A Missing Pedal. -失われたペダル-
な,なんだこの状態は!?
SONY NEX-5N + E18-55mm2007年からスポーツバイクに乗り始めたのですが,その間に,色々なものをなくしてきました。
チェーン,シートポスト(サドル),そして,常識的な距離感覚なども・・・(笑)
そして,今回なくしてしまったのはコレ。
そう,走ろうとしたらペダルが無かったのです(驚)
ペダルレスバイク!
完成車にはペダルは付いてこないのは普通ですが,実運用に入っているロードバイクでペダルが無いのを見たのは初めてです(笑)
一体どうなったのかというと,先日のハスポタ2013に出かけるとき,家を出てすぐ(数10m)に忘れ物に気がついて引き返し,左足で着地して,右足をペダルから外しました。
そのまま家の玄関に向けて歩き始めたら,なんか,右足のシューズの裏が分厚い感じがしました。
シューズ裏を見てみると・・・,なんと,ペダルがくっついているじゃないですか!!
頭の中は「?」だらけでしたが,595号を見て納得。
そう,ペダルが取れて,軸だけがクランクに残っていたのです。
SONY NEX-5N + E18-55mm写真のとおり,軸だけを残して,ペダルが外れてシューズ裏にくっついていたのです。
何がどうしてこうなるの!?
右シューズ裏にくっついたペダルを外し(すごく大変でした)て,良く見てみると,プラ製の固定リングのようなモノが緩んでいることが分かりました。
595号では3年前からLOOKのKEO2MAXペダルを使っていますが,今まで,分解清掃などのメンテナンスをしたことはなかったので構造はまったく知りませんでした。
どうやら,ペダルの一番奥にベアリングがあり,また,根元にも大きなベアリングが二つ付いています。
こんな風にペダル軸はペダルに格納されていて,プラ製のかくかくしたパーツで固定されています。
Nikon D600 + Nikkor Micro 60mm F2.8そして,ペダル軸を差し込んだ後,このプラ製のリングを締めて固定してあるようです。
3年前から,まったくいじっていないうちに,いつの間にか緩んでしまったようですが,富士ヒル本番なんかで緩まなくて良かったなぁ・・・。
修理&ついでメンテ
ペダルが分解できるということを知らなかったのですが,せっかく分解できた(っていうか勝手になった)ので,内部を清掃してから元通りにすることにしました。
予想に反して,ベアリングはシールドベアリングを使っているので,なんとなくメンテナンスフリーな気もしますが,ペダル軸に塗られているグリスが真っ黒だったので拭き取り,塗りなおしておきました(適当にフィニッシュラインの「プレミアムテフロン」にしておきました)。
こんな風に,ペダルからペダル軸を外れます。
Nikon D600 + Nikkor Micro 60mm F2.8パーツクリーナーでピカピカに磨いておきました。
Nikon D600 + Nikkor Micro 60mm F2.8ペダルの奥にもベアリングがあるみたいですが,よく見えませんでした。
Nikon D600 + Nikkor Micro 60mm F2.8しかし,このプラ製リングを締める段階になって困ってしまいました。
なんとも不思議なギザギザ形状になっていて,どんな工具で締めたらいいのか良く分かりません。
なんとも,掴めそうで掴みにくいギザギザ構造。
Nikon D600 + Nikkor Micro 60mm F2.8モンキーで掴めばまわせますが,きつく締めることはできません。
Nikon D600 + Nikkor Micro 60mm F2.8とりあえず,モンキーレンチで締め付けておきましたが,後でネットで調べてみると,
- KEO2MAX専用工具(もちろん,LOOK製)
- 19mmのメガネレンチ
で締め付けることができるそうです。
LOOK純正の工具を見る限り,そんなに高いトルクで締め付けるパーツではなさそう(そもそもプラだし)なので,とりあえず,モンキーで良しとしておきましょう。
そのうち,19mmのメガネレンチを買って,もう一度締め付けておこうかな・・・。
左ペダルもお掃除・・・,新発見!
ものはついでですから,左ペダルも外して掃除してみることにしました。
クランクから外して,モンキーを使おうとして,本日2度目のびっくり。
左ペダルのプラ製リングは,ギザギザ形状をしているものの,全体的には6角形になっているのです!
あれ!? 右ペダルとリングの形状が違ってるぞ!
Nikon D600 + Nikkor Micro 60mm F2.8これなら,普通のスパナでも締め付けができそうと思い,やってみたら,19mmのスパナがぴったりはまってくれました。
なんで,左右でパーツが違うんだろう・・・?
左右で違う形状にする意味はないでしょうから,いわゆる「ランニングチェンジ」だとは思うのですが,おいらの右ペダルを作ったところで,設計変更になって,新型の左ペダルを作り始めたのかなぁ!?(んなアホな)
19mmのスパナが普通にはまりました。
Nikon D600 + Nikkor Micro 60mm F2.8左右別パーツの謎は深まるばかりですが,左ペダルを分解したのには,謎解きとは別の目的があります。
KEO2MAXはペダルの回転が極めて軽くできていて,手でつつくと,クルクルと良く回ります。
フリクションが少なくていいことだとは思うのですが,おいらみたいに,クリートキャッチが苦手な人にとって,回りすぎるペダルをキャッチするのは結構大変なのです。
先日のヤビツアタックでも,青信号スタート時にキャッチできず,皇族後続の人たちに迷惑をかけてしまいました。(なんで,ヤビツに皇族の方がいるんだよ!>ATOK)
そこで,ペダル内部を清掃した後には,どっさりとグリスを塗りこんで,もうちょっとヌメ~っとした動きにしてみました。
ペダル内部の空間が結構でかくて,これくらい大量のグリスを塗りこんで,ようやく希望するヌメヌメ感に到達することができました。
グリスをどっさり塗りこんで,動きを少し重くしてみました。
Nikon D600 + Nikkor Micro 60mm F2.8これだけ塗りこむと重量も増えますが,それはそれ。気になるようなら,KEO2ブレードに交換してしまいましょう(無理)
まとめ
今回のしょうもないミニ事故をまとめると以下のとおりです。
- KEO2MAXは意外とヤワい部品で固定されている
- たまに面倒見てやらないと,外れることがある(逆ネジなのに)
- 目一杯グリスを塗りこめば,動きにヌメヌメ感を与えることができる
- いつも,ネタ切れしそうなころに,小さな事件が発生する(^^)
フォトポタ日記を書き始めて,10年くらいになりますが,本当によく小さな事件や発見があるものだと,感心します。
かなりの部分はおいらの無知,勉強不足から招いた事件だったりしますが,命に関わらない範囲での小さな事件なのでなんとか続けられています。
ハンドルが取れる,ホイールが大破するなどの,致命的な事故にならないよう,もうちっと勉強を重ねた上で年1回程度はフルメンテでもしていかないといけないですね。
おしまい。
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