富士ヒルクライム2012参戦記(最終回,まとめ編)

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寒かった,雨中のダウンヒルも無事に終え,スタート地点に戻ってきたよ~(^^)

寒かった,雨中のダウンヒルも無事に終え,スタート地点に戻ってきたよ~(^^)

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生還速報前日編レース本番編下山編と4回に分けてお届けしてきた富士ヒルクライム2012(FHC)。

最終回の今回は,事前準備・本番・下山の各シーン(?)別に採用した各種作戦の効果をまとめて終わりにしたいと思います。

まぁ,記憶力が本当になく,すぐに忘れてしまう自分の来年のためになんですが・・・(^^)

レース本番での各種作戦の結果

今年のレース結果について,例の簡易パワー計算を用いて,去年のFHC2011と比較してみました。

去年(FHC2011)と,今年(FHC2012)の簡易パワー比較グラフ

去年(FHC2011)と,今年(FHC2012)の簡易パワー比較グラフ



FHC2011と比べるとFHC2012は,

  • 序盤:パワーを押さえている(少しだけだけど)
  • 中盤:とても頑張っていて,パワーが落ちが緩い
  • 終盤:FHC2011にはかなわないけど,それなりに頑張っている(一人旅だし)

という特徴があります。このような結果になったのは,以下の作戦によるものと分析しています。

作戦結果内容
緩斜面でサボらない

初参加,2回目とほぼ同じで「緩斜面をなるべく高速に走りきる」という作戦です。

ただ,今年はダンシングして限界まで加速するという極端な走りではなく,「緩斜面だからといってサボらない」程度の走りにしました。

緩斜面とはいえ全力疾走してしまうと疲労がたまってしまい,後半に向けて徐々にパワーが下がっていってしまうので,そうならない程度の頑張りに抑えたという感じです。

序盤はセーブする

序盤,料金所を過ぎてから3kmくらいは,コースの中でもっとも勾配がキツイ区間です(全区間で5%なのに,序盤は6~7%台)。

レースという独特の雰囲気に飲まれてしまい,ついつい飛ばしすぎてしまうのですが,今年はずっと我慢して,「いかにも上手そうな人に合わせて走る」ことに徹しました。

闇雲に一人で頑張って走るのと違い,少し速いくらいの人を真似して走ると,精神的にもかなり楽でした。

中盤のド根性粘り

グラフで分かるように,今回は9~18km区間での頑張りが目立ちます。

スバルラインは,序盤以降,徐々に勾配が緩くなっていくので「ちゃんとスピード出せている」とぬか喜びしがちです。勾配が緩くなっている分,もっと速度を上げなければいけないことを忘れてしまうのです

今回は,中盤付近で列車に乗ろうとしたり(途中下車だけど。笑),給水所やら他選手からの声かけのおかげもあり,相当にがんばりました。過去5回もスバルラインを走っていますが,初めて,中盤でパワーダウンしない走りをすることができました。

上位枠でのエントリー

周りが速いのでペースを上げやすい,自分より少し速い人を目標にできる,追い抜くことが少なくて楽,などいい事尽くめでした。

ただ,追い抜かれることが多いので,ちゃんと後ろにも気を使って走る必要があります(斜行厳禁)。

デジカメ動画

今回は,デジカメ不調(どうも,メモリ不良の模様)のために,ずっとデジカメ操作をしながら走っていました。

特に序盤は,ハンドルバーから外してメニュー操作する(!)など,べらぼうなロスでした・・・。

ただ,失敗ながらも撮れた動画は結構面白かったので,来年はちゃんとSDメモリを使用する or 素直にINOUを購入するなどの対策をして臨みたいところです。

緩斜面に入ったよ。さぁ~,手(脚?)を抜かずに加速だ~(^^)

緩斜面に入ったよ。さぁ~,手(脚?)を抜かずに加速だ~(^^)

