巨大メモリに押しつぶされる恐怖(?)
10年前に買ったデジカメに付いていたのは8MB。実に1000倍になりました(驚)
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D今年の夏の実家帰省&新潟旅行は,初めて,ノートパソコンを持っていかない旅行となりました。
いや,普通,家族旅行にノートパソコンを持っていく方が珍しいとは思うのですが,6年ほど前から,どんな旅行にも必ず持ち歩いていたのです。その理由は・・・。
ストレージャ代わりのノートパソコン
別に,旅行先で仕事をするわけでも,ブログ記事を書くわけでもありません。
答えを書いてしまうと,デジ一眼で撮った写真を保存する「フォトストレージャ」として持ち歩いていたのです。一眼に限らず,デジタルになると気軽に撮れるために,どうしても撮影枚数が増えてしまいます。すると,メモリも足りなくなってくるので,ストレージャに保存すれば,またガンガン撮ることができるというわけです。
ストレージャというと,EPSONの「PhotoFine Player」シリーズが有名。各社のRAWファイルも読めるし,D90ではライブビューで使うことまでできちゃうし,ノートパソコンに比べたらコンパクトで電源も長持ち。が,我が家には写真データを保存するためだけに,何万円も出すことができません(涙)そこで,どんな旅行にもノートパソコンを持っていき,一日の終わりに,写真データを保存していたのです。
ところが,デジカメ用のメモリメディアはどんどん安くなってきています。おいらが最初のデジ一眼D70を買ったときには,1GBのCFで2万円くらいだったのですが,今年D90と一緒に買った8GBのSD(しかもSANDISK Extreme)は5000円でした。
7年前に持っていたのは,3M,8M,30M,32Mでした。D90だと全部合わせても7枚しか撮影できません・・・。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D容量8倍で価格1/4ですから,容量単価は1/32になったことになります。恐るべしです・・・。また,昔買ったCanon PowerShotの頃は8MBのCFが付いてきて,追加で買った32MBは2万円もしました!(同様の計算をすると,容量単価は1/1000です!)
おいらのD90ではRAWで撮った場合,8GBでおよそ800枚ほど撮れます。1週間くらいの家族旅行なら,これだけ撮れれば十分でしょう(^^)
しかも,pomeraや携帯に入っている激安microSD(4GBで980円とか)もありますから,これらを引っこ抜いて入れれば,ストレージャなしでも2000枚ほど撮れます。
こっそりと,pomeraちゃんだけは持ってきていました(^^) 使わなかったけど・・・。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2Dというわけで,今回の旅行はパソコンもストレージャもなく,メモリだけで撮り続けることにしたのでした。
パソコン無し旅行の結果と今後
結局,1週間の旅行では600枚ほどの撮影にとどまったため,当初予定通り,8GBのSDメモリ1枚に収まりました。
いつもは,毎日,家族が寝静まってから,写真データをノートパソコンに取り込んでいたのですが,手持ちのノートパソコンは10年前のVAIO NOTE。数GBの写真データを取り込むにはかなりの時間がかかり,旅行先では難儀していました。
今回は,やっかいなパソコンへの読み込みもメモリ交換も不要のため,手間は全くかからずとても楽ちんでした♪
カブトムシを見ながらベッドに入るチビ達。寝るまで写真を撮れる(^^)
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2Dと,いいことずくめの「大容量メモリ」。でも,いいことばかりではありません。
100枚,200枚,・・・と日に日に増えていくメモリ内の写真データ。空き容量はたっぷりあるので大丈夫ですが,心配になってくるのは「もしメモリが壊れたらどうしよう」「間違ってフォーマットしたらどうしよう」といった不安です。
旅行の最終日に間違ってメモリをフォーマットしてしまったら・・・,何百枚もの,もう2度と撮ることができない写真達が失われてしまいます。
命がけ(?)で花火写真を撮るユウキチ。こんなしょうもない写真でも家族にとっては大切なのです(^^)
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2Dこれは,結構なプレッシャーになりました。
そこで,次回の旅行からは,より小さなメモリカードを多数持っていくことにしました。今,1GBや2GBくらいのメモリは高級品であっても2000円以下で買えますから,リスクを複数のメディアに分散し,万が一の時の被害を最小限にしようと思います。
一昔前(いや,大昔か)に流行った「大きなことはいいことだ」というコピーは,デジカメ用メモリにはかならずしも当てはまらないようですね(^^)
CFは結構な枚数持っています。これの2倍ほどあります(細かく持ちすぎ・・・)
Nikon D70 + Nikkor 35mm F2D
【おまけ】
一昔前,プロのカメラマン達は海外撮影ロケではこのような気分を毎回味わっていました。彼らはロケ先で何千枚ものカットをフィルムで撮影するわけですが,現像は日本に帰ってからです。
日に日に,カメラバッグにたまっていく未現像のフィルム達。空港のX検査でダメになってしまう,というリスクの他にも,「露出計が壊れていたかも」「ピントが合っていない」「なんかの設定が狂っていた」なんていう,作品そのもののミスもあり得ます。しかし,フィルムは現像してみるまで,作品の良否は,撮影者ですらまったく知ることができないのです。
デジタルになって,多くのプロカメラマンがこのプレッシャーから開放されたことが最大の恩恵,と語っています。仕事としてやっているわけですから,失敗は,即収入が無くなることを意味しますし,次からの仕事や信頼にも関わってきますから,さぞかし,大きなプレッシャーだったことでしょう。
商業カメラマンの胃の痛みを救ったデジタル化。
Nikon D70 + Nikkor 35mm F2D- 【2009.8.21 追記】
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久しぶりにカメラの本を買いました。
デジタルでのコツが色々書かれていて参考になる本です(今まで,「デジタル一眼の本」というものを買ったことが無かったもので・・・)
この本の後半ではアクセサリの選び方も載っているのですが,その中にメモリのページが。曰く,「大容量メモリは破損・紛失・操作ミス時のリスクが高いので,小容量メモリに分散すべし!」とのこと。
「まさに,おいらと意見一致ジャン! すごいよ,おいら!」と思ったのですが,そのページに描かれていたイラストを見て愕然としてしまいました。
「大容量」の方の例では,32GBのメモリ。
そして,「小容量」の例の方に,8GBメモリが4枚描かれているのです。がび~ん,8GBはもはや「小容量」なんですか!!
いやはや・・・。
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