FHC2014参戦記2(本番編)
「ここから,もがけ!」と言われても,すでにもがき続けてきたので,何も残ってません・・・。
SONY アクションカムFHC2014参戦記の2回目は,いよいよレース本番編です。
既報の通り,あまりにも遅かったタイム・順位にはほぼ触れずに(笑),とにかくレース本番スタート!
いくらなんでも前杉
意外と知られていないのですが,FHCのスタートは「自己申告タイム順」です。
リザルトは年代別(例えば,40~44歳,45~49歳など)で出てきますが,これはゴールタイムを年代順でソート掛けているだけで,スタートは自己申告タイムに基づいて決めます。
3月のエントリ申し込み時に,「このくらいのタイムで完走できますよ」という時間を記載するので,それに基づいて,主催者側で出走順を決めているのです。
女性の場合は男に比べて人数が少ないので,ひとつの枠でスタートですが,おっさんはウジャウジャいるので,12もの枠に分けています。
で,今年のおいらはどこにいるかというと,恐れ多くも,一般男子の先頭である「3000番台」。
一般男子の先頭である3000番台。この後ろに6000台くらい続きます・・・。
SONY DSC-TX10一緒に参加した仲間も似たような持ちタイムにも関わらず,こんなゼッケン枠。
- 4000番台(Shigeさん)
- 5000番台(キューマルさん)
- 8000番台(Noguさん,蜻蛉さん)
- 12000番台!(panpanさん)
panpanさんは誤記入か!?という気もしますが,みんなかなり後方から狙ってきます。
おいらは今年も慌てて「目標タイム(=1時間15分)」を記入しまったのですが,Funrideが求めているのは実績値。
素直に自己ベスト+αの1時間20分と書いておけば,4000か5000番台スタートになったと思われます。
このスタート位置だと,通過する列車がみんな新幹線か特急ばかりで乗れなさそうな予感が・・・。
エグゼクティブ・スタート!
今年のFHCから,専用駐車場や専用トイレ,専用くつろぎエリア,専用ゼッケンなど,色んな特典を付与した「エグゼクティブ・サービス」なるものが始まりました。
エグゼクティブなShigeさん達は,スタート位置まで違い,バイクはラックに預けて休憩できます。
SONY DSC-TX10通常の参加費に加えて2000円を払うのですが,一般庶民であるおいらは縁の無い話。
と思っていたのですが,知恵と工夫(か?)で,自分専用のエグゼクティブ・スタートとなってしまいました(後述)。
最後尾でスタートしたのですが・・・
SONY DSC-TX10もともと,男子1枠(3000番台)が早すぎるのは目に見えているので,少しでも後方にと最後尾からスタートしました。そして,例年のように,車載カメラ(アクションカム)を使って動画を撮ろうとしたのですが,なぜか,全く反応せず。
アクションカムは待機電力が大きいので,バッテリーを抜いてジャージの背中ポケットに入れていたのを忘れていました。
そのため,大会会場を出たら路肩で停めてバッテリー装着をしたのですが,さすが男子1枠,まだ計測地点は遥か先なのに,すでにかなりのスピードで走り去っていきます。
ほんの30秒くらいの電池取付作業だったと思うのですが,気が付くと,おいらは3000番台と4000番台の隙間でポツン一人。
おかげで,完全独占,エグゼクティブなスタートを切ることができたのでした(寂しいのなんのって・・・)。
今大会最大のポカ(=サイコンスタートし忘れ)
単独スタートなんてたいしたポカじゃありません。
FHCはスタートしてしまえば,6500人がゴッチャゴチャになって走るので,そもそもゼッケン枠なんて在るようで無いようなものです。
今大会最大のポカはそれではなくて,サイコン(Edge810)のスタートをし忘れたことです・・・。
計測開始ポイントまで,アクションカムの方に気を取られていて(ちゃんと録画スタートしているか?),あろうことから,Edgeのスタートボタンを押し忘れてしまったのです!!!
