[第12回]パーツを交換してみよう!
初めてMTB(LGS SIX)号のパーツ交換をやったときの様子。
8速→9速化作業でシフターとCS,チェーンだけの交換だったけど,緊張したな~(懐)
急に思い出したのですが,「自転車生活」カテゴリの記事を全く更新していませんでした。
最後に更新したのが2009年の2月。
それから1年半。富士ヒルクライムやフジエコなどの自転車イベントにでたり,無数のパーツを交換したりしていて,ネタには困らないはず(^^;)
そこで,久しぶりに更新することにしたのですが,再開第1回は「パーツを交換してみよう!」です。あ,ついでにカテゴリ名も「自転車入門」にしてみました♪
自転車パーツ交換の愉しみ
スポーツバイクを趣味とする人には,「パーツ交換を全くしない人」と「パーツ交換をすごくする人」との2種類があると思います。
交換しない人は全く交換せず,完成車で購入したままの状態で何年も乗られていますが,交換好きの人は,およそ交換可能なパーツはすべて交換し尽くしていたりします(あ,おいらだ)
あくまでも主観なのですが,両者の中間の方は非常に少ないような気がします。
おそらく,後者の方は「おれは完成車のままでいいよ」という禁欲的(?)な自転車生活を送っていくのは無理であり,一度交換し始めたら,行き着くところまでいってしまうのでしょう。途中で止まることなく・・・。
でも,それでいいのです。
つい先日,「動的平衡」について書きましたが,パーツの出入りで平衡が保たれている限り,なんの不都合もありません。大丈夫です,どんどん交換しましょう!
やりかけて,とっ散らかってしまうことも・・・(笑) 分解図をダウンロードしましょう!
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D新しいパーツをインストールするたび,それが次の走りや挑戦へのモチベーションになります。その結果がいまいちであれば,さらなるパーツへ目が向きます。
「キリがないじゃん」と言われることもありますが,そう,キリが無くおもしろいのだからいいのです!
おいらのパーツ交換歴
おいらは,2007年5月にLGS RHC号を購入しました。
それから約3年を経過していますが,実にいろいろなパーツを交換しました。
交換したことで劇的に走りが変わったものから,完全に自己満足で終わったもの,やる前より悪くなったものまで,まさにピンキリです。
そこで,せっかくの人柱経験ですから,過去のパーツ交換とその効果(反省)を,今後数回にわけて連載してみます。
順番は,おいらが感じた効果が大きい順のつもりです(ということは,後半は悲しくなるかも・・・?)
ホイール
世代 | メーカー | 型式 | 記事 |
---|---|---|---|
初代 | A-CLASS | AKX2.0 | - |
2代目 | EASTON | VISTA SL (現EA50SL) | |
3代目 | Campagnolo | SHAMAL ULTRA 2-way Fit |
交換の効果が一番大きいと言われる「ホイール」ですが,やはり,効果はダントツです。おいらレベルのライダーでも十分効果を感じられます。
最初にVISTA SLに交換したときには,平地の巡航速度維持がとても楽になり驚きました。VISTA SLはリムが前後とも30mmと高めですし,重量も1960g→1697gとかなり軽量化したのが影響しているのだと思われます。
初めて交換したEASTON VISTA SL。軽いし,平地巡航は早くなるし,そして見た目も大好きでした。
Nikon D90 + TAMRON 17-50mm F2.8そして,SHAMAL ULTRAにして,さらに平地巡航が速くなりました。こちらは,リムは前24mm・後28mmとVISTA SLとあまり差は無いですが,圧倒的な剛性の高さと,軽量さ(1497g)のおかげかと思います。
この調子で行くと,前後で50万円とかするウルトラ高級ホイールは一体どんな走りになるのでしょう? さすがに,「この調子で行く」のは無理ですが・・・(退職金だな。笑)
最後に,ホイール交換時に必要な作業と工具を紹介しておきます。スプロケットの着脱はホイール交換だけではなく,スプロケット交換でも使う(当たり前)ので,そのための工具は持っておいても損はないと思います。
