ガングリオン征伐日記(1日目)
デジカメを忘れたため(涙),今日の写真はケータイでこの1枚だけ。病院の屋上です。
au W51CA今回のガングリオン征伐(入院)には,おいらの記事書きの相棒,ポメラ様を持っていきました。
入院中の回診や検温,点滴,手術(ウソ)の合間をねってポメラ様で日記を書いていました。が,多くの皆さまが期待されているような,楽しいネタはあまり無く,ごく普通の入院生活を淡々と記録したような感じになってしまいました。まぁ,せっかく書いた物ですので,今日から5回くらいに渡り,ガングリオン征伐記を連載しています。
第1回目の今日は,早朝の新宿湘南ラインに乗って(グリーンです♪),都内の病院に入院した日をまとめてみました。
最終のMRI診断
入院,と言っても,来院するなりいきなりバサッと切るわけではなく(そんなわけない),今日もう一度MRI診断をやって,切り取る部位を最終的に確定します。
前回の痛みの原因を探るための診断とは違い,具体的にどこを切り開いて,にっくきガングリオンを除去すべきかを検討するために,たっぷりと30分かけて左足の輪切り画像を撮りまくりました。
その結果,あまりよくないコトがわかりました。
My ガングリオン(の野郎)の位置
おいらのガングリオンは,ふくらはぎにできていますので,ふくらはぎ(筋肉)を切り開き,ガングリオンを除去するだけ,のはずだったのですが・・・。
おい等の場合,スネの頸骨の真後ろにガングリオンがありました。そのすぐ後ろには,動脈,静脈,神経×2,の4本の太くて大事な「パイプ」が並んでいます。さらには頸骨と平行して腓骨もあります。
文字じゃ分かりづらいので,絵にしてみました。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2Dそのため,ふくらはぎを真後ろから切り開いていく場合,血管や神経を傷つけてしまうリスクがあるので実施困難ということが判明しました・・・。
取りうる選択肢
MRI診断の結果,おいらのガングリオン野郎は,2本の骨と2本の血管+2本の神経に囲まれた,かなりデリケートな位置に安住していることが判明しました。
そこで,この場所へのアプローチ方法として,当初の「膝の真後ろ」からではなく,「膝の真横(内股側)」から切り開いていく方法が考えられます。
具体的には,頸骨に沿って筋肉を剥がしながら切り進み,ガングリオンにたどり着くという手法です。この方法だと,神経や血管を傷つけるリスクは低いですが,ガングリオン野郎の袋全体を除去することが難しいかもしれない,という難点があります。
内部のゼリー状脂は間違いなく吸引できますが,ガングリ野郎の袋自体は一部分(または全くだめ)しか除去できないかもしれない,とのことです。
じゃ,「吸引」だけでもいいか,という考えもあるのですが,こんなに奥深くにできてしまったガングリオンの場合,「吸引」も切開しないとできない(神経・血管にぶつかるかもしれない)ですから,いずれにせよ,切開手術は避けることができないとのこと。
う~む,どうしたらいいもんだか。
でどうする?
結構ポピュラーな(人気はないと思うが)ガングリオン。
比較的簡単な手術で除去できると思われていたのですが,やっかいな位置にできてしまったがために,無理すれば神経や血管を痛める,無理しないと完全に除去できない,という難しい選択になってしまいました。
主治医の先生が1時間近くかけて非常に丁寧に説明してくださり,どのような手術にするか,について意見を求められました。
そこでおいらは,2分ほど熟考し(短いよ!),あっさりと,下記のような手術方法で行くことにしました。
- 膝の横からの切開手術とする
- 頸骨と筋肉の隙間から切り開いていく
- 筋肉を押し退ける際,神経や血管への負担は最小限とし,無理なようであればさっさと引き返す
- ガングリオンのゼリー状脂は吸引し,燃えるゴミで捨てる(うそ。除去した後は病理検査します)
- ガングリオンの袋は可能な限り除去するけど,無理な場合はさっさとあきらめる
- 麻酔は明日,麻酔科の医師と相談するが基本は全身麻酔とする
と,こんな感じです。
かれこれ10年近くも悩んできた痛みだけに,可能な限り除去したい。だけど,痛いままでも富士ヒルクライム完走するくらいですから,絶対に除去しなければ人生真っ暗というわけでもない。
というわけで,「がんばって除去するけど袋全体の除去までは強行しない」という方針になりました。
いやはや,ネタとしてはおもしろい(?)けど,なんとも,ハラハラする「打倒!ガングリオン闘病日記」のスタートになりました。
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