このことに気が付いたのは,計測開始地点を通過してから1分半くらい経った時点(動画記録から,1分52秒遅れと判明しています)
慌ててスタートボタンを押したのですが,すでにスタート地点からは500mくらい先まで進んでいるので,Edgeの画面には「オフコース」との文字が。
さよなら~,さよなら~,さよなら~,あぁぁ~♪
SONY DSC-TX10さよなら~,さよなら~,さよなら~あぁ~♪ (1979年,作詞作曲:小田和正)
まさにオフコース。
しばらくすると,「スタート地点へナビゲーションしますか?」というトチ狂ったダイアログがでました。オフコースだけに「Yes-No」とい選択肢まで出ていましたよ(笑)
せっかく上った急勾配を下ってやり直すわけないじゃん~!。
前日,あんなにEdge練習したのに~,No~!
ペースが全く分からん(涙)
結局,おいらの分身(FHC2013のデータ)であるバーチャルトレーナー君は,スタートラインに居座ったままでピクリとも動きませんでした。
初参加(FHC2009)以外,試走も含め,このバーチャルトレーナーに頼ってペース配分してきただけに,どのくらいのペースで走って良いのか全く分かりません。
そもそも周囲には2000番台の最後尾(女性ライダーの一番後ろ)しか居ないので,ペースが全く合いません。
このまま仲良くサイクリングでもいいのですが,向こうも嫌がるでしょうから,とりあえずパワフルに踏み倒してペースを上げます。
幸い,こんなこともあろうかと,5年ぶりに「ラップ表」をステムに貼り付けていたので,参考にしつつ走りますが,あまりにも適当な数字(5kmおきとか)なので,なんともかんとも・・・。
最新のEdge810を搭載しつつ,コレに頼って走ることになるとは・・・。
SONY DSC-RX100m2 + Carl Zeiss Vario Sonnar T* 10-37mm F1.8-4.9結局,序盤は馬鹿みたいに飛ばしてしまって脚が疲労してしまい,その後のほとんどの区間で過去のペースを大幅に下回りました。
脚だけが疲労して心拍は余裕だったので,「意外と楽じゃん。ひょっとしてイケてるかも!?」と勘違いしながら走る自分でした・・・。
文明の利器(GPS付きサイコン)に頼り過ぎるとこういうことになるのね・・・。
あ~ぁ(笑)
3合目から先はしばらく160bpm台。サイクリング並みにのんびり~♪
次々と列車を乗り継いで4合目まで・・・
スタートは3000番台の最後尾(のさらに後ろ)ですから,すぐ後ろには4000番台のエースたちが沢山居て,ものすごい速さの列車を組んで右隣を走り抜けていきます。
5~6人の列車になると,ある程度膨らんでいたりするので,完全に密着しなくても,後ろを走ればかなり脚が楽になります。
が,いかんせん,こちらの鈍行脚に比べて,向こうは特急や新幹線脚(中にはリニア脚まで)。
100mも走ればすぐに置いていかれるありさま。
もっともキツイ4号目付近では,恥を忍んで女性専用車両にまで乗ってみましたが,あっさりと置いていかれました。やはり,小学生以下のお子様しか男は乗れないようです・・・。
また,今年の大会はかなり暑く,いつもよりハイペースでドリンクを飲んでいるうちに,残量に不安を抱くようになりました。
そんなときに現れたのが給水所。
5回目の参戦にして初めて給水をしてみたのですが,これがまた難しいのなんの。
鈍行脚とはいえ,一応はロードバイクですから20km/h近くのスピードが出ていて,その状態で,完全に停止している人から紙コップで水を受け取るのは至難の業です。
結局,受け取った水の半分はトップチューブ,3割は股間にぶっ掛ける感じで,残り2割だけ飲むことができました。
トップチューブはまだしも,股間の方は勘弁してほしい・・・。
「女性専用車両に乗ろうとして股間をぬらして下ろされているオヤジ」では,本当にまずいよ~(^^;)
極楽浄土快走!
