混迷のフレームサイズ問題の出口を発見!
あらためて見ると,RHC号のホリゾンタルは美しいなぁ。うっとり・・・(←バカです)
Nikon D90 + TAMRON 17-50mm F2.8年末から検討重ねていたNewフレームのサイズ。
「SかMかどっちがいいか?」という,第三者が聞くと怪しんでしまうような課題で延々と悩んでいましたが,ようやく結論が出ました!
(^^)
解決の糸口はそこに
答えのヒントは,Noguさんのご同僚さんのコメントの中にあった「ハンドルの高さ」「ヘッド長」というキーワード。
サドルからハンドルまでの距離に直結するトップチューブ長は,ステムを交換することで5cmくらいは調整の余地があります。実際,RHC号はなんどもステムを交換し,現在は100mmステムで落ち着いています。
しかし,サドルとハンドルの落差はそんなに簡単に調整することはできません。
まず,サドルの高さの方ですが,こちらは脚の長さでほぼ自動的に決まります。おいらの場合,3年間のRHC号修行でBB~サドルトップ=715mmに辿り着きました。
もう一方のハンドル高さの方も,基本的にはトップチューブ長で自動的に決まってしまいます。コラムスペーサーを挟むことで若干調整の余地は残りますが,あんまりスペーサーを挟みすぎると,今度は「かっこうわるい」というデメリットが出てきます。
サドルの高さもハンドルの高さも,実はあんまり調整幅が無く,ハンドル落差(=サドル高さ-ハンドル高さ)は,選んだフレームサイズでほぼ決まってしまうのです。ハンドル落差は乗車姿勢に大きく影響を与え(大きいときつくなる)ますから,これは大きな問題です。
さっそく,ハンドル落差の計算だ!
前項の真剣な議論(?)から,ある程度調整がきくトップチューブ長やシートチューブ長に比べ,ヘッドチューブ長はなかなかシビアだということがわかりました。
さっそく,LOOK586のS,Mサイズ,そしてRHC号のハンドル落差をちょいちょいと計算してみます。
シートもステアリングも少し後ろに傾いている(74°くらい)ですので,sinを乗じて垂直方向の長さに換算してあげます。また,シート長はBBからの長さになるので,BBハイトも考慮してあげる必要があります。
割とレーシーなスケルトンのRHC号。初めて乗ったときはしんどかったよ・・・。
Nikon D90 + TAMRON 17-50mm F2.8
で,3車種のハンドル落差を求めた結果はこんな感じです。
項目 | 586 (S) | 586 (M) | RHC |
---|---|---|---|
BB~シートトップ | 715mm | 715mm | 715mm |
アングル | 74.5° | 73.75° | 74° |
垂直高さ | 689mm | 686mm | 687mm |
BBハイト | 60mm | 60mm | 68mm |
垂直高さ (1) | 629mm | 626mm | 627mm |
車軸~ハンドル | 495mm | 517mm | 515mm |
アングル | 72° | 73° | 73° |
垂直高さ (2) | 471mm | 494mm | 492mm |
ハンドル落差 (1)-(2) | 158mm | 132mm | 127mm |
ハンドル高さの方は,ヘッドチューブのてっぺんの位置です。実際にはスペーサーもステムもあり,また,ステムもアングルがあるので,本当に握るハンドルの位置はもっと高くなります(実質的なハンドル落差はRHC号で60mmでした。身長175cmだとちょい少な目かな?)
こうして3車種を見比べてみると,今乗っているRHCとMサイズはほとんど同じですが,RHCとSサイズを比べると,ハンドル落差は3cmも拡大してしまうことが分かります。
で,「ハンドル落差が現状よりも3cm大きくなる」というのが耐えられるかどうかですが・・・。
RHC号のハンドルセッティング
現状のRHC号のハンドル周りはこんな感じになっています。
富士ヒルクラのブロンズスペーサー(おっほん!)が入っています
Nikon D90 + TAMRON 17-50mm F2.88mmのスペーサー(富士ヒルクラのブロンズです♪)が1つ入っています。
さらに,よく見てみると(じゃなくても分かりますが),ステムが天地逆さまに付けてあります! おいら自身,完全に忘れていましたが,前傾姿勢がきつくて辛かったので,いつかのタイミングで天地逆さまにしていたのでした。つまり,現状のRHC号は「可能な限りハンドル落差を縮めようとしている」セッティングでありました。
ありゃ!? ステムが天地逆さまになってる(ライズになっている)!!
Nikon D90 + TAMRON 17-50mm F2.8最初の頃はこんな風に,ステムは下向きだったんだけど,いつ逆さまにしたんだろ・・・?
Nikon D70 + TAMRON 17-50mm F2.8祝! フレームサイズ決定!
以上の緻密な計算結果(か?)より,今よりもハンドル落差が3cmも大きくなる(つまり9cmになるということだ)Sサイズは論外であります。最低でもスペーサーを3cmも多く挟む必要があり,せっかくシンプルなスタイルがカッコイイLOOK586がべらぼうにかっこうわるくなってしまいます。
一方のMサイズであれば,ハンドル落差は現状のRHC号とほぼ同一で,トップチューブ長は現状より10mm短くなり(550→540mm),ちょうどイイ感じと思われます。実際には全く違う車種ですから,いきなりベストポジション!というわけにはいかないでしょうけど,少なくともジオメトリ表を見たうえでは,「Mサイズが最適」ということが分かりました!
あ~,一ヶ月も悩み続けましたが,ようやく答えが出ました。
シートチューブ長より,トップチューブ長より,大事なのはヘッドチューブ長。
Noguさん,ご同僚さん,ありがとうございました~(^^)
愛しのLOOKサマまであと少し!(たぶん)
- ■「LOOK」カテゴリー内の前後記事
-
- 1件新しい記事:586に赤信号!!
- 1件古い記事 :フレームサイズ探しの森の中で