自転車人生最強豪雨の裏ヤビツ
これは,まだ小雨状態だった表ヤビツ。このまま帰ればよかったのに・・・。
SONY DSC-RX100m2 + Carl Zeiss Vario Sonnar T* 10-37mm F1.8-4.9先週の土曜日,久しぶりにヤビツ峠に出かけてきました。
ヤビツと言ってもまだ気温が高いので本気タイムアタックではなく,表ヤビツをゆっくり上ったあとは,そのまま裏ヤビツを下って宮ヶ瀬付近を周遊してくる,約100kmのプチロングライドにしました。
平野にはまだ暑さが残りますが,約800mの山まで登れば,裏ヤビツの自然の真っ只中をゆっくり長く下るダウンヒルを楽しめる,はずだったのですが・・・。
我が自転車人生で最強の土砂降りライドになりました(泣)
コース概要・当初予定
コースは,藤沢→海沿いR134→秦野→ヤビツ→宮ヶ瀬湖→厚木→藤沢と時計回りに回る約100km。
昨年の秋にも2週連続で走っている(1回目,2回目),アップダウンに富んだ,海山両方楽しめるプチロングライドコースです。
一番の楽しみどころは,裏ヤビツの,約15kmにわたって続く緩いダウンヒル。
表ヤビツよりも長いのに標高差が少ないので勾配が非常に緩く,ゆ~っくりと自転車旅を堪能できます。
・・・のはずだったのですが,地獄のようなライドに・・・(涙)
【前半】藤沢→秦野→ヤビツ峠
このコースは,ヤビツアタック時のアプローチで何十回も走ったことのある,おなじみのコース。
藤沢から南に走って,海辺のR134に出たら西へ走り,湘南平が見えたら,右折して金目川を北上して秦野まで走る,約30km。
毎度ながら,「本当にサイクリングロードなのか?」と不安になる,金目川CR。
SONY DSC-RX100m2 + Carl Zeiss Vario Sonnar T* 10-37mm F1.8-4.9名古木の交差点からヤビツアタックを始めますが,今日はのんびりツーリングなので,頑張りすぎずのんびりと上ります。
しかし,頂上まで4kmほどの「菜の花台」あたりから雨が降り始め,いよいよラスト1kmくらいから雨脚が強くなります。
でも,まだ上りで体温も高いし,ブレーキングも不要ですから,むしろ涼しくて気持ちいいくらいの感じで,およそ50分ほどでゴール。
途中,なんどもアイウェアがずぶ濡れで視界ゼロになって停まったりしてたので,タイムは参考です・・・。
雨に打たれながらも峠にゴール。タイムは50分。まぁ,なんども停まりましたから・・・。
SONY DSC-RX100m2 + Carl Zeiss Vario Sonnar T* 10-37mm F1.8-4.9
【後半】地獄の裏ヤビツ→宮ヶ瀬湖→藤沢
ヤビツ頂上で雨宿りしながら,表ヤビツを引き返して帰るか,裏ヤビツを下るかで悩みます。
ケータイ電波が入らないので,アメッシュや天気予報も見られないいのですが,空を見ていたら少し明るくなってきて,雨も小雨になってきました。
家を出る前に見た天気予報でも,神奈川県西部の雨は19時頃からだったので,当初予定通り,裏ヤビツを下っていくことにしました(誰か,彼を止めてやってくれ・・・)。
お守りも,彼のアホさぶりは止められず・・・。
SONY DSC-RX100m2 + Carl Zeiss Vario Sonnar T* 10-37mm F1.8-4.9裏ヤビツを下り始めて15分くらいすると,だんだん雨が厳しくなってきました。
上り坂でかいた汗が雨で洗い流され,塩水になって目に入ってきて,目が開けられません。
その都度,停まって顔を拭きながら,ゆっくりゆっくりダウンヒル。
一応,ウィンドブレーカーは持ってきているので,上半身の濡れは気になら無いのですが,下半身はずぶ濡れなのでだんだん寒くなっていきます。
1時間前に走っていた平野は33℃はあったのに19℃。さみ~よ~
SONY DSC-RX100m2 + Carl Zeiss Vario Sonnar T* 10-37mm F1.8-4.9走行しているうちに,過去に自転車では経験したことの無い,ものすごい土砂降りに遭遇。
雨の音が,それまでの「ザー」から「ゴォー」に変化してきて,そのまま走るのは危険と思った頃に,ちょうどトンネルが現れて命拾いです。
トンネル(2つあるうちの,大きいほう)で一休み。
SONY DSC-RX100m2 + Carl Zeiss Vario Sonnar T* 10-37mm F1.8-4.9トンネルから出られる状況じゃないんですけど・・・。20分ほど休憩。
SONY DSC-RX100m2 + Carl Zeiss Vario Sonnar T* 10-37mm F1.8-4.920分ほど休んでいるうちに,雨が少し弱くなってきたのでダウンヒルを再開します。
休憩前に比べて雨脚は弱くなってきたものの,路面は川のように雨水(泥水)が流れています。
