ドイターの小型バックパック 「RACE」
RACEの特徴の一つ,メッシュのストラップ。夏場には汗を吸わずに快適(^^)
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D自転車に乗って出かけるとき、カメラを持っていかないことはまずありません。
わりと限界に挑戦しているつもりのヤビツアタックですら、コンデジGX100を自転車に付けたトライボックスに入れて走っています。
しかし、デジタル一眼(おいらはD90を使用中)だとさすがにカサバるため、バックパックの出番になります。
今回紹介するのは、デジタル一眼を入れるには限界まで小さいと思われる、ドイターの「RACE」バックパックです。
気に入った点
- 必要最小限サイズなので軽い
- デジタル一眼レフだとぴったりサイズ
- 細かいポケットが多い
- レインカバー標準装備
- 背中の,だいぶ上の方で背負える
- 両サイドのボトルフォルダーがしっかり作られている
イマイチな点
- 肩パッドが無いので,カメラなど重いものを運ぶと肩が痛くなる
ロードバイク with デジタル一眼の悩み・・・
今までは,ドイターの「CROSS BIKE」という,容量18リットルのバックパックを使ってきました。
昨年の富士ヒルクライムの下山用品入れとして購入したのが始まりですが,エツミのモジュールクッションボックスを使えばデジタル一眼も入れられるということで,カメラバッグ代わりにもなっています。
もともと,カメラ専用ではクランプラーの「6ミリオンダラー・ホーム」を使っているのですが,家族でのお出かけではカメラ以外の荷物(水筒や着替えなど)が多いため,いっそ,CROSS BIKEの方が便利に使えていたりします。
しかし,写真目当ての朝ポタや夕ポタの場合には,背負う荷物はカメラと財布くらいなので,CROSS BIKEは大きすぎます。
冬場にはそんなに気にならないのですが,夏場だと,背中をたっぷりと覆ってしまうため,いくら通気性がよい「Airstripes System(メーカーサイト)」を装備しているとはいえ,背中の気持ち悪さが気になってしまいます。
そこで,「デジタル一眼がギリギリ入る+α」程度のバックパックを探していたのですが,偶然にも目の前に背負って現れた人がいたのです。
「RACE」とのなれそめ(笑)
それは,8月。
バカ暑い中を山名湖まで同志道を走ったときです。
ご一緒したNoguさんが背負っていたのが,ドイターの「RACE(メーカーサイト)」だったのです。
見るからに小さいRACEは,Noguさんの背中にちょこんと背負われていて,放熱はとても良さそうでした。
また,めいっぱい肩ストラップを短くすると,「背負っている」というより「背中に乗せている」という状態にすることができます。この点もとても気に入ってしまいました(詳細は後述)
RACEを担いで軽快に走るNoguさん(^^)
RICOH Caplio GX100それから,1ヶ月後のFUJI ECO CYCLING(富士エコ)では,デジタル一眼こそ持ってはいきませんでしたが,ウィンドブレーカーやおやつなどをたくさん持っていきました。それでも,CROSS BIKEでは大きすぎるため,NoguさんからRACEをお借りして出場しました。
はたして予想通り,とても軽いし,涼しいし,前傾姿勢はとりやすいし,とても使いやすいバッグであることがわかりました。
マトリョーシカ式RACE登場
で,それから1週間後の我が家の状態がこれ。
これは,CROSS BIKE
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2Dなかから,RACEが出てきて・・・
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2DCROSS BIKEとRACEに。やっぱ,RACEは小さいナ
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2Dさらに,RACEから何かが出てきて・・・
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2DRACEが2個に(^^) こんなしょうもない写真を5枚も載せてしまった・・・。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2Dそう,ドイターのRACEが2個と,CROSS BIKEが1個。もちろん,RACEはNoguさんのです(^^)
いつものように,大英帝国のWiggleさまから購入(約4000円なり)です。
Noguさんからは富士エコ前から借りているので,自分のRACEと合わせると1ヶ月以上,気持ちよく使っています。で,使ってみての感想はこんな感じです。
デジ一眼にジャストサイズ!