- スプロケット回し・ロックリング外し・モンキー(スプロケット着脱)
- タイヤレバー(タイヤ着脱)
- アーレンキー(ブレーキ位置調整など)
タイヤ
世代 | メーカー | 型式 | 記事 |
---|---|---|---|
初代 | MAXISS | RE-FUSE2 | - |
2代目 | Vittoria | Topazzio Pro | - |
3代目 | Vittoria | OPEN CORSA EVO CX | |
4代目 | Panaracer | Extreme EVO3 Protex | |
5代目 | Michelin | PRO3 Race | |
6代目 | HUTCHINSON | FUSION3 |
ホイールと並んで交換の効果が高いと言われる「タイヤ」ですが,これもまた本当で,物によってかなり乗り心地が変わってきます。ホイールに比べればお値段は格安ですから,費用に対する改善効果では,自転車パーツの中でトップクラスでしょう。
では,一体何が変わるのかと言えば,大きく言って「走りの軽さ」「グリップ」「乗り心地」の3要素でしょう。
走りの軽さを高めるためには「転がり抵抗」を低くすればいいわけですから,空気圧を高くしてカチカチにすればOKです。しかし,カチカチにすると乗り心地はむちゃくちゃ悪くなる(お尻に厳しい)し,グリップ力も落ちてきます。
そこで,トレッド面(ゴム)を柔らかくしてやれば,乗り心地もグリップも改善されますが,今度は耐久性が・・・。
しょうがないので,ゴムは適当な固さのままで,空気圧を下げることで改善しようとすると,今度は転がり抵抗が増してくる・・・。
というわけで,「こうすれば3要素全部が最高!」というタイヤはなかなか難しく,ほどほどに,うまくバランスさせているのが「良いタイヤ」ということになるのだと思います。
おいらが使った6種類のタイヤでは,Michelinがもっとも「良いタイヤ」と思っています(詳細はこちらの記事参照~)
使用期間が短かったRE-FUSE2とTopazzioを除いた4種類のタイヤの現時点での評価はこんな感じです。
評価項目 | Vittoria OPEN CORSA EVO CX | Panaracer Extreme EVO3 Protex | Michelin PRO3 Race | Hutchinson FUSION3 |
---|---|---|---|---|
空気圧 | 10bar | 10bar | 6.5bar | 6.5bar |
おしりへの優しさ | ○ | △ | ◎ | ◎ |
転がり抵抗 | ○ | ◎ | ○ | 調査中 |
グリップ力 | ○ | ○ | ◎ | 調査中 |
耐パンク性能 | △ | ○ | ○ | 調査中 |
重量 | ○ | ○ | ○ | △ |
PRO3がなんでもいいわけではなく,,「乗り心地なんか無視して,走りの軽さ命だぜ!」という江戸っ子(?)であればPanaracer Extremeが一番ですし,「んなアホな! タイヤってのは長持ちしてなんぼでっせ!」という人であれば,Vittoriaだと思います。
こちらも最初に交換したVittoria。今見ると,かっこいいな~。マグネットの位置がまずいけど(笑)
Nikon D90 + VR24-120mmというわけで,比較的簡単に交換できる上に,意外と奥が深いタイヤ交換。完成車のタイヤはたいてい最低レベルの物(しかし耐久性が高い)ですから,なるべくはやめに交換をどうぞ~
(^^)
次回に続く
気軽に書き始めたわりには,ずいぶん長い文章になってしまいました(いつもだけど)。
今までに,自転車でいじった部分は相当な量になるので,いったんここで区切って,続きは次回以降にすることにしました。
予定では,こんな物について,換えてみてどうだったのかを書いてみようかな~,と思っています。
- ハンドル周り(ハンドル,ステム,バーテープ)
- サドル周り(サドル,シートポスト)
- 駆動系(クランク,スプロケ,チェーン,FD,RD)
- ジャンボ系(フレーム,STI)
- ペダル
- ■「自転車入門シリーズ」カテゴリー内の前後記事
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