アクションカム,無事に(?)修理帰還です
落下したアクションカムのレンズ(なんちゃってZeissのTessar)。まさか修理してくるとは,すごい。
Nikon D600 + Nikkor Micro 60mm F2.8富士ヒルクライムでの落下事件でレンズが傷だらけになってしまったShiro家5代目の自転車動画デバイス,SONYアクションカム(HDR-AS15)が長い修理から帰ってきました。
当初は,おいらも,修理を受け付けたビックカメラも「サクっと無償修理でしょう。純正ケース破損で,本体は保証期間だし♪」とタカをくくっていたのですが・・・。
なぬっ 有償(15k円)修理!?
ビックカメラで修理受付をしてもらってから1週間後,担当の女性から連絡が。
「おっ,1週間で直ってくるとは早い!」とぬか喜びしたのですが,電話の声はどうも元気がない。すると,「大変申し訳ないのですが,メーカーは有償修理と主張しているのですが・・・」とのこと。
話を聞いてみると,
- 保証期間ではあるけど,有償修理となる
- 修理費用は15,000円ほど(正確な金額は忘れちゃった)
- 製品保証は,カメラ本体の正常な使い方に限る
とのこと。
どうも,「カメラは保証対象だけどケースは違う。ケースが壊れてカメラが壊れても知らん。」という理屈のようです。
う~~~~~~,確かに原理的にはそうなのかもしれないけど・・・。
と唸っていると,ビックカメラの女性担当は「でも納得いかないですよね。もう少し粘ってみます!」と,ほぼ一方的に切れてしまいました。
なんだか分からないけど,頑張って,ビックお姉さん!
少し安くなったけど・・・
翌日,またビックお姉さんから電話がありました。
「こちらの事情・心情を説明したら,8,000円になりました。どうでしょう?」とのこと。
う~~~~~~,確かに安くはなったのだけど・・・。
おいらは「ありが㌧。でもね,純正ケースが破損してカメラが落下して壊れちゃったんです。例えばね,買ったばっかりのスマホで同梱のストラップが切れてぶっ壊れても,ストラップは保証外だからって有償修理なのかなぁ・・・」と愚痴をこぼしてみました。
すると,ビックお姉さんも「やっぱりそうですよねぇ。納得いかないですよねぇ。」となり,別の窓口から攻めてくれることになりました。
逆転無罪!
また2~3日経ったところで,ビックお姉さんからお電話。
「メーカーは今回に限りですよ!と念押しされたのですが,今回に限り無償修理として対応してくれることになりました。」とのこと。
仕事時間中にもらった電話でしたが,会社の玄関ドアをブチ開け,「逆転無罪!」と書かれた半紙を持って走り出したい気分でした。
ビックお姉さんありがとう!
問題の純正ケース。こんなヤワで大丈夫なのかね・・・。
Nikon D600 + Nikkor Micro 60mm F2.8しかし,なんでこんなに粘らないと0円にならんのか,少し不安が残りました。大丈夫かな,SONYのアフターサービスは・・・。
アクションカムのHPやカタログ,パッケージには,サーフボード,ラジコンカー,ヘリコプター,スケートボード,バンジージャンプなどでの使用例が誇らしく紹介されています(もちろん自転車も)。
これらに比べて,自転車に装着して30km/hで舗装路を走るなんて,はるかにおとなしい使い方だと思うのだけど・・・。
修理品到着
ビックお姉さんに感謝しつつ,一抹の不安が残ったSONYの対応ですが,おいらのアクションカムはそれから1週間後に無事に帰還しました。
修理品到着! ん? 2個になっているような・・・。
Nikon D600 + Nikkor Micro 60mm F2.8ボディーとレンズが傷だらけで修理に出したので,ひょっとしたら丸ごと新品になるのかと思ったのですが,部分修理で帰ってきました。
こんな小さなカメラのレンズユニットとボディだけを交換するのって,ものすごい手間(=人件費)がかかると思うのだけど,さすが世界のSONY,ド根性で修理してきたようです。
傷だらけのボディーを丸ごと交換してきたのか。
Nikon D600 + Nikkor Micro 60mm F2.8いやいや,レンズユニットも交換している! ひぇ~,すごい手間!
Nikon D600 + Nikkor Micro 60mm F2.8こんな小さいカメラを手作業でばらし,レンズユニットを交換して元通りに作り直すとは,すごいというか,手間というか・・・。
ただ,蓋(カバー)の閉まりが悪くなる,別の不具合が発生していますが,もういいや。
分かりにくいけど,下部の蓋(写真だと右端)が完全には閉まらない。もういいや・・・。
Nikon D600 + Nikkor Micro 60mm F2.8実は,強度以外にもアクションカムのモノづくりには不安な点が多数あり,ネット上や雑誌でも数多く指摘されています。
- カメラ内部の基板(液晶らしい)の固定が甘く,ガタガタ音がして,それが録音されてしまう
- なぜか,バッテリーを専用のトレイに乗せてから装着するので,バッテリーサイズが小さい
- そのトレイの固定がまた緩いので,ガタガタ音を発生させる(もちろん録音される)
- レンズがむき出しなのですぐに傷つく
- 待機電力が大きく,バッテリーを装着したままだとすぐに減る
- 純正のバイクマウント(3000円・・・)はガタが大きく,CATEYEの方が安くて確実
などなど。
正直言って,大手家電メーカーが作ったとは思えないほど,作りがショボすぎます。デジタル部位外は自社製造ではないのでは?と思ってしまいます。
このジャンルで世界初の製品ならまだ許せるのですが,GoProやContourなどのパイオニアがずっと前から使われていて,ほとんど最後発なのにこの出来栄えはどうなもんなんだろうという気がします。
ユーザーの多くは,先発の製品を知っていながらも,家電メーカーならではの作りやアフターサービスの良さに期待しているところが大きいのではと思うのですが,そのどちらも水準以下というのが悲しいなぁ。
手振れ補正も含めて画質はすばらしくいいだけに,非常にもったいない気がします。
デザインやギミックなど,使い始めはすごくいいんだけど耐久性がイマイチ,とは世の中の多くのSONYファンが思うところだけど,それを差し引いてもSONYが好きな人はたくさんいます。
しかし,アクションカムは最初から詰めが甘すぎるショボいハードウェアに,すばらしいデジタル処理部が内蔵されているという,なんとなく,香港や台湾製のトイラジみたいな製品と思ってしまいます。
あらためて,大丈夫なかぁ,SONYは・・・。
4台のVAIOを使いながら不安になるおいらです。
【おまけ】
と,ブーブー文句をたれていますが,アクションカムの画質の良さには満足しています。
なので,落下防止策を講じながらしぶとく使い続けていく予定です(^^)
実施中の対策↓
- ケースの止め具部分に負担がかからぬよう,ケース全体をごつい輪ゴムで囲う
- 万一の破損・落下防止用に,テグスでハンドルバーに結んでおく
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