[第4回]必須用品(その2)

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ペダルです。コレが無いと,かなり走りにくいと思います(^^;)
ペダルです。コレが無いと,かなり走りにくいと思います(^^;)
Nikon D70 + TAMRON 17-50mm F2.8

本ブログ内の紹介記事へ前回の自転車&ヘルメットに比べると優先順位は下がりますが,今回はスポーツバイクを始めるにあたって「かなり要る物」を紹介してみます。(次回は「合った方がいいかもなぁ」「無いよりはマシ」の予定です)

「絶対に要るモノ」の判定基準は,「無いと走れない」「無いと危険」「無いと生きて帰ってこれない」くらいのモノに絞ってみました。あくまでも,おいらの適当な主観ですが…(^^)

ペダル

笑っちゃいますが,大抵のスポーツバイクにはペダルが付いてない状態で売られています。コレが無いと下り坂しか走ることができません。

これは,ペダル(とシューズ)には複数の方式があって,当人に合わないペダルが付いていても捨てることになるからです。ペダルシステムは色々あって書ききれないので,次回にまとめて書く予定です。

フロアポンプ

超必要です! 以前,プロショップで,新たに始めるお客さんが「フロアポンプって,携帯用ポンプで代用できませんか?」と質問していました。ショップの店員は「がんばれば大丈夫です」と回答をしていましたが,絶対にできません!! 毎週末に乗るには,そのつど空気を入れなければなりませんが,フロアポンプなら5~10回のポンピングで済むところ,携帯ポンプなら軽く100回,下手すると200回くらいポンピングしなければなりません。しかも,べらぼうに力が必要です。フロアポンプは決して高くない(2,000円くらい?)なので,必ず一本用意しましょう。おいらは,RHC号購入時,お店(MARSHさん)に勧められて購入したTOPEAKの「ジョーブロー スポーツ」です。


最低限の工具

超小型ツールTOPEAKのMINI6
超小型ツールTOPEAKのMINI6
Nikon D70 + TAMRON 17-50mm F2.8

スポーツバイクは,サドルの高さ調整,ハンドルの調整などなど,日々細かな調整が必要です。ある程度,自分の乗車ポジションが固まってくるといじることは減りますが,最初のうちはポジション調整の他,新しいパーツの追加,失敗したパーツの取り外し(涙)など,なにかと工具の出番は多いものです。

でも,一般車と違ってスポーツバイクの場合,日常の調整・修理に必要な工具は極めて少なく,六角形のアーレンキーと呼ばれるドライバーがあれば,ほぼ事足ります(パンク修理セットは別)

アーレンキーは,何本かがセットになった携帯用工具が便利ですが,家で使うために,もう一つ普通サイズのアーレンキーを用意しておくことをオススメします。前者は1,000~3,000円くらい,後者は1,000円程度です。携帯用工具も上を見るときりがなく,「30機能で8,000円,重量0.5kg!!」など,もはや携帯することが難しそうな奴まであります。

工具を集めるのが趣味(おいらもその要素アリ...)の方はどんどん突き進んで欲しいのですが,出かけるときはなるべく小さな奴の方が嵩張らなくて便利です。最近のおいらは,TOPEAKの超小型ツール「MINI6」を愛用しています。


パンク修理セット

パンク修理には,携帯ポンプ,タイヤレバー,交換チューブの3点があればOKです。街の自転車屋さんのように,ゴムのパッチをあてて修理することもできますが,チューブを削ってキレイにしたり,ゴムが乾くまで待ったり,正直言って面倒です。最初のうちは,潔くチューブ毎交換した方がいいと思います。1,000円くらいですし(繰り返すと安くないですが......)

