ウェアラブルカメラHDR-AS15の新たなトラブル・・・
なっ,マイクロSDカードが飛び出てる! だめじゃん・・・。
Nikon D90 + Nikkor Micro 60mm F2.8今年のGWはヤビツ峠に2回登ったのですが,そのどちらも,ウェアラブルカメラを車載して動画を撮影しました。
40代後半のおっさんが,ゼーハー言いながら超低速で登るだけというつまらない動画(笑)はうまく撮れたのですが,ダウンヒルについては2回とも失敗。
新緑の裏ヤビツを爽快に下った様子も,勾配がキツイ表ヤビツをおっかなびっくり下った様子も,動画ファイルが破損しているらしくて,PCに読み込めません(涙)
その原因は・・・
新たな課題発生!
おいらが使っているウェアラブルカメラは,SONYのアクションカムHDR-AS15という機種です。
2年前に購入以来,主にヤビツや富士ヒルクライムで動画を撮影し,家に帰っては,「自分の苦しむ様子を振り返って悦に入る」という,倒錯した世界を楽しんでおります(笑)
PCのハードディスク内が,この怪しく気持ち悪い動画で埋め尽くされていると,万一,家宅捜索を受けたような場合に,かなり恥ずかしい思いをしそうですので,今回は爽快なダウンヒルも撮ってみることにしました。
しかし,動画を撮影した両日ともに,ダウンヒルの動画が撮影されていませんでした。
速度が遅いヒルクライムでの動画は問題無いのですが,速度の出るダウンヒルの動画は両日ともにファイルが破損していました(涙)
1回目は「なんかのタタリだろう」くらいに思っていたのですが,さすがに2日連続で同じ現象(ヒルクライムOK,ダウンヒルNG)だと,もうちょっと合理的な原因を探りたくなります。
結論から言うと,「振動によって,記憶媒体のマイクロSDカードが飛び出しちゃう」が原因でした。
ちょっと振動すると,こういう状態になる模様・・・(>_<)
Nikon D90 + Nikkor Micro 60mm F2.8家に帰ってボディ後部のカバー(バッテリー・メモリのカバー)を開けたとき,マイクロSDカードが斜めになっているのを発見した次第です。
カードをちゃんと装着しなおし,ダウンヒルを模擬してガタガタと振動を与えてみると,やっぱり,飛び出してきました。
「失望」や「立腹」を通り越して小さな感動すら覚える,新しいユーザーエクスペリエンスです(笑)
良く見ると,カバーの内側には,カードの大きさに合わせた溝が彫ってあるのですが,
- カードの突出量より溝が深すぎる(=隙間ができちゃう)
- 溝はカードとジャストフィットするのだけど,カバー全体の剛性不足やガタが大きい(=隙間ができちゃう
などの現象によって,マイクロSDカードがあっさりとスロットから飛び出しちゃうのではないかと推測しています。
対策を考える気力すら沸かないのですが,とりあえず,いつもの「自己融着テープ」をちぎってハナクソ状にして,蓋の部分に詰め込んで対策完了です。
自己融着テープを丸めて溝に着けると,適当につぶれて,SDカードをきちんと押さえてくれます。超適当な解決策・・・。
Nikon D90 + Nikkor Micro 60mm F2.8なんだかなぁ・・・
それにしても・・・?
