やがて楽しき自転車乗り(第1回)
スポーツバイクに乗り始めて1年。だんだんと(急速に?),この奥深い世界にはまりつつあるのですが,それに連れて,だんだん一般の方々(?)との感覚がずれてきていることを感じることが増えてきました。
それは,自転車乗り本人や,バイクやその扱い方など多岐に渡るのですが,これらに関する世間様とのギャップについて,これから数回に渡って紹介してみようと思ってます。まず,第1回目は「距離感の欠如(または麻痺)」です。
世間一般の方々にとって,「自転車」とは,疲れる上に遠くまで行けない,面倒くさい乗物のようです。
おいらを除く我が家の3人にアンケートしたところ,自転車で気軽に行ける距離の上限は,どうやら5~8kmくらいの模様。まぁ,通勤・通学や買い物であれば,5kmも走れば目的地ですから,たぶん妥当なところではないかと思います。
ひるがえって,おいらを含む自転車バカの人々。
大体,世間相場の10~20倍くらいの感覚で走っているような気がします。スポーツバイク,特にロードなら,30kmはなんともない距離ではないかと思います。文字通り朝飯前に50km走っているし,がんばれば100kmもなんとかなります。
この感覚の「ずれ」はかなり大きく,以前,横浜の職場まで25kmほどLGS SIX号で走っていったら,ものすごくビックリされてしまいました。普段の電車通勤(3本乗り継ぎ)よりも速く着くし,たったの25kmだからたいして疲れるわけでもないのですが・・・。(でも,この頃のおいらは,まだ自転車バカ病にはかかってなかったようで,往復50kmは堪えていたようです)
また,以前紹介した,白鳥和也さんの『自転車依存症』なんかにも,このような例がた~くさん載っていて,思わずニヤリとしてしまいます。スポーツバイクに乗ると遠出をしたくなったり,急な峠を越えたくなったりすることを,氏は「過剰出力」と述べられており,その原因の一つには,自分の力を「増幅」してくれる自転車の楽しさを指摘されていました。本当にその通りだと思います。自分の力を何倍にもしてくれる自転車に乗ると,どこまでも行ける気がしてしまうのです。
逆に,もったいないなぁ,と思うのはいわゆる「ママチャリ」。乗り心地と積載能力を優先しすぎて,あまりにも効率をスポイルしてしまい,「増幅」どころか負荷になってしまっているように思えます。
もう少し前傾姿勢にして(現状では空気抵抗のカタマリ),タイヤ空気圧を上げるだけでもだ~いぶ軽快な乗物になるはずです。町中でよく見かける,限界まで低いサドルとぺっちゃんこなタイヤで走るママチャリを見かけるたびに,なんとかしてあげたくなります。
でも,我々スポーツバイク乗りは大人ですから,これからは,人と話す時は1/10くらい逆にサバを読んで,驚かさないように気を付けましょう~
※本稿は当初「自転車バカと世間様とのギャップについての考察」というタイトルでしたが,硬すぎる(?)ので,改題してます。
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