[第12回]パーツを交換してみよう!

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初めてMTB(LGS SIX)号のパーツ交換をやったときの様子。<br />8速→9速化作業でシフターとCS,チェーンだけの交換だったけど,緊張したな~(懐)

初めてMTB(LGS SIX)号のパーツ交換をやったときの様子。
8速→9速化作業でシフターとCS,チェーンだけの交換だったけど,緊張したな~(懐)

Nikon D90 + TAMRON 17-50mm F2.8

急に思い出したのですが,「本ブログ内の紹介記事へ自転車生活」カテゴリの記事を全く更新していませんでした。

最後に更新したのが本ブログ内の紹介記事へ2009年の2月

それから1年半。富士ヒルクライムやフジエコなどの自転車イベントにでたり,無数のパーツを交換したりしていて,ネタには困らないはず(^^;)

そこで,久しぶりに更新することにしたのですが,再開第1回は「パーツを交換してみよう!」です。あ,ついでにカテゴリ名も「自転車入門」にしてみました♪

自転車パーツ交換の愉しみ

スポーツバイクを趣味とする人には,「パーツ交換を全くしない人」と「パーツ交換をすごくする人」との2種類があると思います。

交換しない人は全く交換せず,完成車で購入したままの状態で何年も乗られていますが,交換好きの人は,およそ交換可能なパーツはすべて交換し尽くしていたりします(あ,おいらだ)

あくまでも主観なのですが,両者の中間の方は非常に少ないような気がします。

おそらく,後者の方は「おれは完成車のままでいいよ」という禁欲的(?)な自転車生活を送っていくのは無理であり,一度交換し始めたら,行き着くところまでいってしまうのでしょう。途中で止まることなく・・・。

でも,それでいいのです。

つい先日,「本ブログ内の紹介記事へ動的平衡」について書きましたが,パーツの出入りで平衡が保たれている限り,なんの不都合もありません。大丈夫です,どんどん交換しましょう!

やりかけて,とっ散らかってしまうことも・・・(笑) 分解図をダウンロードしましょう!

やりかけて,とっ散らかってしまうことも・・・(笑) 分解図をダウンロードしましょう!

Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D

新しいパーツをインストールするたび,それが次の走りや挑戦へのモチベーションになります。その結果がいまいちであれば,さらなるパーツへ目が向きます。

「キリがないじゃん」と言われることもありますが,そう,キリが無くおもしろいのだからいいのです!


おいらのパーツ交換歴

おいらは,本ブログ内の紹介記事へ2007年5月にLGS RHC号を購入しました。

それから約3年を経過していますが,実にいろいろなパーツを交換しました。

交換したことで劇的に走りが変わったものから,完全に自己満足で終わったもの,やる前より悪くなったものまで,まさにピンキリです。

そこで,せっかくの人柱経験ですから,過去のパーツ交換とその効果(反省)を,今後数回にわけて連載してみます。

順番は,おいらが感じた効果が大きい順のつもりです(ということは,後半は悲しくなるかも・・・?)


ホイール

世代メーカー型式記事
初代A-CLASSAKX2.0
2代目EASTONVISTA SL (現EA50SL)
3代目CampagnoloSHAMAL ULTRA 2-way Fit

交換の効果が一番大きいと言われる「ホイール」ですが,やはり,効果はダントツです。おいらレベルのライダーでも十分効果を感じられます。

最初にVISTA SLに交換したときには,平地の巡航速度維持がとても楽になり驚きました。VISTA SLはリムが前後とも30mmと高めですし,重量も1960g→1697gとかなり軽量化したのが影響しているのだと思われます。

初めて交換したEASTON VISTA SL。軽いし,平地巡航は早くなるし,そして見た目も大好きでした。

初めて交換したEASTON VISTA SL。軽いし,平地巡航は早くなるし,そして見た目も大好きでした。

Nikon D90 + TAMRON 17-50mm F2.8

そして,SHAMAL ULTRAにして,さらに平地巡航が速くなりました。こちらは,リムは前24mm・後28mmとVISTA SLとあまり差は無いですが,圧倒的な剛性の高さと,軽量さ(1497g)のおかげかと思います。

