LOOK号組立日記4 (ブレーキ・シフトワイヤ張り編)

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完成形です。左右対称で美しい感じになりました(^^)

完成形です。左右対称で美しい感じになりました(^^)

Nikon D90 + TAMRON 17-50mm F2.8

LOOK号の組み立て作業もいよいよ大詰め。

残すところは後わずか,ハンドル&STIレバーの取り付け,チェーン装着,ブレーキワイヤー&シフトワイヤー張り,STIの調整,バーテープ巻き,サイコン取り付け,チェーンフォールプロテクタ装着,フレームプロテクタ貼り付け,そして,最後に各種位置調整(フィッティング)だけです。

「だけ」じゃないよ。まだまだたくさんあるじゃん・・・。

気を取り直して,今日はブレーキ&シフトワイヤー張りとSTIの調整までです。

フロントブレーキ以外は全部内蔵です。これはフロントディレイラの入り方。

フロントブレーキ以外は全部内蔵です。これはフロントディレイラの入り方。

Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D

LOOK号のワイヤー張りは2つの点でおいらにとって初めての体験です。

  • ワイヤー内蔵式フレームであること。
  • 張り替えではなく,初めて張るということ。ルートも長さも分かりません~

というわけで,結構不安を抱えたままのワイヤー張り作業の始まりです。

リアブレーキワイヤー

リアブレーキは,フルアウターでSTIからブレーキ本体まで直結です。

露出タイプだと,トップチューブの前と後ろの2カ所にアウター受けがありますが,LOOK号の場合は,どちらもフレームに「穴」があいているだけで,アウターごと通す構造になっています。

作業時におけるメリットとしては,アウターを2つ(ハンドル側,ブレーキ側)に切断する必要がないので,楽ちんです(アウターカット,ヤスリ,アウターキャップ取り付け等が不要♪)

一方,ハンドルからブレーキ本体まで,どこにも固定する場所がないということですので,「なかなか適切な長さを見つけにくい」という難しさもあります。

こうやって,ハンドルにぴったりとアウターを沿わせてから長さ調節です。

こうやって,ハンドルにぴったりとアウターを沿わせてから長さ調節です。

Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D

まず,ハンドルにアウターをぴったり這わせるところから始めました。タイラップとクランプを使ってハンドルのカーブに合わせて固定し,フレームのトンネルに通しておきます。

次に,ハンドル部の余長を確保します。この辺は普通のワイヤ露出タイプと同じですから,ハンドルを右にめいっぱい切ったときにもアウターがフレームに当たらないような余長を確保します。

ハンドルを目一杯右に切り,それでもフレームに当たらない長さにします。

ハンドルを目一杯右に切り,それでもフレームに当たらない長さにします。

Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D

そして,ブレーキ側での適切な余長も検討しますが,すぐに,まったく要らないことが分かりました。

ワイヤ露出タイプのフレームであれば,ワイヤはトップチューブの下を通っていくので,シートポストのところで一旦,上に曲げてから,ブレーキ本体に入れるのが一般的です。

こんな感じに,ほとんど余長無しで大丈夫です。

こんな感じに,ほとんど余長無しで大丈夫です。

Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D

一方,LOOK号の場合はそれよりも数cm高い位置をトンネルで通っていくので,フレームを出たらそのままブレーキ本体に入れ込んでしまって問題ありません。

というわけで,何度か試行錯誤を繰り返しつつ,適切なアウター長を決めることができました。そして,おもむろにワイヤーカッターで「チョキン!」と切ったのですが・・・。

どび~ん,インナーごと切ってしまった! (←アホである・・・)

どび~ん,インナーごと切ってしまった! (←アホである・・・)

Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D

いけね!! インナーワイヤも入れていたんだっけ。一緒に切っちまったよ・・・(涙)

「なんでアウターの長さ検討の時にインナーまで入れてんの?」と言われてしまいそうですが,一応理由(言いわけ?)はあります。

STIにアウターをセットするとき,いまいち正しい位置が分からなかったので,先にインナーを通し,次にアウターをかぶせることで,正しい位置までアウターをSTIにめり込ませていたのです(シマノのSTIは,意外と奥深くまでアウターが入り込みます)。

とかなんとか言っても,やっぱりアホであります。

せっかく,CLARKSのPreLubeにしたのに,ご近所のあさひで普通のDURA-ACEワイヤ(280円)を買ってきました。まぁ,リアブレーキはほとんど使わないので,まぁ,良しとしましょう(^^)

結局,いつものDURA-ACE(280円)に。とほほほ・・・。

結局,いつものDURA-ACE(280円)に。とほほほ・・・。

Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D


シフトワイヤ(フロント・リア)

LOOK号のシフトワイヤは,一般的なルートと左右が逆になっています。

つまり,フレームの右側をフロント,左側をリアディレイラのワイヤが通ります。となると,左右のシフトワイヤがクロスする形になります。

こうやって,レバーの逆側にワイヤーを通します。右は左に,左は右に,です。

こうやって,レバーの逆側にワイヤーを通します。右は左に,左は右に,です。

Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D
シフトワイヤはインナーだけダウンチューブを通っていきます。あらかじめオイルも入れておきます。

