お気に入りカメラバッグ,クランプラーの『6ミリオンダラー・ホーム』
ついに自転車に乗れました! ・・・というのはウソで,3月頃の写真です(^^)
Nikon D90 + TAMRON 17-50mm F2.8ず~っと前から,「紹介したいなぁ・・・」と思い続けていたブツの一つに,クランプラーのカメラバッグ『6ミリオンダラーホーム』があります。
去年の3月に購入してから,はや8ヶ月。
久しぶりのカメラネタは,このクランプラーカメラバッグの長期使用レポートです。
なぜ,クランプラーなのか
4年前からクランプラーの『Budgie Smuggler』をNikon D70用に使っています。世にたくさんのカメラバッグがある中,なぜ,こんなマイナーブランド(当時はほとんど紹介されていなかった気がします)を使っていたのでしょうか。
- 頑丈なこと
- 当時の紹介記事にも書いたのですが,クランプラーのカメラバッグはとにかく頑丈です。外見上,柔らかそうな素材でできたソフトバッグに見えるのですが,予想に反してガチガチに堅牢な作りをしています。
お安くなってきたとはいえ,大事なデジ一眼を入れて歩くにはバッグは頑丈であるのに越したことはなく,この点でクランプラーのバッグは「アルミ製か?」というくらい頑丈なので安心感があります♪ - 見た目がカジュアルなこと
- カメラ用のバッグというのは,一目見ただけでそれと分かるデザインをしています。もちろん,専用品であるが故のデザインであり,使い勝手はとてもいいと思うのですが,もう少し格好よかったらなぁ,と思っていたところにクランプラーと出会いました。もともと,メッセンジャー用バッグを作っていたブランドだけに,カラーもデザインもなかなかイケるのがクランプラーのバッグです(中身はやっぱりカメラバッグですけどね)
というわけで,「堅すぎて融通がきかない~」とか文句を言いつつもクランプラーのバッグは大好きです。
そして,カメラやレンズ,スピードライト(ストロボ)が増えてきたことから,もう少し大きいバッグが欲しくなって購入したのが,『6 ミリオンダラー・ホーム』です。
6 ミリオンダラー・ホーム
クランプラーの売れ筋のバッグにミリオンダラー・ホームシリーズがあります。最小の1ミリオンダラー・ホームから7まで,実に幅広いサイズ展開をしており,おいらが購入したのは2番目に大きな6 ミリオンダラー・ホーム(以下,6MH)。
今回は,渋く(?)ブラウン/レッドにしてみました。
Nikon D90 + TAMRON 17-50mm F2.8前まで使っていた『Budgie Smuggler』では,本体と単焦点レンズ2本がギリギリだったので,今度はめいっぱい大きいバッグにしてみました。
購入は楽天の通販(カメラのミツバ)で14,000円。一般的な量販店より値引きが大きいとはいえ,素人が使うカメラバッグにしてはちょいと高めかな?という感じはしないでもないです。
6MHの購入から早8ヶ月。気になる使い勝手はどうなんでしょう?
気に入っている点
まずは,いつものように「気に入っている点」からまとめてみました。これまたいつものように,だいぶ主観ですが・・・。
デザインが格好よくなった!
『Budgie Smuggler』は丸っこいデザインでしたが,6MHはかなりシャープな四角いデザインになっています。カラーもブラウン/レッドにしたせいもあり,全般的に男性的な,かっこいいデザインになったと思います。
左がBudgie Smuggler。ミリオンダラーはだいぶ男性的なデザインになった気がします。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2Dまた,カメラバッグ特有のやぼったさも無いため,町中で担いでいても違和感がありません(でかくて目立ちますが)。
かなりの収納力
クランプラーのバッグはカチカチに堅いので,「ちょっと無理して入れ込む」という融通はまったくきかず,入るときは入る,入らないときは絶対に入りません(笑)
なので,大きめの6MHにしたのですが,結果として大正解です。
おいらのカメラ資産のほぼ全てが入っちゃいます(笑) 後はストロボと50mmF1.4くらいかな?
