「連鎖反応」小噺

通勤電車で見かけた連鎖反応

先週の通勤電車内で，同じような（違うか？）連鎖反応を目の当たりにしました。

この日は珍しく立って乗っていたのですが，連日の暑さで寝不足のせいもあり，立ちながらも半分寝ているような状態でした。

しかし，入口ドア付近で支柱に掴まっている女性（推定47歳）が引き起こした事件で，目がスパッと覚めました。

本当，目の覚めるような，連鎖反応でした。

この女性，とにかく猛烈に眠いようで，立ちながらも熟睡されています。

もしかしたら前夜にHIITをやったのかもしれませんが，電車の揺れとは無関係に，ものすごい「舟漕ぎ運動」をしていました。

前後左右にブオンブオン揺れまくるので他人が近寄ることができず，満員電車にもかかわらず周囲にはちょっとした真空地帯ができていました。

そして，事件はこの真空地帯をぶち破ったときに発生しました。

1. 女性の舟漕ぎ角度が前方45度くらいになる
2. 掴まっていた支柱に激しく頭突きを食らわす（支柱の強度が心配になるくらい）
3. 作用・反作用の法則で，女性は跳ね返って直立に戻る
4. 肩から提げていたバッグは，慣性の法則で車両前方に飛び出し，肩からすべり落ちる
5. バッグは，万有引力の法則で，座っていたオッサン１号の頭を直撃する
6. 頭をショルダーバッグでぶん殴られたオッサン１号は，脊髄反射で半立ちになる
7. オッサン１号に寄りかかって寝ていたオッサン２号は，支えを失ってシートに倒れこむ
8. オッサン１号は勢いよく立ち上がったときの運動エネルギーを失い，もとの座席にゆっくりと着座する
9. オッサン２号がオッサン１号の下敷きになる
10. 女性は舟漕ぎを再開する

こんな複雑な連鎖反応が，僅か1，2秒の間で発生したのです。

数々の自然法則，関係者たちの絶妙な位置，前夜の過ごし方など，様々な条件が奇跡の一致を見せて，オッサン２号はオッサン１号の下敷きになったのでした。

まさに目が覚める出来事，音で表すとしたら，

「ゴン！ ドン！ スック！ ムニュ～！ プッ！」です。
（最後の「プッ」はおいらの笑いです）

何年も電車通勤をしているといろんな場面に出会いますが，過去２位くらいの面白さでした。

ちなみに，過去１位は，「ドア付近でのギューギュー圧力に耐えかねたオジサンが，ベンチシートに座っている乗客たちの膝の上にゴロ～ンと寝転がった」事件です。

次の駅までの10分くらい，ず～っと，乗客4人くらいの膝の上にゴロンとなってしまったオジサンは「すいません，すいません」と謝り続けていましたが，その気まずさは当人達にしか分からないでしょう。

特に頭部を支えている人は，ヒザマクラ状態ですから・・・（＾＾）

【追悼】悲しき連鎖反応

他人の連鎖反応を２件紹介しましたが，おいら自身も昨年5月に悲しい連鎖反応を経験しています。

1. チェーンがローの外側に落ちる
2. スポークが損傷する
3. 修理しようとスポークを外す
4. 応力のバランスが崩れてリムが座屈する
5. ホイールが全損する
6. 家庭内最高権力者に猛烈に怒られる
7. 富士ヒルでシルバーを逃す

こんな連鎖反応で，最愛のホイール，Reynolds MV32T ULのリアを失ったのでした。（富士ヒルのシルバーは最初から無い？）

これを補うために7万円もの巨大出費（FFWD F4Rのリアのみ購入）を強いられ，以後，1年にわたって最高権力者（＝ツマ）に怒られ続けているわけですが，きっかけはチェーンが外れただけなんです。

あぁ，思い出した・・・

「連鎖反応」は，英語ではチェーンリアクション（Chain Reaction）って言うんでした。

なるほどねぇ，外人さんもうまいこと言うねぇ。

やっぱり，チェーンには気をつけないと！

お後がよろしいようで？（笑）

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