富士ヒルクライム2012参戦記(地獄のダウンヒル編)
寒そうに見えるけど・・・,本当に寒い!(T_T)
SONY DSC-TX10ゴール前の極楽浄土を約40km/hで走り,全力を出し切ったゴール。
その動画が全く撮れていないことで逆に失意のどん底のおいら。
しかし,最後の気力を振り絞って,次なる試練である,地獄のダウンヒルに臨まなければなりません。
いや,その前に,小雨の中での着替え地獄,膨大な下山荷物の中から自分の荷物を探す荷物探し地獄があります。
ついさっきまで極楽を走っていたのに,うって変わって,地獄だらけで大変なんです(笑)
地獄の下山荷物探し
今年のFHCは5合目で大規模工事(浄化槽設置)が行われている影響で,下山荷物は例年の大駐車場ではなく,たった今上ってきたスバルラインの脇でやることになりました。
例年の荷物探しの大変さを思うと,相当大変なことになるのではないかと予想していました。
2009年の時の様子。この中から自分の荷物を探すのは結構大変。ま,晴れてたらいいけどサ・・・。
RICOH GX100
が,実際に荷物探しが始まると,例年よりコンパクトに置かれているせいか,割と簡単に自分の荷物を見つけることができました。
地獄ではなく「普通の荷物探し」でした。
一つ目の地獄は無事クリアーです。よかったよかった(^^)
レースの反対車線は下山荷物置き場になっていました。あ,売店に戻れないじゃん・・・。
SONY DSC-TX10しか~し,大変な事態に!
下山荷物受取所までは一方通行になっていて,5合目の売店には戻ることができないことが判明。
あぁ,わが人生,6度目の登頂で初,ソフトクリームを食べ損ねてしまいました。不覚・・・。(職場土産の草餅もだ・・・)
あぁ,輝かしき,5合目ソフトの歴史に空白が・・・。
SONY DSC-TX10 や RICOH GX100っていうか,とても寒くて食べられなかったけど(笑)
地獄の着替え
懸案の荷物探しは簡単にできたものの,着替えはけっこう困難でした。
なんせ,普通の道路で,片側の車線では自転車レースをやっていて,反対側の車線では下山荷物の手渡しと着替えをやっています。
ある程度覚悟はしていましたが,とにかく狭いのです。
左車線はレース中(!),右端は荷物受け渡し中。真中は着替え中。せまいよ~(泣)
SONY DSC-TX10本当は,荷物受け取り場所からもっと下の方(トンネルの方)に行けばたくさんスペースがあったみたいなのですが,そういうアナウンスは特に無かったので,みんなそこら辺で着替えを始めてしまいました。
おいらも,最初は着替えようかと思ったのですが,そんなに激しくぬれていなかったのと,脱いだときの寒さが恐ろしくて,上りウェアは脱がず,防寒・防水ウェアを上に重ねて着込むことにしました。
下り用に新たに着込んだのは,
- ウィンドブレーカー(モンベルのポルカテックス防水)
- 冬用タイツ(パールのブライトタイツ,防水スプレー済み)
- レインキャップ(パール)
- レインシューズカバー(カステリ)
- スキー用グローブ(嫁)
「一生使わないな・・・」と思っていたパールのレインキャップ。すご~く役に立ちました!
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2Dおいらが重ね着作業をやっているとき,近くの男性が上半身裸になって着替えをしていました。
「ひぇ~,寒そう・・・」と思っていたところに,大会車両が近づいてきて「緊急車が通るので,どいてください~」とのこと。
この男性は,上半身裸のまま荷物&自転車を担いで移動し始めていました。
いやはや,こちらの方がよっぽど緊急事態だよ(^^;)
風邪ひかなければいいのですが・・・。
いよいよ,地獄への入り口だ
o-donくんやNoguさんを探しても見つからないので,先に下山の列に並びました。
例年のことですが,ある程度の人数で固まって下山していくため,下山開始ポイントでは大渋滞になります。
クリートを外し,相変わらず不調状態のデジカメをいじっていたら,すぐ横を,笑顔で走り抜ける青いTCR号を発見!