Nikon D70 + Nikkor 35mm F2Dメインコンパートメントの左右にはレンズを入れることができますが,縦ではなく横倒しにして入れます(ワインの樽を寝かせてあるのをイメージしてもらえばいいかと思います)
横倒しにした状態で片側2本,左右合計4本のレンズを入れることができます。横倒しにして入れられるレンズは,感覚的には焦点距離150mmくらいまでで,それ以上の200mmとかの大物レンズは縦向き収納かと思います(このときは片側1本収納になる)
おいらは広角~標準系レンズばかりで,大きめのレンズでもせいぜい
- AF-S VR Zoom Nikkor ED24-120mm F3.5-5.6G(IF)
- TAMRON SP AF 90mm F/2.8 Di MACRO1:1
の2本ですが,両方とも余裕を持って横倒し収納できます。
右の区画に入っているのがTAMRON SP90 MACROです。(左はSIGMA 50mm MACRO)
Nikon D70 + Nikkor 35mm F2Dカメラ本体も縦向きに収納です。
Nikon D70 + Nikkor 35mm F2Dカメラ本体装着で1本,サイドに4本格納で,合計5本のレンズを収納することができます。
おいらは全部で6本のレンズを持っているので,使用頻度が非常~に低いNikkor 50mmF1.4以外は全部持ち歩くことができます♪(それなりに重いですが・・・)
また,真ん中のカメラを入れるコンパートメントもかなりの容量があり,デジ一眼と一緒に,コンデジを2台収納することができます。もちろん,おいらはRICOH Caplio GX100を収納しています。
こんなところに,コンデジ(GX100)やブロワーを入れることができます。
Nikon D70 + Nikkor 35mm F2D
立ったままレンズ交換できる
これは,あまりおすすめしませんが(田中美希男氏は,立ったままのレンズ交換なんて10年早いと述べられています),子ども連れのパパさんカメラマンには,かなり必須なテクニックでもあります。
あ,条件が一つ抜けている。子ども連れの,単焦点レンズが好きなパパさんです(笑) ズーム好きなパパさんなら,最初から1本でいいのかも・・・。
我が家でどこかに行くとき,カメラマンはおいらですが,助手は皆無(みんな被写体に徹している)なので,レンズ交換は自分でやるしかありません。
が,必ずしも安定した場所でできるわけではなく(例:砂浜),どうしても立ったままやることが多いです。
そんなとき,もともと容量にかなり余裕がある6MHであれば,外したレンズを空きエリアに入れ,新しいレンズを装着する,という一連の動作を立ったままやることができます。
風下を向いてやる,あわてない,レンズを落としたら笑ってあきらめる覚悟を持つ,等の条件はありますが,ショルダーバッグの利点の一つです♪
消音パッチって,かなり便利!
多くのカジュアルなカメラバッグでは,バッグのふたをベルクロ(マジックテープ)で固定しています。ふたの開閉が簡単なので,チビ達と散歩するときなど,出し入れが多くても楽ちんです。
しかし,ベルクロの場合,閉める時はいいのですが,開けるときには「ベリベリベリ~」というでっかい音が鳴ってしまうのが難点。
運動会のようなときはいいですが,室内の「発表会」みたいな場で,しかも,横でビデオを撮っているパパ&ママが居たりすると,バッグを開けた瞬間に無数の殺人光線を浴びることになります。
そんな緊急事態(おーばー?)に対応するため,ミリオンダラーシリーズには,ベルクロ部分をカバーしてしまう消音パッチが内蔵されています。
ポケットの中から消音パッチを引きずり出して・・・。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2Dベルクロにくっつけちゃうと,もう,「バリバリ」音はしません♪
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2Dベルクロが付いている部分をよく見ると2重構造になっていて,中に消音パッチが隠してあります。こいつを引き出してかぶせてしまえば,もうベルクロは隠れてしまい,ベリベリ音のせいで周囲からから殺人光線を浴びるリスクは無くなります。
また,ふたの固定は,両側に1個ずつついているストラップで固定すればOKです(^^)
日本製工業製品的な,ちいさな「カイゼン」ですが,オーストラリア工業製品も捨てたもんじゃありません。本当に便利,助かります~。
やっぱり頑丈。カメラに優しい
さすが,クランプラー。ミリオンダラーも頑丈です。また,内部のしきり板のクッション性もとても高く,安心して入れておくことができます。
クランプラーの前に,他メーカーのバッグ(タムラック)も買ってみたのですが,内部のクッション製の悪さがダメで全く使っていません(蓋のバックルが異常に使いにくいという欠点もありましたが)。
6MHは例によって融通の利かない,やたらと頑丈な作りですが,このくらい頑丈じゃないと,チビ達が蹴飛ばしたり座ってしまったりする我が家では生きていけません(笑)
また,しきり板に突起などが無いため,カメラの出し入れやしきり板の差し替えなどを行う時にけがをするおそれも皆無です(前述のバカバッグはしょっちゅう手を汚していました・・・)
イマイチな点
使っている個人(=おいら)の問題もありますが,ミリオンダラーも100点満点というわけではなく,ちょっと不便なところもあります。
自転車用としてはやっぱり難しいかな?
