D70のエライところ - 第1回:なんでも素早いところ
D70を購入してから,はや1年と2ヶ月ほどが過ぎました。
カメラのハードより撮ることの方に興味が移ってしまい,今まであまり書いたことがなかったのですが,14ヶ月に渡るご愛用の結果,おいらが個人的に感じたD70のエライところとそうでもないところを,これから数回に渡って書き記しておこうと思います。
その第1回目のエライところは,ずばりD70最大の特徴,「なんでも素早いところ」です。
コンデジからガンデジに移行して一番感じたのは,これです。というか,コンデジのゆっくりぶりが,我が家のチビ2匹についてこれなくなったので,D70を購入したのが当初の動機だったりします。
D70は,連写速度こそ秒3コマ,とガンデジでは普通の速さですが,そのままメモリの許す限り連写し続けられます。これには最初,大いに驚きましたが,その後RAWで撮るようになってからは,せいぜい4コマくらいしか連写できないので,あまりメリットではなくなりました。(とは言え,5コマ以降のRAW書き込みも速かったりするので,まぁ許します・・・)
D70の「なんでも素早いところ」は,色んな工夫で支えられています。
- 起動の速さ
- 最近の機種では珍しくなくなりつつありますが,カタログ値では0.2秒で起動できます。そして,ここでも書きましたが,電源SWがシャッターボタンと同軸に配置されているので,右手人差し指で電源をONにしたら,すぐにシャッターボタンに移れます。細かいことですが,こんなところでもでストレスフリーです。
- CF残量表示
- Canon IXY Digital320, f2.8+1/8s
メモリー(CF)の残量は,電源SWが入っていなくても,いつもボディ上面の液晶画面に「あと何コマ撮れそうですよ」と表示されています。そのため,いざ撮影!という時に,「メモリーが入っていなかった・・・」や,「残量不足だった!」ということはありません。(技術的には,CFを差し込んだ瞬間にメモリーチェックを完了しているため,起動時のメモリーチェックを省略し,高速起動に寄与しているそうです
- キー操作の簡潔さ
- 撮影に当たっての主な各種設定変更が,機能キー+コマンドダイヤルだけでできます。ISOを変更したければ「ISOキー」,露出補正をしたければ「露出補正キー」を押しながら,コマンドダイヤルをグルグルするだけです。メニュー操作や,UPキー,DOWNキーなどによるイライラはありません。一番使う露出補正に至っては,サブダイヤルだけでもできたりします。
(逆に,絶望的に操作しづらい「拡大表示」なんかもあるのですが,それは「エラクないところ」の方で紹介予定)
- 画像削除の簡単さ
- Canon IXY Digital320, f2.8+1/8s
これも本当に便利。撮影後,液晶モニターに撮影画像が表示されます。ここで明らかに失敗作の時は,直ちに削除したくなります。D70では,「ゴミ箱キー」を押します。すると,「本当に消しちゃうよ? 良ければもう1回,ゴミ箱キーを押してね」と表示されます(もうちょっと堅い口調だけど)。他機種では,消去ボタン→確認メッセージ(デフォルトが「いいえ」)→カーソルで「はい」に移動→消去ボタン,なんていうとてつもなく長い手順を踏む場合があります。それに対して,たったの2ステップ。50枚削除するのも苦になりません(それだけ失敗作が多いことで,あまり威張って言えることではないですが・・・)
以上,カタログには出てこない,「なんでも素早く」するための,色んな工夫を紹介してみました。
でも,改めてよく考えてみると,これらの機能はフィルムカメラでは当たり前の機能ばかりのような気がします。フィルムカメラなら,瞬時に起動,フィルム残量表示なんて何十年も前から当たり前です。
そう考えると,ガンデジも,操作面ではようやくフィルムカメラに近づいてきたかなぁ,という気がしつつ,第1回目をおしまいにしたいと思います。
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