ダウンヒルの間中,ず~っと目に雨が入ってきて痛むのは慣れてきた(人間ってすごい・・・)のですが,今度はブレーキを握る手の握力が疲れてきました。
ずっとホイールは雨水を浴びているので,急にブレーキをかけても全く制動力は出ません。裏ヤビツはほとんど車が通らないのですが,たまに現れてすれ違いがありますから,イザというときにブレーキが掛けられなければ,突っ込んでしまう危険があります。
なので,緩~くブレーキをかけ続けて,常にリム面とパッドの水分を払い,少しはブレーキが効くようにしておかなければなりません。
しかし,そんなのが1時間も続くと,さすがに握力が・・・。
というわけで,またもトンネルでひと休憩。
たまに休まないと,ブレーキレバーを握る手が疲れちゃう・・・。
SONY DSC-RX100m2 + Carl Zeiss Vario Sonnar T* 10-37mm F1.8-4.9休憩中にブレーキのリーチを調整(ちょっと緩くする)し,サイドダウンヒル再開。
しかし,ここから宮ヶ瀬湖までのラスト数kmの路面状態は本当にすごかったです。
随所に,道路が窪んだポイントがあり,雨水が溜まっていました。
たいていは数cmの深さなのですが,最も深かったところは,なんと30cm近くも泥水が溜まっていて,クランクが丸ごと水没してしまいました。ロード人生7年ですが,水中でペダリングをしたのは初めてです。
幸か不幸か,後続に乗用車が多数並んできたので,先に道を譲り,彼らがドカ~ンと水をかけ分けて進んだ後は,とりあえず安全そうなのでくっ付いて走っていきました。
多数の水溜りを通りながら,奇跡的に異物を踏むことなく,なんとか宮ヶ瀬湖まで下ってくることができました。
ヤビツ峠からオール下りの15km。普段なら一時間もあれば下りきれるところを,今回は3時間もかかってようやく辿り着くことができました。
いやはや,きつかった・・・。
SHAMALよ,あれが宮ヶ瀬湖だ。
SONY DSC-RX100m2 + Carl Zeiss Vario Sonnar T* 10-37mm F1.8-4.9宮ヶ瀬湖から先は小雨になったので,普通にダウンヒルできたのですが,今度は寒くて寒くて死にそうに。
主要なダウンヒルポイントを下りきったところにあるセブンイレブンでは,普段ほとんど買わない「おでん」を食べました。
ヤビツ頂上では「世界一うまいコーラ」を飲むことができますが,このときは「宇宙一おいしいおでん」を食べることができました。
麓のセブンイレブンで売っていた,宇宙一おいしい「おでん」
SONY DSC-RX100m2 + Carl Zeiss Vario Sonnar T* 10-37mm F1.8-4.9ここから家までの約30kmは雨がやみ,路面も乾いていたので,らくらく走れました。
が! なぜか,家まで3kmほどに迫ったポイントで,強烈な土砂降り。
せっかく乾いてきたウェアもまたずぶ濡れ(涙)
最後まで過酷な土砂降りライドになりました・・・。
まとめ
過去には,富士スバルラインを2合目まで上ったところで土砂降りが始まり,道志みち全行程を豪雨ライドしたことがあります(おまけにパンクまでしました)。
それに比べると,今回は雨の継続時間は短かったのですが,その強度はハンパ無かったです。
途中のトンネルで休んでいたときの雨脚を見ると,最近良く聞く,記録的短時間なんとか,に相当するのではないかという降り方でした。
平地の雨とはレベルの違う,山間部の雨の怖さを体感しました。
雨の強さが尋常じゃなかったです・・・。
SONY DSC-RX100m2 + Carl Zeiss Vario Sonnar T* 10-37mm F1.8-4.9道志みちのように,普通に人通りがあって路面のいい道なら雨ライドもいいのですが(嫌ですけど),裏ヤビツのように人通りも無く,路面が悪い山道は,雨の日には絶対に避けるべきですね。
慎重に走っていればいきなり事故ることは無いかもしれないのですが,ずっと10km/hくらいしか出せないし,ちょくちょく休憩しないといけないので通常の何倍も時間がかかってしまいます。また,握力も集中力も長続きはしません。
裏ヤビツは道も細いですしね・・・。
SONY DSC-RX100m2 + Carl Zeiss Vario Sonnar T* 10-37mm F1.8-4.9今回で言えば,ヤビツ峠の頂上で悩んだとき,迷わず,道が良くて平地にも近い,表ヤビツを下って帰るべきでした。
ロード人生7年目にして,細い山道で遭遇する雨の怖さを思い知りました。
みなさんもお気をつけください。ふぅ。
(おまけ)
その後,予想通り風邪をひきました・・・。
自転車の方の状況については,続編をお待ちください(^^)
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