ミリオンダラーを買ってしばらくの間,LGS RHC号でご近所サイクリングで使ってみました。
交換レンズをたくさん持っていけるので便利なのですが,ストラップがショルダーの1本だけというのは不安定でした。
メッセンジャーバッグのように,腰に回すサブのストラップがあればかなり安定すると思うのですが,ショルダー1本だけで,2kgくらいにもなる重量ブツを背中に背負うのはかなり危険です。
片ストラップ1本では,さすがに不安定です。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D特に下り坂では,簡単にバッグ全体が体の前に回ってきてしまいますので,非常に危険な状態になり,おすすめできません。
というわけで,家族でのんびり公園散歩くらいならいいのですが,巡航30km/hのサイクリングはちょっと無理かな,という感じです。
カメラ「専用」バッグ
これはしょうがないのかもしれませんが,カメラ専用ということで,それ以外の物をほとんど入れることができません。
フロント部のポケットは,クランプラーらしく(?)固くてあまり物を入れられません。
Nikon D70 + Nikkor 35mm F2Dチビ達とご近所を散歩するようなとき,タオルや水筒なんかを持っていく必要があります。そんなとき,DEUTERのバッグのように,「バンジーコード」や「サイドポケット」なんかがあれば,ちょっとした小物を一緒に持っていくことができます。
が,6MHには三脚をひっかけられるように,サイドにベルトはあるものの,ポケットはありません。
外枠と内枠の間の隙間に細いボトルくらいなら入れられます。(なぜにポリッシュ・・・)
Nikon D70 + Nikkor 35mm F2D強いていえば,バッグ本体と内部のブロックの間にスペースが空いているので,無理矢理がんばれば細目の水筒なら押し込むことはできます。
が,やっぱり,液体が入ったボトルをカメラバッグ内部に入れるには抵抗があり,外部にポケットがあったらなぁ~,と思います。
外部からアクセスできる収納が無い
『Budgie Smugller』もそうですが,メインのフタを開けないとどこにも物を入れる場所がありません。意外な盲点ですが,よくこんな目に遭います。
- フタを開ける
- カメラを出す
- フタを閉める
- レンズキャップを外す
- あぁ,入れる場所がない・・・
- しゃ~ない,フタを開けるか・・・
フタの表側にでも,薄くて良いからポッケがあればいいんだけどなぁ・・・。
蓋の裏側にもは収納があるのですが・・・。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D
他には・・・
特に無いです。
これを書いているのは病院の中なので,過去の記憶を必死にたどって思い出そうとしているのですが,特に不便な点が思い当たりません。
やっぱり,いいなぁ,6ミリオンダラー・ほーむ(^^)
まとめ
一口にカメラバッグといっても,簡単なポシェットから巨大なアルミケースまで,用途や撮影フィールドによって千差万別です。
家族と出かけた公園,ちょっとした旅行なんていうシーンには,ミリオンダラーは最高です。
こうした場合,カメラバッグを地面において,たっぷり時間をかけてシャッターチャンスをうかがう,なんてことはまず無理です。
子供達と一緒に走って,「撮りたい」と思ったらすぐにカメラを出せる。「レンズを変えたい」と思えば,たったまま取り替えられる,そんな機動性を求めるならば,ショルダータイプが適していて,その中でもクランプラーの使いやすさ,かっこうよさ,頑丈さ(笑)はかなりいい点数がつけられると思います。
D70を買ったときには,銀座の「銀一」くらいでしか扱っていなかったマイナーブランドでしたが,いまや,カメラ量販店で最前列に飾られることも多くなったクランプラー。
Go with me! (笑) こんな風に家族旅行では必ず持っていきます。右隣はタムラックのダメバッグ・・・。
Nikon D90 + TAMRON 17-50mm F2.8それだけ人気があるには,それなりのワケがある。やっぱり,大好きなカメラバッグです(^^)
次回は,「じゃ,自転車用にはどうしてるのよ?」とのお問い合わせに答えるべく,Etsumiの秘密兵器を紹介する予定です~
(おまけ)蓋の部分に取っ手があり,電車内でも持ち運びなんかで活躍してくれます♪
Nikon D90 + TAMRON 17-50mm F2.8
【おまけ】
今回,長々説明してきたのは,09年モデルのNew 6ミリオンダラー・ホームです。08年モデルは,消音パッチがない,フタのバックルが一つ,という差があります。
バックルについては09年モデルは2個になり,開閉時に面倒と言えば面倒です。
が,普段はベルクロの方で開け閉めしているので,そんなに気になりませんし,いざとなれば左右2個のバックルでガッチリ固定できるので,09年モデルの方が好きです。
現在,08年,09年両方のモデルが売られています。年式をちゃんと確認されてから,お好きな方をお選び下さい(^^)
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