この調子で行くと,前後で50万円とかするウルトラ高級ホイールは一体どんな走りになるのでしょう? さすがに,「この調子で行く」のは無理ですが・・・(退職金だな。笑)


最後に,ホイール交換時に必要な作業と工具を紹介しておきます。スプロケットの着脱はホイール交換だけではなく,スプロケット交換でも使う(当たり前)ので,そのための工具は持っておいても損はないと思います。

  • スプロケット回し・ロックリング外し・モンキー(スプロケット着脱)
  • タイヤレバー(タイヤ着脱)
  • アーレンキー(ブレーキ位置調整など)


タイヤ

世代メーカー型式記事
初代MAXISSRE-FUSE2
2代目VittoriaTopazzio Pro
3代目VittoriaOPEN CORSA EVO CX
4代目PanaracerExtreme EVO3 Protex
5代目MichelinPRO3 Race
6代目HUTCHINSONFUSION3

ホイールと並んで交換の効果が高いと言われる「タイヤ」ですが,これもまた本当で,物によってかなり乗り心地が変わってきます。ホイールに比べればお値段は格安ですから,費用に対する改善効果では,自転車パーツの中でトップクラスでしょう。

では,一体何が変わるのかと言えば,大きく言って「走りの軽さ」「グリップ」「乗り心地」の3要素でしょう。

走りの軽さを高めるためには「転がり抵抗」を低くすればいいわけですから,空気圧を高くしてカチカチにすればOKです。しかし,カチカチにすると乗り心地はむちゃくちゃ悪くなる(お尻に厳しい)し,グリップ力も落ちてきます。

そこで,トレッド面(ゴム)を柔らかくしてやれば,乗り心地もグリップも改善されますが,今度は耐久性が・・・。

しょうがないので,ゴムは適当な固さのままで,空気圧を下げることで改善しようとすると,今度は転がり抵抗が増してくる・・・。

というわけで,「こうすれば3要素全部が最高!」というタイヤはなかなか難しく,ほどほどに,うまくバランスさせているのが「良いタイヤ」ということになるのだと思います。

おいらが使った6種類のタイヤでは,Michelinがもっとも「良いタイヤ」と思っています(本ブログ内の紹介記事へ詳細はこちらの記事参照~

使用期間が短かったRE-FUSE2とTopazzioを除いた4種類のタイヤの現時点での評価はこんな感じです。

評価項目Vittoria
OPEN
CORSA
EVO CX
Panaracer
Extreme
EVO3
Protex
Michelin
PRO3
Race
Hutchinson
FUSION3
空気圧10bar10bar6.5bar6.5bar
おしりへの優しさ
転がり抵抗調査中
グリップ力調査中
耐パンク性能調査中
重量

PRO3がなんでもいいわけではなく,,「乗り心地なんか無視して,走りの軽さ命だぜ!」という江戸っ子(?)であればPanaracer Extremeが一番ですし,「んなアホな! タイヤってのは長持ちしてなんぼでっせ!」という人であれば,Vittoriaだと思います。

こちらも最初に交換したVittoria。今見ると,かっこいいな~。マグネットの位置がまずいけど(笑)

こちらも最初に交換したVittoria。今見ると,かっこいいな~。マグネットの位置がまずいけど(笑)

Nikon D90 + VR24-120mm

というわけで,比較的簡単に交換できる上に,意外と奥が深いタイヤ交換。完成車のタイヤはたいてい最低レベルの物(しかし耐久性が高い)ですから,なるべくはやめに交換をどうぞ~
(^^)

次回に続く

気軽に書き始めたわりには,ずいぶん長い文章になってしまいました(いつもだけど)。

今までに,自転車でいじった部分は相当な量になるので,いったんここで区切って,続きは次回以降にすることにしました。

予定では,こんな物について,換えてみてどうだったのかを書いてみようかな~,と思っています。

  • ハンドル周り(ハンドル,ステム,バーテープ)
  • サドル周り(サドル,シートポスト)
  • 駆動系(クランク,スプロケ,チェーン,FD,RD)
  • ジャンボ系(フレーム,STI)
  • ペダル

■「自転車入門シリーズ」カテゴリー内の前後記事
2010年10月12日 | カテゴリ:  自転車入門シリーズ | ID: 9879
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