業運転開始まで紆余曲折のあったShiro家天文台。
購入翌日から続いた梅雨空では,「DURAクランクの方がよかったのでは・・・」などと思うこともありました(←もはや,子供誕生日と無関係だが・・・)。
でも,夜空に向けた望遠鏡で見る星たちは,DURAクランクを諦めても余りある美しさ,かわいさ,神秘を感じることができました。
いやぁ,今までで一番楽しい,誕生日プレゼントでした(半ば,パパの物になりつつあったりして。笑)
がんばって練習してくださいな(^^)
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D望遠鏡設置費用 : 40000円(定価は57750円)
クランク基金拠出: 20000円(残額0円)
土星のかわいい姿を眺める家族 プライスレス(笑)
おしまい。
【重大なおまけ】
クランク基金を全額拠出して購入に貢献でき,足長おじさん的に満足していたおいら。
しかし,背後から近寄るShiro妻が一言。
「ど~こに,そんなお金があったのよ?」
どす~ん。巨大隕石が!
・・・というわけで,DURAクランクは半永久的に遠のいてしまいました。涙。
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