VRの威力
Nikonの手ぶれ防止技術は,Vibration Reduction(VR)と言います。個人的には,CanonのImage Stabilizer(IS)の方がなんとなくかっこいい名前なのですが,このVR,名前はいまいちですが手ぶれ補正機能はとってもパワフルです。
昨年末に購入した,AF-S VR Zoom Nikkor ED 24-120mm F3.5-5.6G (IF)(ニコンの製品紹介ページ)は,我が家では「望遠レンズ」として扱われています。
D70はAPS-Cサイズなので,このレンズを装着した際には,焦点距離は35mm換算で36~180mmとなり,立派な望遠レンズになります。
すると,どうしても気になるのは「手ぶれ」なんですが,まさに,VRさまの出番です。
以前,ミツミの頭安定装置で紹介したように,おいらはまだまだ未熟なので,未だに手ぶれ写真があります。
ところが,VRを使ったとたんに,ウソのように手ぶれが止まります。
1枚目の夕方の写真は家のベランダから撮ったのですが,このときの撮影条件は焦点距離120mm(35mm換算)でシャッター速度は,なんと1/4秒です。
また,ネット上の情報では,「このレンズはピンが甘いロットがある」ということでしたが,2枚目の写真(焦点距離180mm,シャッター速度1/60秒)のとおり,ねらった方の「右目」にピッタリ合っています。
と,「手ぶれがないこと」自体もウレシイのですが,動きもとても快適です。DVなんかでは,ずーーっと手ぶれ機能ONで,見ていると気持ち悪くなるときもあるのですが,VRは大丈夫。カメラを構えてから,撮影までは以下のような動きをしてくれます。
- ファインダーをのぞいているだけの段階。手ぶれ補正はしません。普通のレンズと同じように,見ることができます。
- シャッターを半押しした段階。手ぶれ補正が始まります。とたんに,風景の一点に張り付いたかのように,手ぶれが止まります。
- シャッター全押しした直後。いったん,手ぶれ補正をやめて,可動レンズをセンターに戻します。こうすることで,露光時間中のブレに対する補正量を確保すると同時に,なるべくレンズ特性の良い,センター部分を使うようにします。
- 露光中。手ぶれ補正再開です。これで,手ぶれのない写真ができあがります。流し撮りをしたときには,縦方向の補正だけを行うモードに自動的に切り替わります(凄!)。
と,「ファインダーを見て酔っちゃう」,「露光時には補正が十分効かない」,などの問題が発生しない動きとなっています。特に,3.については,今月号の雑誌「デジタルカメラマガジン」を見るまでは知りませんでした。
(相変わらず,広告下手なニコン…)
前言撤回。ニコンのサイトを見ていたら,解説記事が載っていた・・・
使い始めて2ヶ月ほど。今では,広角端から望遠端に至るまで,あらゆる焦点距離で使いっぱなし。VRに頼りっきりとなっています。
残念なのは,部品を自作してまで愛用していた,ミツミの頭安定装置の出番が少なくなってきたことです…(というか,どこか行ってしまったような・・・)
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