LOOKs for a LOOK (ペダルシステムをKEO2MAXに変更しました♪)
おいらの4代目ビンディングペダルは,KEO2MAXのカーボンモデルになりました。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D今まで内緒にしていましたが、9月にペダルシステムをSPD-SL(105クラスのPD-5610)からLOOKに変更しています。
理由は、二つ。
- 見た目が、LOOKの方がかっこいから
- 自転車が、LOOKだから
これだけです(^^)
おいらのビンディング歴の中では,両面SPDのPD-M324,ロード用SPDのPD-A520,ロード用SPD-SLのPD-5610に続き,4世代目になります。
2ヶ月ちょい使ってみた時点での、使用感などをレポートしてみたいと思います。
気に入った点
- やっぱり,LOOKにはLOOKのペダル!(^^)
- シマノSPD-SLとほとんど変わらない感触(構造同じだし)
- (脚には感じないけど)回転がすごく軽い
- 固定力調整の幅が広い
- 見た目がすごく格好いい!(^^)
イマイチな点
- 回転が軽すぎてキャッチが難しい
- クリートの幅が狭いので歩きにくい
どの「LOOK」にするか悩む・・・
おいらの自転車は,LOOKです(正式名称はルイガノRHCですが,ややこしいので芸名LOOKの方を使いましょう)。
自転車がLOOKなのですから,ペダルもLOOKにしたくなるのは,人として自然な生理現象であり,やむを得ないことであります(?)。
しかし,LOOKペダルにすることに決めたものの,どのグレードにするかで悩んでしまいました。
LOOK社も利益を追求する私企業ですから,シマノ同様,利益を最大化するためにペダルにも細かく「グレード」が設定してあります。
- KEO Classic(入門用)
- KEO 2MAX(中級用)
- KEO 2MAX Carbon(見栄っ張り用)
- KEO BLADE(国宝級)
最初は左足のガングリオンを考慮して,固定力がダントツに弱いClassicを考えていました。
しかし,せっかく交換するのだから,もうちょっとカッコいいペダルにしたくなるのが,これまた自然の摂理です。
かといって,国宝級なお値段のKEO BLADEはまったく無理(ママチャリが2~3台買える!)ですし,固定力が強すぎて,おいらの左足は壊れてしまいそうです。
そこで,LOOK社の思惑通り,「効果と財布を考慮して,自分が出せる一番上のお買い物」をしてしまいました。
そう,見栄っ張り用のKEO 2MAX Carbonにしてみました。毎回毎回,見栄えだけで買っちゃうんだから・・・>おいら
おぉ,箱からしてかっこいい! シマノの箱は地味すぎるのである・・・。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D登場でございます。構造自体は,SPD-SLとほとんど同じ,オーソドックスな形です。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D上から見ても,SPD-SLと似ています。丸いデザインのシマノに対し,LOOKはエッジがきいています。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D
これまで使っていたSPD-SL(105クラスのPD-5610)と比べるとこんな感じです。
KEO 2MAX | PD-5610 | |
---|---|---|
ボディ | カーボン | アルミ |
軸 | クロモリ | クロモリ |
重量(ペア) | 244g | 322g |
踏み面積 | 340mm2 | 480mm2 |
スタックハイト | 16.2mm | 15.7mm |
装着してみたよ
SPD-SLでは,使い始めの初期に微妙にクリート位置の調整を繰り返し,ようやく今の位置に決まった経緯があります。
ですので,できるだけ今までのベスト(と思われる)ポジションを変えないように気を使いました。
といっても,そんなに難しいことではありません。
- SPD-SLの状態で,シューズをステップインさせる
- ペダル軸の真上にあたるソール部分に,鉛筆でマークする
- ペダル・クリートをKEO2MAXに交換する
- さっきマークした位置にペダル軸がくるように,クリート位置を調整する
- 念のため,ローラー台で走ってみて微調整(結局,調整しているじゃん)
これだけです。
まず,今までのクリート位置を再現するため,ペダル軸の直下にしるしをつけます。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2Dとりあえず,KEO2MAXのクリートをシューズに仮止めします。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2Dで,ペダル軸の位置が合うように,さっき付けた印を目印に位置あわせ。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2DTIMEやSPEEDPLAYと違い,LOOKとSPD-SLはほとんど同じような形状ですから,あっさりと作業完了です。
ただ,装着作業で2点ほど気になりました。
- ペダル着脱にペダルレンチが使えない
- LOOKのペダルは,アーレンキーで着脱する設計になっています(=ペダルレンチ出番無し。もう,一生出番無いな・・・)。ペダルは大きな力が加わる部分ですから,ボルトの穴も大きく,なんと8mmもあります。
おいらの手持ち工具には8mmのアーレンキーが無く,とても焦ったのですが,なぜか携帯工具のTOPEAK Xツールに付いていたので,なんとか作業ができました。購入の際は,8mmのアーレンキーをお持ちかどうか確認しておきましょう!KEO2MAXの取り付けには8mmレンチが必要です。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D【2010.11.25追記】 よく考えたら,手持ちのトルクレンチ(grundge製)には3mm~10mmまで揃っていました。今週末にでも,トルク管理もかねて締めなおしてみます。(^^) - クリート固定ボルトが小さい
- ペダル軸とは逆に,クリートの固定ボルトは3mmという小さなボルトになっています。しかも,穴の深さが浅いため,大きなトルクをかけると,あっさりと山をなめてしまいますので注意が必要です。なんで,SPD-SLみたいに4mmにしてくれないの~?