4合目の苦しい区間を抜けると,FHC名物,ほぼ平坦(0~3%くらい)が約1.5kmにわたって続く「極楽浄土」(おいらが勝手に呼んでいるだけ)。
極楽浄土序盤は30km/hくらいの列車に乗れたのですが,脚に余裕が出てきたので,その列車を置いて(おぉ!),さらに前方の40km/h集団まで追いつくことができました。
ペースも何も気にすることなく無我夢中で走った,今大会,唯一気持ちよかった場面でした(^^)
5回目の富士ヒルクライムゴール!(^^)
極楽浄土で,完全に脚と心肺と気力を燃やし尽くしたところに現れるのが,ゴール手前の激坂。
毎年のことですが,フォームもペダリングもまったくでたらめ,気合のみで上りきってのゴール。
速報で紹介しましたが,今年の公式タイムは1時間28分。
計5回の参加記録はこんなになります。
項目 | FHC2014 | FHC2013 | FHC2012 | FHC2011 | FHC2009 |
---|---|---|---|---|---|
天候 | 超快晴 | 快晴 | 雨 | 曇り | 快晴 |
タイム | 1時間28分 | 1時間23分 | 1時間21分 | 1時間22分 | 1時間29分 |
極楽浄土速度 (km/h) | 39.9 | 35.5 | 38.2 | 44.1 | 35.8 |
平均心拍(bpm) | 177 | 176 | 176 | 181 | 180 |
最大心拍(bpm) | 189 | 186 | 186 | 190 | 190 |
平均ケイデンス (rpm) | 86 | 78 | 82 | 77 | 74 |
消費エネルギー (kcal) | 952 | 1866 | 1487 | 1451 | 1446 |
ブロンズ (リング) | ブロンズ (リング) | ブロンズ (リング) | ブロンズ (リング) | ブロンズ (シール) | ブロンズ (リング) |
LOOKに乗り換えた2011年以降ではダントツのワースト(涙)
詳細の分析はまた後日ですが,馬鹿みたいにケイデンスが高いのは早めに売り切れた脚をカバーするため,軽いギアで上ってきたことを物語っています(アホである・・・)
また,消費エネルギーが半分程度になっているのは計測機器の違いによるものと思われます(Edge705→Edge810)。
はふぅ,5大会連続ブロンズかぁ。
5個集めたらシルバーに変えてもらえないかな・・・?
ゴール直後の様子
しかし,桁違いにいい天気でしたなぁ。過去最高かも。
SONY NEX-5N + Carl Zeiss Vario Tessar T* E 16-70mm F4 ZA例年通り(雨のFHC2012除く),ゴールした後は,アイスを食べたり,お土産(草もち)を買ったりしてくつろぎました。
体調,自転車の様子はこんな感じ。
項目 | 状況 |
---|---|
心肺 | かなり余裕 |
右脚 | 大丈夫 |
左脚 | ちょい痛い(プチガングリ) |
ドリンク | ほぼ0。給水無かったらヤバかったかも。 |
F4R | 問題なし!(^^) |
タイムの悪さはゴール前から分かっていた(ブロンズさえ無理かと思っていた)ので,特に「悔しい」という気持ちはあまりなく,上りきれた安堵感に浸ります。
毎年のことながら(雨のFHC2012除く),おいしいアイス!(^^)
SONY NEX-5N + Carl Zeiss Vario Tessar T* E 16-70mm F4 ZA馬鹿みたいに早い枠(3000番)でスタートしたので,仲間を待ち,無事に合流。
お互いのタイムを言い合って感嘆したり(女子表彰台まで・・・!),慰めあったりしつつ,下山の列に向かいました。
(つづく)
遠くに南アルプスを見る。しかし,こんな高いところまで,みんな自転車でよく来たもんです!(^^)
SONY NEX-5N + Carl Zeiss Vario Tessar T* E 16-70mm F4 ZA毎回のことですが,5合目まで上っても,ちっとも頂上が近づかない感じの富士山。でかいなぁ・・・。
SONY NEX-5N + Carl Zeiss Vario Tessar T* E 16-70mm F4 ZA- ■「2014年」カテゴリー内の前後記事
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