一口にスポーツバイクと言っても,ロードバイク・クロスバイク・MTBと色々あります。おいらはMTB族の末裔であるLGS SIX号で始めましたが,一度もパンクしたことがありません。なんせ,普通の自転車よりも頑丈なタイヤを使っているのですから,当たり前と言えば当たり前です。一方で,ロードバイクは下手な人ほどパンクに遭遇することが多く,おいらもしょっちゅうパンクしています。なので,ロードバイクで始める人ほど必須度合いが高いブツです。

もちろん,修理する技術(といっても,タイヤ外して,嵌めるだけですが)も覚えておかないと,意味がありません(^^)


ライト

今いちばんのお気に入り,ANTAREX X10cs
今いちばんのお気に入り,ANTAREX X10cs
Nikon D70 + TAMRON 17-50mm F2.8

昼間しか走らないのであれば無くても大丈夫ですが,遠出をすればトンネルもありますし,予期せぬパンク(涙)やトラブルで帰りが遅くなってしまうこともあるので,ライトは付けておいた方がいいでしょう。ご近所散歩であれば,小さなライト(たとえば,本ブログ内の紹介記事へこんなヤツ)でもいいですが,遠出をするときとは,ある程度パワーがあるライトにしておいた方が無難です。

おいらは,8月の富士山チャレンジの最後にパンクしてしまい,帰宅は夜の9時でした。この時は,小さなLEDライトではなく,せめて1W級の明るめのライトが絶対に必要と痛感しました(で,すぐに買いました。本ブログ内の紹介記事へこれです♪

また,テールライトも是非装備しておきたいです。おいらのは,フレームが白,ウェアも明るめのモノを着ていますが,黒いカーボンフレーム&黒いウェアだったら,いくら反射板を付けても,後方からの視認性は悪くなってしまいます。

その点,テールライトは小さくても結構目立つので,お値段も安いし軽量なので,付けておいて損はないと思います。おいらは,一時期,100円ショップで買った巨大テールライトを付けてみましたが,走行時に脱落してえらい目に遭いました。どうやら,ガチガチアルミフレームの振動には耐えられなかったようです。テールライトは小型・軽量の方がいいかな,と思います。


バックミラー

とってもコンパクトな「SPY」ミラー
とってもコンパクトな「SPY」ミラー
Nikon D70 + TAMRON 17-50mm F2.8

車道の左端を走るスポーツバイクは,対自動車では交通弱者です。すぐ横1mを10tダンプが抜き去っていったりするわけですから,風圧で吹っ飛ばされたり踏みつぶされたりしないように,右後方に対する注意は常に必要です。

右左折時などの何らかのアクションを起こすときは直接目視するから問題ないのですが,普通に直進しているときも,右後方は注意し続けなければなりません。常に右後ろを振り向いて走るわけにはいきませんから,自動二輪や原付バイクと同じように,右側にはバックミラーを付けておいた方がいいと思います。

ミラーには色んな種類がありますが,おいらはハンドルバーに直接付けられる,小型のミラーを使用しています(本ブログ内の紹介記事へこいつ)。もっと大型のミラーでも良いかと思いますが,この程度の小型ミラーでも,後方からの車両について「どんな大きさの車か」とか「直進するつもりか」なんかはちゃんと分かります。あんまりデカイミラーも格好悪いので,オススメです(^^)


個人的には,なぜバックミラーが道交法上で装着が義務付けられていないか不思議なくらいです。「ベル」は道交法上の必須装備で,危険を回避するために鳴らすのですが,歩行者とはほとんど交わりがないから鳴らす機会が無い(歩行者を蹴散らすために鳴らすのは論外。たまにそういうおばちゃんを見かけますが…)し,自動車に「ちり~ん,ちり~ん♪」と鳴らしても全く無意味です。大声で「どいて~!」「危ない~!」とか叫んだ方がマシです。

おいらは,3年近いスポーツバイク生活で一度もベルを鳴らしたことがありませんが,危ない車や原付バイクに対して叫んだことは2,3回あります。車には意味がなかったですが,横道から出てきたバイクは停まってくれました。



ケミカル類

オイルは色々試してみました。
オイルは色々試してみました。
Nikon D70 + TAMRON 17-50mm F2.8

スポーツバイクに乗ったことがない人でも,「自転車には油が必要」くらいは知っていると思います。そう,自転車には,チェーンオイルを始めとしたケミカル類が必要なのです。といっても,特殊なケミカルの出番はとても少ないので,当面は,チェーンオイル,万能オイル,パーツクリーナーがあれば十分だと思います。チェーンオイルについては色々試しましたが,なんといってもFINISH LINEの「ROAD」がオススメです♪


