平地好き vs. 上り坂好き

1件新しい記事(銀輪 or 炭輪?) 1件古い記事(ダウンヒル・単独・ノーヘルの転倒事故に遭遇しました・・・。)
最高の景色,最高の上り坂(^^) スバルラインです。

最高の景色,最高の上り坂(^^) スバルラインです。

SONY DSC-RX100m2 + Carl Zeiss Vario Sonnar T* 10-37mm F1.8-4.9

ずっと前から思っているのですが,「平地が速い人」と「上り坂が速い人」の差って,どこから生まれるのでしょう?

「速い」を「好き」と読み替えても同じで,平地が好きな人は上り坂が嫌い,上り坂が好きな人は平地が苦手(じゃないこともあるけど)というように,はっきりと分かれます。

同じスポーツなのに,不思議なくらい。

この差はいったいどこから・・・?

もうちょっと考えてみると・・・?

もう少し,よく考えてみましょう。

「平地」については,大好きな~普通までいろんなレベルの人がいそうですが,あまり,嫌いというひとはいない気がします。

一方,「上り坂」については,大好きな人 or 大嫌いな人に二分されていそうです。

そこで,フォトポタ社会研究所では,周辺の自転車好きを対象にした両者の比率を社会調査してみました(調査対象は3人くらい。笑)

 平地上り坂下り坂パンク
大好き○(20%)○(10%)○(70%)△(1%)
好き○(20%)×××
普通○(20%)×××
嫌い○(20%)×○(20%)×
大嫌い○(20%)○(90%)○(10%)○(99%)

○は存在,×は存在しないことを表します。また,カッコ内は推定存在率です(笑)

平地は満遍なく好き嫌いが存在し,上り坂は一部のバカが「好き」,下り坂はその怖さから一定数の「嫌い」がいるようです。

ちなみに,パンク欄の1%はパンクをブログネタにして楽しんでいる,ごく一部の変人かと思われます(笑)


「平地大好き」派との戦い

ヤビツや箱根など,大好物の上り坂に行く暇が無いときは,やむなく近所の平地を走ります。

そんなときは,信号がほとんど無くて気持ちがいい,という理由から海沿いのR134を走ることが多くなります。

海沿いの道はたいていそうだと思うのですが,大部分は平坦で構成されていて,数kmおきに小さな岬を越えるために,短い上り坂があります。

伊豆半島だと,この「短い上り坂」がバカにできないくらい長い(数km)のですが,湘南海岸では稲村ヶ崎,小坪,葉山,長者ヶ崎など,どれも長くて100m程度の短い坂です。

基本は平坦なんですが,チョコチョコと50m級の小山があるのが,R134。

基本は平坦なんですが,チョコチョコと50m級の小山があるのが,R134。

が,この小さな坂が,「平地大好き」派なのか「上り坂大好き」族なのかを見極める踏み絵(踏み坂?)になるのです。


「平地大好き」派の,平地の速さ

以前,R134を東に向けて30km/h程度で走っていると,後ろからロードバイクが迫ってくるのがミラーに写りました。

まだ若いもんには負けられん!」(相手見てないのに・・・)と,40km/hまで速度を上げてみるのですが,それでもだんだん迫ってきます。

おいらの,持続可能な巡航速度の上限は35km/hくらいですが,ヘタリ覚悟で45km/hまで上げても近づいてきます。

いよいよ車体数台分まで迫られたので,最後の悪あがきで50km/hまで加速するも,わずか数秒でATPが燃え尽きて40km/hに戻ってしまい,その横をスイスイ~っと後続車は抜いていってしまいました。

40km/hの横をスイスイ~っと抜いていくのですから,45km/h以上は出ているのだと思います。

いやはや,「平地大好き派」の平地走行は本当に速い~!



え,たった5%の上りで!?

長年の観測から,こういう,平地がめちゃくちゃに速い人は3種類に分かれます。

  1. 細い身体・脚をした,比較的お歳をめされた人
  2. ごつい身体・太い脚をした,比較的若い人
  3. やけくそで無酸素運動で逃げるヒルクライムバカ

3番は論外として(笑),1番と2番の人は1:5くらいの比率で見かけます。

この日は,2番の「ごつい身体・太い脚の若者」が猛スピードでおいらを抜き去っていったのですが,その先に,鬼門が待っていました。

材木座海岸から逗子海岸に抜ける小坪のトンネル付近は,長さ100m・勾配は5%程度のちょっとした上り坂になっています。

この先,ちょっとした上り坂があります。

この先,ちょっとした上り坂があります。

SONY DSC-RX100m2 + Carl Zeiss Vario Sonnar T* 10-37mm F1.8-4.9

おいらを100m以上も引き離して上り坂に突入したハイパワー君は,急にペースダウン。

典型的な「平地大好き,上り大嫌い」タイプのようで,速度は10km/h台に落ち込んでいます。

こちらは,15%勾配の蓑毛の坂が好きだし,5%ならスバルラインで24kmも走れますので,たった100mの5%坂はなんとも思うことなく,25km/hくらいで走って抜き差ってしまいました。

フフフ,この勝負,おいらの勝ちだな・・・(^^)



やっぱり平地が速い人には勝てない・・・

小坪の小さな上り坂を2倍くらいの速度で抜き去ったため,両者の差は100m以上にもなり,ミラーにも写らなくなりました。

しかし,油断は禁物。

ここから先は,彼が大好きな下り坂があるし,その先はずっと平坦区間です。

気を抜かずに40km/hで飛ばし続けていたのですが,気が付いたら,やっぱりハイパワー君が真後ろに入ってきている!

それ以上加速する脚がなく,あっさりと抜き去られました。

5分くらい前に,どこかで見たような風景・・・。

結局,ここでの抜き去られ以降,彼の姿を見ることはありませんでした。

やっぱり,平地が速い人は,本当に速いなぁ・・・。


おわり

この二人(平地好き,上り坂好き)の違いはなんなんでしょう?

おそらく,体型や筋力,心肺能力など色々あるのでしょうけど,根っこのところでは「好き嫌い」なんじゃないかと思います。

たぶん,彼はいくらおだててもヒルクライムレースには出ないでしょうし,おいらも平地やダウンヒルを積極的にトレーニングしようとする気が起こりません。

雑誌では遺伝子分析なども紹介されていますが,なんだかんだいって,最後は「好きこそ物の上手なれ」なのかもしれませんね。

さて,そろそろ大好きなヒルクライムに向けて,ローラー台も再開しないと(^^)

上り坂が速い人も,本当に速いですけどね・・・(これはo-donくんに抜かれているところ)

上り坂が速い人も,本当に速いですけどね・・・(これはo-donくんに抜かれているところ)

SONY DSC-RX100m2 + Carl Zeiss Vario Sonnar T* 10-37mm F1.8-4.9


■「自転車コラム」カテゴリー内の前後記事
2014年08月26日 | カテゴリ:  自転車コラム | ID: 11145
トラックバック: 0
http://garneau.sakura.ne.jp/mt/mt-tb.cgi/7828