エツミのモジュールクッションボックスをギリギリ入れることができます。
本来,このボックスはレンズ付きのカメラ本体と交換レンズ2本を入れることができるのですが,交換レンズはちょっと無理です。
モジュールクッションボックスにD90を入れます。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2Dジャストサイズで,RACEに入れることができます。交換レンズはちょいと無理。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2DCROSS BIKEの容量は18リットルですが,RACEは10リットルと小型なため,これはやむを得ないところです。
それでも,デジタル一眼を気軽に,また,安全に持ち運ぶにはなかなか良い選択肢だと思っています。
意外と多いポケット類
メインの開口部(ジッパー)のほかにも,フロントとトップに小物入れが付いています。
フロントの小物入れはふつうですが,トップの小物入れはなかなか便利です。
容量も結構あり,コンデジや財布,携帯を入れることができるくらいの大きさがあります。
トップにある小物入れ。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2Dメインの部屋は上のジッパーが開口部ですが,背中よりの部分にもう一つ小部屋があります。
コンデジなら余裕で入ります(^^)
また,内部にはジッパー付きの小物入れもあるため,大事なものをぐちゃぐちゃにしないで収納することができます。
内部には,ジッパー付きのケースを始め,いくつかの区画があって整理がしやすいです。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D気になるところとしては,フロントの小物入れのジッパー。ふつうは横向きに開くと思うのですが,なぜか,縦に開きます。
フロントのポケットはなぜか縦開き。携帯電話とかは危険カモ。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2Dガバ~っと開くので出し入れが簡単ではあるのですが,まさにそのせいで,内部のものが落ちることがあります。特に携帯電話は滑りやすいので,フロントよりもトップに入れた方が安全かと思います。
メッシュ構造の肩ストラップ
RACEは軽量さと涼しさを追求したモデルなの絵,肩ストラップは冒頭の写真のようなメッシュになっています。
そんなに涼しさに貢献できているかは微妙ですが,厚手のストラップ(CROSS BIKE)に比べると,「汗を吸っている」という感じがないので衛生的な気がします(^^)
一方で,クッション性は皆無なので,長時間背負うと,若干,肩が凝ってきます。
サイドの部分もメッシュです。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D「涼しいこと」にこだわるRACEだけに,背中もちゃんとAirstripesです。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D
肩で背負える
ストラップを短くすると,背中のかなり上の方,肩付近で背負うことができます。
バックパックを低い位置で背負うと,後ろに引っ張られる形になり,前傾姿勢が取りにくくなります。逆に,高い位置(肩に近い位置)で背負うと,背中の真上からの荷重になり,前傾姿勢がとても取りやすくなります。
富士エコで100km,横浜散歩で70kmほど走ってみました(横浜はデジ一眼入り)が,この前傾姿勢のしやすさはかなり楽でした。また,バックパックを背負ったままで,ジャージのポケットにアクセスできる,という裏ドラもあります。
もちろん,前傾姿勢に疲れてきたときには,走りながらでもちょいちょいっとストラップを伸ばせますから,ふつうの背負い方に戻れます。
小さいバッグならではの使いやすさ,というところです。
やっぱり安心,レインカバー内蔵
CROSS BIKEと同様,レインカバーを内蔵しています。
レインカバーは底部に内蔵しています。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D左がRACE,右はCROSS BIKEです。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2Dまだ,RACEでは出番はありませんが(あんまりうれしくないし),本格的に雨が降ってきたとき,このレインカバーはすごく頼りになります。
ボトルホルダー
両サイドにボトルホルダーが付いています。なぜか,CROSS BIKEのホルダーはゴムが弱くて,背負ったり降ろしたりするときに,ボトルがホルダーから落下することがよくありました。
RACEのボトルホルダーはゴムががっちりしている上,奥行きも深いので,安心です。
RACEのボトルホルダーは奥行きが深く,ゴムもキツイので,落下の心配は少ないです。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D
まとめ
ふつうサイズのバックパックを持っている人には,わざわざ小さなバックパックを買うメリットは少ないかもしれないのですが,自転車用となると話は別です。
少しでも小さく,軽い方が体への負担が小さくてすみます。既に持っていたCROSS BIKEと比べてみると,表の通りであり,RACEの小ささが際だちます。
RACE | CROSS BIKE | |
---|---|---|
容量 | 10リットル | 18リットル |
重量 | 520g | 620g |
ストラップ | メッシュ | ふかふか |
レインカバー | 内蔵 | 内蔵 |
ヘルメットホルダー | なし | あり |
ハイドレーション | あり オプション | あり オプション |
スポーツバイクに乗り始めて4年目になりますが,ようやく,デジタル一眼を安心して運べる方法にたどり着けた気がします。長かったよ・・・(途中,1回壊しているし・・・)
ただ,ストラップのクッションがないので,デジタル一眼のように極端に重い荷物を満載して走り続けるのはちょいとしんどいのも確かです。
というわけで,重装備の長距離ならCROSS BIKE,軽量ツーリングや近場フォトポタやならRACEというように,棲み分けていけそうです。
- ■「その他」カテゴリー内の前後記事