「上る」「登る」「昇る」,どれが正しいの!?
こうやって,苦労して自転車で「のぼって」いく場合,どの漢字を使うのでしょう?
SONY DSC-TX10おいらはヒルクライム好き,山好きという性格(体質?)のため,フォトポタ日記の記事には,山・坂・峠を「のぼる」という言葉がよく出てきます。
ここで,あえて「のぼる」とひらがなで書いたのには訳があります。
自転車で山・坂・峠を「のぼる」場合,漢字では「上る」「登る」「昇る」のどれが正しいのでしょうか?これを考えると,夜も眠れず,会社でぐっすり眠ってしまう毎日です・・・。
3つの「のぼる」の違いは・・・?
広辞苑によると,この3つの「のぼる」の使い分けはこんな風に説明されています。
広く一般には「上る」を使う。
「登る」は,山や木などの高い所へ意図的に進んだり,演壇・マウンドなどにあがったりする場合に使う。
「昇る」は,太陽や月が空高く現れたり,煙が勢いよく上方へ流れる,またエレベーターなどで建物の上階へ一気に至る,さらには高い地位に就く場合などに使う。
とあります。
なんだか分かったような,分からないような・・・。
おいら流の勝手な解釈(^^;)
ネットで調べてみても,どうも,「上る」「登る」「昇る」の3語には,これだ!という正解が無いようです。
そこで,おいらの主観ですが,それぞれの単語の意味を書いてみました。
漢字 | おいら解釈 | 連想する語 | 反対語 |
---|---|---|---|
上る | 他意なく,ニュートラルに「上の方向に向かう」というような感じ。 | 上る,上り線 | 下る |
登る | 「苦労して高いところに向かう」という感じがします。「登山」のイメージが強いです。 | 登山,登坂,登攀,登用 | 下る?? |
昇る | 「他者の力で垂直に上がっていく」という感じです。「昇天」のイメージがとても強いです。 | 昇天,昇華,上昇,昇進 | 降りる?? |
なんとも,超適当ですが,おいらのイメージはこんなです。
苦労度合いで言うと,登る>上る>昇る,という感じです。
自転車で山を「のぼる」のはどれ?
上の表を見てしまえば,自転車で山を「のぼる」のは,自動的に「登る」になると思います。
登山の時の「苦労してのぼる感」が自転車の時にも当てはまりそうです。
去年夏の月山登山。本当に苦労して「登り」ました(^^)
Nikon D600 + Nikkor 24-70mm F2.8「上る」は汎用性が高そうなので,「ヤビツ峠に595号で上る」と書いても問題ないし,実際,フォトポタ日記ではたくさん書いてきた気がします。
「昇る」はさすがに違和感があります。「富士ヒルを90分で昇る」というと,5合目で天に召されたようなニュアンスが漂います(^^;)
というわけで,今後のフォトポタ日記ではなるべく,「登る」で表記を統一していきたいと思います。
今年の6月も,自転車で富士山に登ります!(自転車でしか行ったことがない・・・笑)
RICOH GX100過去記事を見ると,ほぼ100%,「上る」で書いていますが,これからは,より「苦労している」ぶりをアピールしていくため,「登る」でいこうと思います(^^)
以上,どうでもいいような,のぼる検討でした。
おしまい。
やっぱり「のぼる」論争再燃(笑)
自転車で「のぼる」ときは「登る」でいいと思うのですが,自動車で楽して「のぼる」ときはどうなんでしょう?
- マイカーで富士5合目まで上る
- マイカーで富士5合目まで登る
- マイカーで富士5合目まで昇る
まぁ,3は無しですよね。
感覚的ですが,1の「上る」だと思います。
「登る」は苦労が必須という感じで,車でブイ~ンと行っちゃう場合に「登る」はズルい気がします(笑)
これは,楽して「上る」例。たくさんのバスが来ています。
RICOH GX100ここまで書いて,「登坂車線」という単語に気が付きました。
車重があってスピードが出ない車が,ヒーヒー苦労して「のぼる」ための車線だから,「登坂車線」なんじゃないでしょうか!
なんか,少しスッキり♪
上の文例でも,マイカーが10tダンプなら,「マイカーで富士5合目まで登る」も正解かもしれません。
逆に,同じ自転車でも,電動アシスト自転車なら,「自転車で富士5合目まで上る」で良い気がしてきました。
「のぼる」の漢字だけで,乗り物の種類が類推できるとは,日本語奥深しです(^^)
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