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レース前までのトレーニング

今年は,「何が何でもシルバー(75分)!」みたいな明確な目標はなく,なんとなく「去年を少しでも上回れればイイナ・・・」くらいの緩いモチベーションでした。

ところが,3月末のヤビツ惨敗事件で,「こんなではFHC完走できないんじゃ?」という危機感が募り,例年よりもマジメにいろいろ取り組んできました。

取り組み効果内容
ローラー台練習

例年同様,なかなか実走練習の時間を確保することができなかったのですが,代わりにローラー台練習は実にたくさんやりました

3月末からFHC直前まで,バリウムを飲んで腹を壊した日(笑)以外は,すべてやりました。根気が足りないおいらにしては,奇跡的です。

ヘム鉄摂取

o-donくんに薦められて,DHCのサプリ「ヘム鉄」を3週間ほど摂取し続けました。

普段から貧血気味なのでやってみたのですが,その効果があったかどうかは不明。

レース直前に会社で健康診断があったので,血液検査の結果が出るまでのお楽しみです(^^)

カーボローディング

レース前の1週間,ひたすら甘いもの(糖質)を採り続けました。

これが,カーボローディングになっているかどうか,かなり疑わしいですが,甘党のおいらとしては,公式に(?)ドラ焼きを食べ続けられる,これはこれで幸せな1週間でした(笑)

それにしても,今回は実にローラー台練習を良くやりました。

4月,5月で60回やっているわけですから,自分でも感心してしまいます。

おいらは,自他共に認める真正の根気無し男なので,何かをやりとげるには「1回もサボらない」という非常手段しかありません。

根気のある人,自己管理ができる人であれば,「今日は休むけど明日はやる」みたいにできるのでしょうけど,おいらの場合,一度休んだら,次の日も何か理由を見つけてきて(←この能力は高い)は,2日,3日とサボり続けることになってしまいます。

家庭教師のCMじゃないですけど,「やり続ける秘訣? やるしかないでしょう」みたいな感じです(笑)



レース前日の準備

富士ヒルクライムは前日のエントリーが必須です(代理エントリーもできますが)。

面倒ではありますが,前日から会場に乗り込むことで,ゆっくりとレースに向けて意識を高めていくことができます。

作戦結果内容
ドギーパークへ駐車してエントリー

大成功です。

大会会場の駐車場は今年も激混みでしたから,近所のドギーパークに車を停めて自転車で会場に行く方が快適でした。

会場内を自転車で歩いても何の問題も無いですし,なんとなく気分も高まるし,来年もこの方法で行く予定です。

会場付近を軽くサイクリング

会場まで自転車で行ったため,エントリーを済ませた後は,軽く近所を走り回ることができました。

もちろん,大会前日に「トレーニング」という効果はありませんが,景色がいい中を走ることでリラックスになるし,595号の最終点検にもなりました。

駐車場の下見

今回は昨年と同じ指定駐車場(富士急)だったので下見は行わなかったのですが,宿泊ホテルから駐車場までの道のりはちゃんと調べておいたほうが良いです。

本文中には登場しませんでしたが,実は,当日朝は道に迷って富士急ハイランドの遊園地側駐車場に入ってしまいました。すまぬ,o-donくん・・・



レース当日朝の準備

レース当日は,下山用荷物預け,駐車場への移動,自転車組み立て,最後の軽量化(笑)などなど,とても忙しいものです。

来年はもっと余裕を持って臨みたいなぁ~

作戦結果内容
朝イチで下山用荷物預け入れ

昨年同様,指定駐車場に行く前に大会会場に立ち寄り,下山用荷物を早々に預けてしまいました。

ついでに,まだ混雑していないトイレも済ませてしまうこともでき,自転車で会場に行くまでの間,たっぷりと余裕の時間を持つことができました(ゆっくりしすぎちゃったんだけど・・・)