ボトルケージ・ボトル

一般的にはPOLARボトルかな?
一般的にはPOLARボトルかな?
Nikon D70 + TAMRON 17-50mm F2.8

これは,どの自転車入門本にも書いてあると思いますが,自転車に乗るとものすごく喉が渇きます。

かといって,喉が渇くたびに休憩して,自販機でジュースを飲んでもダメなのです。喉が渇いてからでは遅く,渇く前にチビチビ飲むのが大事です。

ボトルケージは,保冷の方が飲んだときにシアワセ(冬は暖かく,夏は冷たく)です。が,人気のPOLARボトルはそんなに保冷力が無いので,もって2時間くらい。おまけに,夏場は結露してフレームが濡れてしまいます。

そこで,おいらオススメは,思い切って普通の魔法瓶。今使っているのは,サーモスのボトルですが,夏も冬も会社でも大活躍です。


グローブ

夏は汗で手が滑るので必須です。冬は寒くてやってられないので必須です(^^) とにかく,一年中,グローブ無しでスポーツバイクに乗るのはしんどいです。無いと,手が滑ったり,振動で腕が痛くなったり,転んだときに怪我をします。LGS SIX号に乗っていて砂利道で転倒したときは,グローブのおかげで助かりました。

最初のうちは手が痛いので,ジェルパッド等の衝撃吸収材が入ったグローブがいいのですが,慣れてくると,ダイレクト感が欲しくて薄手のグローブが気に入るようになります。おいらは,夏も冬もパッドが厚く,今は薄いのが欲しくてしょうがないです…。


レーサーパンツ

いわゆる,「レーパン」です。夏用はショーツ(短パン),冬用はタイツが一般的。ロードバイクは振動がケツに直に響きますから,レーパンはかなり必須に近い優先度ですが,MTBやクロスバイクの場合はそうでもありません。

おいらの場合,レーパンを買ったのはロードバイクを購入から半年も経ってからです。ケツの痛みは,乗車ポジションの問題が一番大きく,上達するに連れて本ブログ内の紹介記事へウソのように消えますから,最初のうちにこの痛みを覚えておくのもいいかもしれません(笑)

また,お値段が容赦無く高い(1万~)し,自転車以外にまったく応用が利かないパンツなので,しばらく様子を見てから買った方がいいかもしれません。


アイウェア

度入りレンズとサングラスを組み合わせたException
度入りレンズとサングラスを組み合わせたException
Nikon D70 + TAMRON 17-50mm F2.8

なんかカッコイイ言い方ですが,要するにサングラスです。

メガネの人(おいらも)はまだ良いのですが,裸眼の方は必須かと思います。それというのも,スポーツバイクだと25km/hくらいが巡航になり,ロードバイクだともっとスピードを出すことになります。この速さで,虫やホコリが目に入ったりすると,下手したら大事故になるかもしれません。

実際,一年中走っていると,何回かはサングラスに虫がぶつかってくれます。海辺でこうですから,川沿いなんかを走ったらもっとたくさんぶつかるのではと思います。

というわけで,サングラスを買うことになるのですが,買うとなると今度はメガネの人が大変苦労します。度入りサングラス,コンタクト+サングラス,普通のメガネ+サングラス,など様々な選択肢があります(どれも安くない)。おいらの場合,さんざん悩んだ末,普通レンズとサングラスが一体化した,RUDY PROJECTのExceptionを使っています。

まとめ

以上,スポーツバイクを始めるにあたってmustな物品を紹介してみました。記事はオール文字(ごめんなさい...)なので,該当する本ブログ内の記事も参考にしてみてください。

でも,こうやって振り返ってみると,やっぱり,いろいろと買いそろえるモノが多いスポーツだなぁ......。で,次回は,もう少し優先順位が低いモノを紹介する予定です。



【2008.11.07追記】

「ライト」を書くのを忘れていたので,追記しました。さらに,「バックミラー」も必須候補なのですが,一応は無くても走れるので,こちらは次回に紹介予定です。

【2008.11.09追記】

やっぱり,「バックミラー」を追記しました。この調子で色々追加していくと,そのうち全部必須項目になってしまいそうですが……。

【2008.11.10追記】

ボトル・ケージを忘れていました。コレがなかったら,下手したら死んじゃう!



■「自転車入門シリーズ」カテゴリー内の前後記事
2008年11月06日 | カテゴリ:  自転車入門シリーズ | ID: 1125
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