「運転手」達のヒエラルキー

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アメリカのCompetitive Cyclingからダイレクトメールが来ました。<br />こういうのが,本当のヒルクライマーなんだろうな(2010年のアンディ?)

アメリカのCompetitive Cyclingからダイレクトメールが来ました。
こういうのが,本当のヒルクライマーなんだろうな(2010年のアンディ?)

突然ですが,各種乗り物を運転する人たちの呼び名には,幅広いバリエーションがあると思いませんか?

かっこいい名前から,そうでもない名前,親しみやすい名前まで,インドのカースト制のごとく,実に細かく呼び名が分かれています。

自転車以外の「運転手」達

同じように乗り物を運転していても,その乗り物の種類によって,運転する人の名前が変わってきます。

ふつう,飛行機といえば「パイロット」ですし,電車ならば「運転手」であり,両者を逆に呼ぶことはまずありません。(根岸線のパイロットとか,国際線の運転手とか)

が,二人ともやっていることは本質的に同じで,「お客さんを乗せて目的地に安全に行く」ことなのに,どうも,乗り物の種類によって呼び分けられているようです。

また,タクシーやトラックになると「運ちゃん」という,とても親しみやすい名前で呼ばれることもあります。

しかも,この二人の「運ちゃん」というのは愛称であり,ふつうは「ドライバー」というのが最も普及していると思われ,なんと2つの異なる名前を名乗ることができるのです。

飛行機の方は,絶対に,「ドライバー」や「運ちゃん」と呼ばれることは無いでしょうから,さぞかし残念なことでしょう。(まれな事象ですが「飛行機を運転する人が持った1番ウッド」は「パイロットのドライバー」か?)

これらを一覧表にまとめてみました。

乗り物運転する人の名前
飛行機パイロット,操縦士
電車運転手
トラック,タクシー運転手,ドライバー,運ちゃん
軽トラ運ちゃん
F1パイロット,ドライバー

難しいのは,一番最後のF1。

おいらは,ここ10年くらい見ていないので最近の事情には疎いのですが,「パイロット」とも「ドライバー」とも呼ばれているかと思います。

しかし,たとえば,軽トラに乗ったシューマッハは「パイロット」でしょうし,ナイジエル・マンセルならば絶対に「運ちゃん」でしょう。理由は分からないですが,きっと,FIA(国際自動車連盟)もそう呼ぶと思います。

以上の深い考察により,どうも,F1ドライバー/パイロットの場合は,その人個人のキャラによっても呼び名が分かれることが判明しました。


自転車乗りの場合(坂好き限定)

自転車に乗る人のうち,一定割合(結構高い)の人は,坂を上ることが好きです。

本ブログ内の紹介記事へフェルミ推定で考えれば,こんな数になろうかと。

  1. (残念ながら)ほとんどは男と思われるので,
    ざっくり1億人÷2=5000万人
  2. 若者は自転車より車が好きだし,あまりに高齢では危険なので,30~70歳に限定(してないじゃん)すると,平均寿命80年の50年が該当するので,
    5000万×5/8=3125万人
  3. このうち,自転車を趣味としてるおっさんは,自分の周りの経験から20人に1人として,
    3125万÷20=156万人。
  4. これまた自分の経験から,自転車乗りのうち10人に1人くらいが坂が好きみたいなので,
    156万÷10=15万6千人。

以上の,きわめて精度の高い計算(笑)により,自転車で坂を上ることが三度の飯より好きなおじさんは,全国に16万人ほど生息していることが分かります。


坂が好きなおじさん達の呼び名は?

冒頭の話に戻りますが,坂が好きなおじさん達の呼び名はどうなっているのでしょうか?

ツール・ド・フランスやジロ・ディ・イタリアで一番山岳ポイントを稼いだ選手は「山岳王」と呼ばれ,末代まで讃えられます。

今年のツールは,S.サンチェス(エウスカルテル)がそうでした。(おいらが応援しているアンディ君は今年も残念ながら総合2位で山岳賞も2位と,どうも「2番目」が好きみたい・・・)

やはり,坂好きおじさん達のヒエラルキーのトップは「山岳王」でしょう。

次に,「山岳王」まではいかないまでも,山岳コースが得意な選手のことは,ご存じの通り,「ヒルクライマー」と呼ばれ,これまた,全世界の坂好きおじさん達のあこがれです。

おそらく,坂好きおじさん達の,UCIも認める公式の呼び名としては,この二つまででしょう。

ファンではないんだけど,2番手を走るコンタドールのダンシングは,いつ見てもきれいだなぁ~

ファンではないんだけど,2番手を走るコンタドールのダンシングは,いつ見てもきれいだなぁ~

一方で,非公式な呼び名としては,これ以外にも世界的に,

山バカ」「坂バカ」「ドM」「変人」・・・。

などが使われていると思われます。

一見すると,公式な呼び名に比べると鈍くさく思えてしまうのですが,これらの呼び名は,スマートなイメージの「ヒルクライマー」などとは違い,

  • 坂が好きで好きでしょうがない
  • 三度の飯より坂が好き
  • 上り坂と下り坂なら,迷わず上り坂を選ぶ

という,おいら達が愛する,坂好きおじさんの姿に最も近い感じがします。

また,「山岳王」よりも,「山バカ」の方が,さらに上をイッテいるような気もしないではありません。なんせ,バカになっちゃうくらいなんですから。絶対に王より上です(笑)

こちら,ドM代表(笑) 富士ヒルの写真は2枚購入しちゃいました(^^)

こちら,ドM代表(笑) 富士ヒルの写真は2枚購入しちゃいました(^^)

Canon EOSだと思う。

自分自身を振り返ってみると,やっぱり,まだまだ発展途上であり,「山バカ」「坂バカ」の称号を名乗るまでにはほど遠い感じです。

坂を上る苦しみが好きな「ドM」レベルかと思っています。まだ,苦しみと思っているようではダメで,ハナからうれしくてしようがないようにならないと。

遠い将来(70歳まで,まだ30年もある),ヤビツを40分で上りきった暁には「坂バカ」。累計500回上ったら「山バカ」を名乗ろうかな,と思っています。

以上,暑くて暑くて,山どころか平地も乗っていない「ドM」さんの暇つぶし記事でした。

おつきあいいただき,ありがとうございます~


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2011年08月12日 | カテゴリ:  その他 | ID: 10125
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