第4世代 自転車カメラ搭載方式(CFPM)
昨年FHC2013の反省より,ダウンヒル時は外しているので基部だけになります。
SONY DSC-TX10しばらく前から,595号のハンドルバーにはヘンテコな物体が取り付けられています。
このヘンテコな物体は,SONYアクションカム(AS-15)のマウント基部なのですが,注目すべきは,この基部がどうやってハンドルバーに装着されているかです。
今まで色んな方法で,カメラを自転車に搭載してきましたが,今回紹介する方法は間違いなく世界最軽量(当社調べ)だと勝手に自負しております。
また,最軽量であると同時に,世界最高に拍子抜けする搭載方式(当社調べ)とも囁かれています。
さて,その搭載方式とはいったい・・・?(^^)
過去のカメラ搭載方法のおさらい
おいらが過去に試してみた,自転車へのカメラ搭載方法は以下の4つがあります。
世代 | キーテクノロジー(笑) | 評価 | マウント 部重量 |
---|---|---|---|
神話世代 (2008年) | D2U字型方式 ケーヨーD2で買った,U字ボルトをステムに固定し,その先に手元にあった適当な三脚雲台を取り付け。 | 初のロードバイクカメラ固定方式として国内外の注目を集めるが,雲台,カメラともに振動に弱く,ガタガタ動画を量産。 | 290g |
第2世代 (2008年) | 雲台強化 D2U字型方式で課題だった雲台の弱さを,Velbonの自由雲台に変更して解決。 | 雲台剛性アップにより,安定した動画撮影が可能に。一方で,カメラへの振動は大きくなり,IXY Digital320はあっけなくご臨終となり,動画撮影冬の時代が始まる。 | 250g |
第3世代 (2012年) | ミノウラVC-100方式 4年間使い続けたD2U字型の代わりに,ミノウラのカメラマウントVC-100を導入。 | 専用品だけあって取り付け強度は万全。しかし,VC-100の背が高すぎて不安定&結構邪魔。また,金属製のVC-100は,カーボンハンドルへの取り付け時に傷を付けそうで少し怖い・・・。 | 96g |
第3.1世代(2013年) | SONY VCT-HM1方式 マウントをSONYアクションカム純正の自転車用マウント(VCT-HM1)に変更。 | 買った直後にぶっ壊れて交換するも,また壊れる。機能は良いけど壊れやすい,SONY DNAここにあり・・・。 | 73g |
SONYアクションカム(AS-15)導入にあわせて登場した,純正マウントを使った第3.1世代。ワンタッチで角度調整ができるなどのSONYらしさが光る一方,強度が足りなくてすぐにぶっ壊れるという,別のSONYらしさも発揮してくれたため,今ではお蔵入りとなっています。
さすが純正品だけあって,斜めに取り付けるなど,角度調整も自由自在。
Panasonic LUMIX GM1 + LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm F2.8ちょっと衝撃があると,すぐにお辞儀してしまうダメさぶり・・・。
Panasonic LUMIX GM1 + LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm F2.8
第3.1世代が一瞬で終わったため,去年までは第3世代である,ミノウラVC-100を使っていました。自転車関連メーカーということで,ハンドルへの取り付けは実に良くできているのですが,AV機器メーカーではないためにカメラ側の接続に難があって痛し痒し(背が高すぎ)。
ちと見えにくいですが,ミノウラマウントは背が高くなりすぎるのです。
SONY NEX-5N + Carl Zeiss Vario Tessar T* E 16-70mm F4 ZA結構,邪魔なんです・・・。
SONY DSC-RX100m2 + Carl Zeiss Vario Sonnar T* 10-37mm F1.8-4.92008年の「D2U字型方式」から6年,色々試行錯誤してきたのですが,どれも決定打にかける状況が続いていました。
(アクションカムはもともとヘルメットや自転車に付けたりする用途のカメラなんだから,もっと頑丈・軽量なマウントを作れないもんなんですかね・・・ > SONY)
世界最軽量(当社調べ)のカメラ搭載システム登場!