このHDR-AS15というウェアラブルカメラは,過去にも紹介したとおり,実に欠点の多いカメラです。
純正マウントもこんなだしなぁ・・・。(固定が甘く,お辞儀しちゃう)
Panasonic LUMIX GM1 + LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm F2.8ただでさえ,「耐久性」で評判が良くないSONYなのに,HDR-AS15は「画質の良さ」という唯一の利点を遥かに上回る,欠点のオンパレードカメラです。
正直,「欠点」というより「欠陥」に近いのですが,おいらが気が付いただけでも,こんなにあります。
- バッテリーの固定が甘い
普通のデジカメと同じバッテリーが入っているのですが,こいつの固定が甘く,自転車の振動に合わせて「カタカタ」と音が発生してしまい,それがしっかり録音されます(>_<)。
これは,バッテリーを両面テープで固定してしまうことで解決しました。
- 内部の基板類の固定が甘い
- バッテリー同様,カメラ内部の部品(液晶らしい)の固定が甘く,走行時の振動で「カタカタ」音が録音されます。この解決は,分解作業を伴い,結構ハードなようなので諦めています・・・
- マウント機構が弱い
カメラ単体ではどこにも装着できず,防水カバーやスケルトンカバーなどを取り付けることで,ようやく「三脚用穴」を使えるようになります。が,スケルトンカバーは強度が激烈に弱く,富士ヒルクライムのダウンヒルで,わずか30km/h程度の速度で分解大破しました・・・。
これは,スケルトンカバーをTOPEAKの太い輪ゴムでガッチリ包むことで解決しています。
こんな具合に,カメラ性能以前に,工業製品として最低限備えるべき強度や品質が満たされていないという,発展途上国で作られたパチモンみたいな製品です。
ユーザーにこんな対策を強いている(↓)段階でダメだと思います
純正ケースが時速30km/hでこうなる。当然カメラ本体は大破・・・
Nikon D90 + Nikkor Micro 60mm F2.8現在の固定方法。これくらい縛り付けないと,落下する恐れあり。
Nikon D90 + Nikkor Micro 60mm F2.8これが,静止状態で使用することを前提としたデジカメなら許せるのですが,よりによって,激しい衝撃や水没するシーンなどで使うことを前提(というか,それがウリ)のウェアラブルカメラですから,これじゃぁ,「悪路は走らないでください」と注意書きのある,なんちゃってMTBと同じレベルです。
カタログやウェブでも,ロードバイクより遥かに激しいシーンでの使用例が載っているのですが・・・
ダイビング,サーフィン,バンジー,モトクロス,ラリーカー。ロードバイクよりはるかに激しい使用例がたくさん載っているのですが・・・。
ただ,さすがに,いくらなんでも世界のSONYがこんなボケナス商品を売り続けるわけがなく,その後,矢継ぎ早に後続機種が登場し,ここに挙げた課題は全て解決されているようです。
仮に,ファミリー向けのハンディカムが同じ品質で世に出ていたら,おそらく非難の大合唱とリコール騒ぎになるのではないかと思います。
カワイイお子さまのピアノ発表会を撮ったら,バッテリーや内部部品のガタツキの音も一緒に録音されたり,三脚からカメラが落ちたりしたら・・・?
後継機種で簡単に解決できるような,こんな初歩的な欠陥はちゃんとクリアしてから製品化しないと,さすがにマズいんじゃないかな,と大のSONYファン(VAIOだけで4台稼働中)としては心配になってきます。
昨年の電気産業では「独り負け」となってしまったSONYの稼ぎ頭は「ソニー銀行や」「ソニー損保」ですが,そのうち,自社製品限定の家電損保でもやったらいいんじゃないか?と思っちゃいます。
しっかりしてくり~!
(追伸)
愛するSONYだけに厳しいことを書いてしまいましたが,我が家で一番新しいSONYである,Xperia Z3 Tablet Compactは素晴らしいできばえです。
液晶はキレイだし,完全防水だし,薄いし軽い。
ものすごく薄いのに強度は十分あるし,とにかく使いやすくて,これ無しでは一日も過ごせないほど活用しています。
防水だから,どこでもTVが見られる。薄いから持ち歩きにも便利だし,強度も十分。やればできるんじゃん!(^^)
Nikon D600 + Nikkor Micro 60mm F2.8世代は違いますが,長男のNEXUS7や,次男坊のiPad miniと比べても雲泥の差,別次元の素晴らしい製品です。
あとは,購入1年となる12月ごろに,突然「SONYタイマー」発動しなければ完璧です。
頼むよ~(^^)
- ■「AS15」カテゴリー内の前後記事
-
- 1件古い記事 :アクションカム,無事に(?)修理帰還です