また,ペダル裏には格好良く「LOOK」のロゴがついています。右足はまだしも,左はしょっちゅう着脱するため,キャッチミスをしたりすると傷だらけになってしまいます。
なので,こっそりと,フレームの傷防止用シールで保護しておきました。
BBBのクリアスキンで保護してみました。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D曲面にあわせて切り込みをいれ,隙間なくカバー。マメねぇ・・・。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D
使ってみました
交換してから,2ヶ月,400km走ってみました。また,関係ないけど,合計で6000mほど山を登っています(うち,ヤビツは2回)。
で,KEO 2MAXの印象はと言うと,,,
基本的にSPD-SLと変わらないよ(^^)
装着編でも触れましたが,構造がSPD-SLとほとんど同じなので,走行感もほとんど変わりません。
新旧ペダルの比較。やっぱり,そっくりな形状です(^^)
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D標準で付いているのは,左右可動タイプのクリートでSPD-SLと同じ。雑誌等では「スタックハイトが高い」なんて言われていますが,実測で1mmほどしか違いませんから,その差を感じることはおいらはできませんでした。
慣れ親しんだSPD-SLと同じなので安心ですが,逆に「なんも変わらないのかぁ・・・」と少し寂しい。
娘を嫁に出す父親の心境でしょうか(たぶん,違うと思う)。
異様に軽い回転
使っているベアリングがいいのか,回転抵抗が非常に低くなっています。ちょっとつつくと,クルクル回ります。
しかし,走りに役に立っているのかどうかは,前述の通り良くわかりません。
逆に,ステップインするときに,つま先でつついてしまってクルクル回りまくって,キャッチできなくて困っています。
これは例によって,おいら個人の問題(キャッチが苦手)なのでしょうけど・・・。はよ慣れなければ。
ベアリングの性能がいいのか,とってもよく回ってくれます。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D
十分緩くできる固定力
おいらの左足は巨大なガングリオンを内蔵しているため,秋~冬~春にかけては,「ねじる」という動作が非常に困難になります。
なので,左ペダルの固定力は可能な限り低くしておきたいのです。
KEO 2MAXは,最弱で12Nmという設定ができます。これだけ緩ければ十分です。
「できるだけ緩くしてほしい」という変な要望ですが,ちょっとひねれば外れる,「左足フレンドリー」な設定ができるので助かります(^^)
ちょっと固いステップイン
前述の通り,固定力(≒ステップアウト)は非常に緩く設定できるのですが,ステップインはかなり固めです。
左ペダルは固定力を最弱の12Nmにしてあるにも関わらず,ステップインは体重を思い切りかけて,やっと「パコン」とはまります。
ただ,だからといって悪い印象はありません。
むしろ,SPD-SLの時はあまりに軽くステップインしてしまうので,信号手前で外して空走している間にステップインしてしまい,怖い思いを何度かしていました。
よほど強い力をかけないかぎりステップインしないKEO 2MAXは,かえって安全かもしれません。
見た目
文句なしにカッコいいです!
やっぱり,LOOKにはLOOKです!
(個人の感想です。購入者全員が体感できるとは限りません。笑)
が,シルバー仕上げの105クランクとのマッチングは,ごらんの通り,すごく悪い感じです・・・。
写真が小さすぎるか・・・。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2Dシルバーのクランク(105)にブラックのペダル。まったく似合わない・・・(涙)
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2Dこらあかんです。
なんとかしたいのですが,クランク交換事業はあまりの費用の高さ(&効果もアヤシイ?)に,実現の見込みがスーパー堤防並に小さく,事業仕分けされてしまっていますので,しばらくはこのミスマッチぶりが続くことになりそうです。
いっそ,クランク丸ごと黒く塗ってしまおうか!?(笑)
歩き心地はとても悪い
これは,自転車を降りてからの話。「歩きにくい」というより,「歩くと危険」という感じです。
SPD-SLのクリートは左右の幅が結構あって,左右の端っこにサイドポンツーンがあるのですが,LOOKはかなり狭い上に,ゴムの位置が悪いであります。
それでいて,高さはほぼ同じくらいありますから,どうしてもKEO 2MAXの方が左右の安定性がありません。
自転車を降りて歩いていて,何度か,足首を「ぐきっ!」と曲げてしまいました。
まぁ,そもそも降りて歩くことを想定したパーツではありませんが・・・。しょうがないから,クリートカバーでも買おうかな?(または手持ちのSPD-SL用を使えるようにしてみるか)
まとめ
SPD-SLを使っている人なら,KEO2MAXにしても,ほとんど違和感無く移行できると思います。
それくらい,使い勝手はそっくりです(ステップイン・アウトの音まで再現されています。笑)
最後に,SPD-SL(PD-5610)から移行した利点をまとめてみると,
- 少し軽量化された(約60g)
- 見栄えがよくなった
- 自転車とマッチした(クランクとはマッチしていないが)
という,すばらしいメリットがありました(少ないか・・・)
いつか,左足のガングリオンが治ったらご褒美にKEO BLADEにする事を夢見つつ,しばらくはKEO2MAXでいってみるつもりです。
おしまい。
(あー,クランクをなんとかしたい。ぼそっ)
- 【2010.11.25追記】
- ペダル取り付けに必要な8mmアーレンキーについて,よく考えたら,トルクレンチを持っていたのを思い出しました。また,シールによる保護についても補足しました。
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