第4世代となるマウント方法は,以下のような特徴を持っています。
- 安い!(300円弱)
- 軽い!(19g)
- 低重心!(ハンドルバーより低いかも)
- 頑丈!(壊れる要素がほとんど無い)
純正マウント(VCT-HM1)の1/10というお値段,1/4近いという重量を実現した,ウルトラスーパー最新技術満載の世界最軽量カメラ搭載システム(煽りすぎ!)の構造とは?
さっそく,アクションカムマウントの基部を外してみましょう。
マウント基部を外してみると・・・。
Panasonic LUMIX GM1 + LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm F2.8なんやら,見慣れた物体が・・・?
Panasonic LUMIX GM1 + LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm F2.8バ~ン! これです!
えっ,がっくりした?
えっ,チェーンフォールプロテクタじゃん?
そう,その通りです(^^)
RIOGRANDE社の「チェーンフォールプロテクタ」です。
595号に最初付けていた,チェーン脱落防止用パーツです。
Nikon D90 + TAMRON 17-50mm F2.8最初に595号を組み上げたときに購入し,その1年後,K-Edgeのチェーンキャッチャーに付け替えてから,押入れの奥深くで復活の日を虎視眈々と狙っていたようです。
当社では,この方式はCFPM(チェーン・フォール・プロテクタ・マウント)と名づけ,世界各地で特許および実用新案の申請をするかどうかを検討するかどうかを検討中です。
どうでしょう,このショボさ(笑)
作り方
作り方もなにも,最初からできているような気もしますが,一応説明を(^^)
必要なのは,以下の2点。
- チェーン・フォール・プロテクタ(31mm径,300円)
- 固定用ボルト(M6,30mmの六角穴つきボルト)
三脚用の正しいネジは1/4インチネジです。
SONYのマウント基部は適当な作りなのでM6でも入りましたが,やるなら,やっぱり1/4インチネジでやったほうがよさそうです。
全材料(^^) プロテクタと,M6のボルト1本のみ。
Panasonic LUMIX GM1 + LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm F2.8右端が第4世代。過去の取り付け方と比べて,びっくりするくらい簡単・・・。
Panasonic LUMIX GM1 + LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm F2.8カメラや三脚で使っている穴はM6サイズなのですが,チェーン・フォール・プロテクタの穴はそれよりも少し小さくなっています。
これが好都合で,M6サイズのボルトを無理やり入れていくと,ちょうど良い硬さで固定することができます。
目一杯締めこむと上側にボルトがかなり飛び出るので,そこに,アクションカムの基部を取り付ければ完成です。
作業時間は3分もあれば十分でしょう。
なんちゅう,超適当な取り付け方・・・。
Panasonic LUMIX GM1 + LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm F2.8
評価・まとめ
衝撃の安さ・軽さの
高さも押さえられてコンパクトに。見栄えも良好(^^)
Panasonic LUMIX GM1 + LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm F2.8とってもスッキリしています(^^)
Panasonic LUMIX GM1 + LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm F2.8今回はアクションカムで使っていますが,もっと長いボルトを使えば,普通の三脚雲台も取り付け可能なのかもしれません(あまり重量があると危ないかもしれませんが)。
また,ボルト1本以外は全部樹脂でできているので,カーボンハンドルバーに取り付ける際にも気を使わずに澄みます。
ヤビツ峠の,ガタガタ丸坂も大丈夫です(^^) 富士山でもOK!(^^) 今回は,ミノウラVC-100の置き換えをしたくて,家の中に転がる,いかにもマウント的な物品たちを片っ端から試しているうちに発見できました。 ついつい,捨ててしまいそうな小物達ですが,大事に保管しておくと,いつかこんな風に最活躍の場が現れそうです。 だから,我が家の自転車パーツ置き場のゴミ屋敷化が進んでいくのですが・・・。 また次回,第5世代を発明したらお会いしましょう~! いろいろ試してみました(^^)