There was no water in my body!(給水と脚の攣り)
ポラーのクマボトル(500cc) これに一杯だけしか飲まないとは・・・。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D先日の,2012年初ヤビツタイムアタックでは,中盤から左脚が攣り始め,終盤にはとうとう両足が攣ってしまうという大惨事になってしまいました。
おいらは,過去5年の自転車人生で,1回だけ,2009年の富士ヒルクライムで足が攣りかけたことがありますが,それ以外ではほとんどそのような経験が無く,もちろん,本当に攣ってしまったことなどありませんでした。
それが,なぜ,両足そろって攣るなどという大惨事になってしまったのでしょうか。
Shiro家スポーツ事故等調査委員会(座長:おいら)による2日間による検証の結果,予想外のところから答えはやってきたのでした・・・。
答えをくれたのは,Dr.フィリップ・マフェトン先生
あまりにも不甲斐ない走りだったことに驚き,大昔に職場の先輩から譲ってもらった,『「マフェトン理論」で強くなる!-革命的エアロビックトレーニング』を読み返してみました。
エアロビックとアネロビックの違い,それぞれの筋(速筋,遅筋)の違いや存在量,炭水化物と脂肪の関係・・・,どれも,「あ~,そういえばそうだった」と思い出すものばかりでした。
が,同書の第7章「アスリートと水」という章に書かれていたことは,どういうわけか,完全に忘れていたことばかりで,すくなからず衝撃でした(若年性アルツハイマー的にも。涙)。
以前読んだときは,給水の大事さについてそんなに気にしていなかった(=今も気にしていないということダ)みたいで,たぶん,斜め読みで頭に入っていかなかったのでしょう。
そこには,給水の重要性を1章丸々つかって説明されているのですが,要約すると以下のようになります。
- 体重の約60%は水である
- 水はアスリートにとって最も重要な栄養素であり,酸素についで2番目に重要な物質である
- 喉が渇いてからは手遅れである
- 脱水症状になると,通常の水分量に戻るには24~48時間もかかる
- 脱水症状になると筋肉が攣りやすくなり,怪我の元にもなる
そう,水分補給量が足りないと,筋肉が攣りやすくなるということです(字デカすぎるよ・・・)
マフェトン先生を疑うわけではないのですが,念のため(←疑ってるじゃん),Googleで「脱水 つる」を検索すると,460万件もヒット。やっぱり,脱水→筋肉が攣るというのは常識のようです。
今回のヤビツアタックでの給水状況
アスリートにとって水はすごく大事であり,水分補給が少ない場合には筋肉が攣りやすくなるということは分かりました(パフォーマンスも落ちるそうです)。
では,今回のヤビツアタックでは,どれくらいの給水をしたのでしょうか・・・?
藤沢→名古木→ヤビツ→名古木→藤沢の約90kmを6時間で走ったのですが,その間の給水は以下のとおりです。
種類 | 容量 | 備考 |
---|---|---|
アクエリアス | 500cc | 帰宅直前にちょうど空に。 |
ホットミルクココア | 350cc | もちろん,銘柄はバンホーテン♪ |
だめすぎ,いくらなんでも少なすぎでしょう!
普通の会社・学校生活でも足りないですよ・・・。
ココアの銘柄にこだわる前に給水量全体を気にしろ!という感じです(笑)
いつも,給水量が少なめで反省することが多いのですが,今回はいくらなんでもひどすぎです。夏場は暑さが手伝って結構飲むのですが,気温が低いシーズンはあまり喉が渇かないので,忘れがちです。
マフェトン先生も,「喉が渇くかどうかは関係ねぇ。定期的・少量ずつ飲むのが大事なんだ。四の五の言わずに飲みやがれ!」と,日本語で怒っておられます(うそ)
「5年も自転車に乗っていて,そんなことも知らなかったのかよ?」と怒られそうですが,そのとおりなのでしょうがないです(開き直り)。
大変正直な態度ではありますが,別に金の斧がもらえるわけではないので,今後は素直に給水を心がけるようにしなければ,と肝に銘じたしだいです。
でも,いつものことですが,肝に銘じただけではすぐに忘れちゃうタイプなので,なんかいい対策はないかと思案中です。
- ステムに「水飲めよ!」というステッカーを貼る
- サイコンから定期的に「水飲めよ!」とアナウンスさせる(そんな機能無いけど)
- いっそ,ハイドレーションパック(10リットルくらい)を背負う
どれもイマイチだなぁ。やっぱり,水飲めよステッカーか?
なんかいいアイデアあったら,教えてください~!
おしまい(^^)
(おまけ)恐ろしき化学物質「DHMO」
DHMOという化学物質をご存知でしょうか?
正式名称は,Di-Hydrogen Mono-Oxide(ジハイドロジェン・モノオキサイド)という聞きなれない名前ですが,以下のように,われわれの身近なところで実に恐ろしい被害をもたらす物質です。
- 高温状態のDHMOは重篤なやけどの原因になり,逆に低温状態のDHMOに触れると皮膚がただれてしまう
- 多くの材料の腐食を進行させる
- 末期がん患者の悪性腫瘍から検出される
- 暴力的犯罪の犯人の90%以上は事件前24間以内にDHMOを摂取している
- 酸性雨の主成分となっている
- 日本だけで,年間で約1000人がDHMOにより死亡している
このような恐ろしい物性のDHMOは,驚いたことに,各種のジャンクフードに添加され,われわれの生活に忍び寄ってきています・・・。
もう分かりました?
Di→2
Hydrogen→H(水素)
Mono→1
Oxide→O(酸素)
ですから,Di-Hydrogen Mono-Oxideは,1酸化2水素。
そう,水(H2O)のことです(^^)
最初から「水」ということを知っている人は笑って読めますが,知らない人だと,恐ろしさだけが増していきます。
情報を出す側と受け取る側の「情報の非対称性」によって,人が認知するリスクの大きさは,いくらでも大きくすることができるという実例で,30年ほど前にアメリカの中学生が考え出したジョークです。
ツーリング先でDHMOに降られると大変です。
RICOH GX100答えが分かってしまえば,いくらでも同じようなジョークが思いつきます。
- ヤビツで30分を切るライダーは,全員,日常的にDHMOを摂取している
- 江戸時代にDHMOを摂取した武将は全員死亡している
- 東大生はみんなDHMOを飲んでいる!
メディアが垂れ流すリスク情報(○○が危険! or ○○がイイ!)もたいていこんなレベルですから,気をつけたいですね(^^)
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