シフトワイヤはインナーだけダウンチューブを通っていきます。あらかじめオイルも入れておきます。

Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D

最初はどうやっていいか分からなかったのですが,左STI→フレーム右,右STI→フレーム左と通してみると,ワイヤのアールが大きく取れて無理がないので,とてもいい感じに収まりました。

初めてでドキドキでしたが,いい感じにできあがりました (^^)v

初めてでドキドキでしたが,いい感じにできあがりました (^^)v

Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D


ディレイラのインデックス調整

まず,リア側のインデックス調整を行います。チェーンを付けていない状態で,アジャストボルトのLとHを調整した後,チェーンを張ります。幸い,RHC号とLOOK号のチェーンステーは同じ長さ(405mm)ですので,コネクタを使ってチョイチョイっとつなぎます。

あとは,ローラー台で回しながら,ディレイラのアジャスタを少しずつ回してベストポジションを探せばOK。比較的やりなれた作業なので,10分ほどで完了です。

次に,フロント側。

RHC号の頃からフロント側は苦手な上に,今回は「互換性無し」というウワサがあるFD-6700です。ディレイラに付いてきた説明書をまじめに読みながら調整を行いますが,ガイドプレートへのチェーン接触が直りません。

そこで,真上からディレイラの取り付け状態を見てみると,微妙に傾いていることが判明。改めて,アウタープレートとアウターギアが完全に平行になるように,取り付けを調整します。

そして,再度,アジャストボルトの調整からやり直した結果,ウソのように音鳴りが解消しました! フロントアウター×リアロー,フロントインナー×リアトップでもプレートにすりません!!(トリム操作は必要ですが)

空転と負荷がかかっている状態では挙動が違う(チェーンの張力が違う)ので,ローラー台で実際に乗って変速してみましたが,非常に快適そのもの。フロントアウター×リアローなんて組み合わせはやってはいけませんが,それでも全領域でプレートに触れないというのは嬉しい限り。

FD-6700については互換性の点で不安がありましたが,少なくとも,現時点ではまったく問題無さそう。っていうか,元々のTIAGRAよりもずっと安定しています。

今回のヒミツアイテム(^^)



ダストカバー

今回使ったCLARKSのワイヤキットにはダストカバー(プラ製の細長~いチューブ)が付いています。せっかく,ダウンチューブ内を通って汚れから隔離されているので,BBから先もダストカバーを付けて保護してみました。

ここの部分もカバーを付けています。ごみフリーです (^^)v

ここの部分もカバーを付けています。ごみフリーです (^^)v

Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D
フロントもダストカバーを付けましたが,なぜかラッパ状にふくらんでる。どうしようかなぁ。

フロントもダストカバーを付けましたが,なぜかラッパ状にふくらんでる。どうしようかなぁ。

Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D

リアシフトケーブルは,とてもうまい具合にカバーできました。STIからディレイラまで露出している箇所は一カ所もありません。ただ,フロントの方のできばえはイマイチです。もうちょっとうまく処理できなかったかなぁ。

JagWire ミニインラインアジャスター

フレーム内蔵式ということでアウター受けが無いので,特にフロントディレイラは微調整する部分が全くありません。そこで,STIレバーを出てすぐのところに,JagWireのアジャスターを付けてみました。

今回のヒミツ兵器。手元で微調整できて便利♪

今回のヒミツ兵器。手元で微調整できて便利♪

Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D

取り付けは全然難しくなく,キット全体をSTIのワイヤー口に付けるだけです。これで,微調整もできるようになりますし,なにより,走りながらでも手元調整ができるので便利そうです♪


CLARKSワイヤーキット

今回使ったのは,CLARKSのシフト・ブレーキワイヤーキットです。ワイヤ心線にも油脂を含ませたPreLubeタイプです。

キットには,アウター・インナーの他,大量の金属製アウターキャップ,ダストカバーが付いてきます。

これはブレーキワイヤのキット。長~いケーブルが1本入っているので,切って前後に使います。

これはブレーキワイヤのキット。長~いケーブルが1本入っているので,切って前後に使います。

Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D

PreLubeというだけあって「引き」が軽いのはもちろん,アウターが妙にガッチリした作りです。最も内側には樹脂のチューブ,次にメインの構造体であるワイヤ,その外側に細かい金属線の編み込みがされており,非常にガッチリした作りになっています。

構造体のワイヤの外側には,細い金属線の編み込みがされています。全体的にやたらと頑丈です。

構造体のワイヤの外側には,細い金属線の編み込みがされています。全体的にやたらと頑丈です。

Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D

まぁ,そこまでガッチリする必要があるのか,イマイチ分かりませんが,今のところ,出来映えもバッチリ決まっているので満足です。

早く公道でも試してみたいのですが,今週末も雨みたいなんだよなぁ・・・。

残る作業は,サイコン,ボトルケージ,各種プロテクターなどの小物類です。次回をお楽しみに~


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手元で微調整ができるってシアワセ♪

2010年03月05日 | カテゴリ:  LOOK | ID: 9726
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