プチランナーズハイ状態のNoguさんでした。楽しそうだったな~(^^)
これから待つこと15分ほどで,ようやく動き始めた下山部隊。
スタートし始めの感想は,
「ちょ,ちょっと待って。寒すぎ!」
でした(T_T)
ゴール直後はカラダが熱を帯びていましたが,荷物探し地獄,着替え地獄,渋滞地獄が終わるまでに30分くらいかかっていましたから,十分にカラダは冷却されています。
心拍だって70くらいしかないし,もう,寝起きでパジャマ姿でダウンヒルさせられているのと,あまりかわりありません(違うか・・・)
道路脇を見ると,しっかりと残雪があるし,超寒がりのおいらとしてはまさに地獄の始まりを予感させます。
が,本気で寒かったのは5合目だけで,大沢駐車場のあたりまで下ってくるとだいぶ改善され,ギアをローに入れて足をぐーるぐる回しまくったせいもあり,10分も走るとほどほどにカラダが寒さから解放されました。
途中,激しく雨が降る区間もありましたが,Noguさん直伝のパールのレインキャップのおかげで視界は良好(^^)
相変わらず超不調状態のデジカメを気遣いながらも,約1時間ほどで下山を完了しました。
そう,ダウンヒル中に事件が一つ。
ずっとデジカメばかり気にしていたら,いつの間にかEdge705の画面が真っ暗になっていました。
バッテリーも十分あるはずなのに突然死です。
電源ボタンを長押ししたら,何事もなかったように起動し始めたのですが,これがレース本番だったら・・・と思うとぞっとします(VTが居ないし,コースプロファイルもわからない)。
やっぱり,Edge500に買い替えろ,ということなのだろうか・・・(笑)
極楽うどん
ゴールでは,o-donくん,ぶちょ~,きゅーまるさんが待っていてくれました。
おいらは,着替えに猛烈に時間を要したうえ,ダウンヒルでも2回ほど休憩してきましたから,だいぶお待たせしてしまいました。
4人で本日のレース結果を報告したり,4人中3人に上る高BH率に笑ったりしながら,Noguさん&panpanさんの下山を待ちました。
お二人はかなり後方スタート(8000番台)だったうえ,下りは相当に降られたみたいで,かなり経ってからずぶぬれ状態で,北麓公園に無事生還してきました。
ずらりと3台も並ぶBH軍団。 o-don君ときゅーまるさんは,年式・サイズまで一緒。
SONY DSC-TX10拙者の595号。上りに下りに,ほんとにありがとう!
SONY DSC-TX10そして,富士ヒルクライムの名物といえば,選手に無料配布される「吉田うどん」。
いつ食べてもおいしいのですが,今年のように地獄の寒さを下ってきた選手達には,まさに,極楽うどんです。
地獄に仏の「吉田うどん」。あったかかったよ~(^^)
SONY DSC-TX10極楽うどん初体験のo-donくんも,うまいうまいと喜んで食べていました。
下山編おしまい
今年は大変な天気の中での大会でした,とりあえず上りは小雨ですみましたし,くだりも事故を起こさず,無事に極楽うどんにありつくことができました。
前日までは,「雨かよ~,冗談じゃねぇよぉ」とみんなで泣いていたのですが,実際に走りきってしまえば,これもとても楽しい思い出です。
数年後に,快晴のスバルラインを走りながら,きっと,「2012年は雨で大変だったよナ~♪」なんて思い出すことでしょう。
ここまで着込むと,おいらとは判るまい・・・(笑) 着ぶくれ中のおいら。
SONY DSC-TX10みんなズブ濡れだけど,自転車に乗れて嬉しい! おつかれさまでした~(^^)
SONY DSC-TX10みなさん&富士山,ありがとう~(^^)
というわけで,下山編はこれにておしまい。
次回は,走りや装備について振り返ってみようかと思っています。
おしまい。
【おまけ】
悔しいから,帰る道すがら食べましたよ。 ミニストだけど,ちょっと小さくないか・・・?
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