会場ぎりぎり到着×

事前に下山荷物を預けておいたので,6時に会場入りする必要はまったくなかったのですが,やっぱり,6時半には着いておきたかったです。

あまりに遅く到着したため,自転車置き場はないし,サイコン,カメラ,ウェア類の最終チェックがろくにできませんでした。

また,一緒に行った仲間にもほとんど会えないうちのスタートになってしまいました。今回,一番の反省点です。

下山用品

冬用ジャージ,ウィンドブレーカー,タイツ,スキー用グローブ,雨キャップなど,重装備で臨んだため,なんとか無事に下山できました。

ただ,小雨だったから良かったものの,本格的な雨になる可能性があったので,カッパも持っていくべきだったと思います。

また,単なる思い付きですが,熱~いコーヒーをポットに入れて5合目に送るのは可能なのでしょうか? できれば,すごくあったかくて助かる気が・・・。いっそ商売までしちゃうとか(笑)

大会会場預かり荷物

今年も,大会会場での荷物預かりを活用しました。

スタート直前まで受け付けてくれるので,寒さ対策で持っていた,脚を温めるカイロ,長袖ジャージなどを預けておきました。

今年みたいな雨天気なら,100均のカッパをスタート直前まで着ておいて預けるのもいいかもしれません。

今まで,5合目にあったかい飲み物を届ける,ということは全く考えたことが無かったのですが,今回はバカ寒い5合目で荷物を受け取ったときに,「あぁ,リュックに温かいコーヒーやスープが入っていたらなぁ」と思いました。

ポットに入れてがっちり蓋をすればいいだけですから,来年はやってみようかな・・・?

ま,こんなに寒くないことを祈りますが・・・(笑)


おわりに

今年も,たった2日間のお祭りが終わってしまいました。

毎年,「前日エントリーは面倒くさいなぁ」と思いながらも,大会前日の会場や周辺(もっと言えば富士吉田市全域?)に漂う,高揚感が好きです。

そして,苦労して上った5合目の無数のライダーを見ては,「僕らはみんな自分の足だけで富士山を自転車で登れるんだ」という,多幸感というか仲間意識に浸るのも好きです(自分のレベルはさておき,です。笑)

みんな,自転車で上ってきたんだよね~! (^^)

みんな,自転車で上ってきたんだよね~! (^^)

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おいら自身3回目の参加にして,初めて雨の大会になりました。

前日はウェアと下山荷物に悩み,当日は束の間の晴れに狂喜し,雨中の下山で震え,温かいうどんに救われました。

その時々では,「晴れてくれよ~」と思ってはいましたが,過ぎ去ってみれば,予想通り,とても楽しい思い出になりました。

おいらは幸い下山時は晴れていましたが,24kmにも亘る長~いダウンヒルを,ずっとシャワーを浴びながら走るなんて経験,ちょっとやそっとじゃできません(Noguさん,うらやましいなぁ。笑)

ずぶぬれの皆さん。楽しかったねぇ~(^^) 車に積み込むのだけがすごく面倒・・・。

ずぶぬれの皆さん。楽しかったねぇ~(^^) 車に積み込むのだけがすごく面倒・・・。

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雨で泣いた人,笑った人。

感じ方は人それぞれだと思いますが,きっと,また来年も,天候が不安定なこの季節に,この場所に戻ってきてくれることでしょう。

「エントリー」という最大の難関がありますが,強運で乗り越えて,またお会いできることを楽しみにしています。

最後に,毎年の事ながら,土日丸々遊びに出かけてしまうことを許してくれ,帰宅時には暖かいお風呂を用意していてくれた家族に感謝して,FHC2012参戦記,おしまいです。

それではまた!(^^)

来年も,ここからスタートです! p(^^)q

来年も,ここからスタートです! p(^^)q

Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D



■「2012年」カテゴリー内の前後記事
2012年06月14日 | カテゴリ:  2012年 | ID: 10378
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