Eliteの固定ローラー台「Super Crono Fluid ElastGel Digital Trainer」
リアを固定するアームは自由に動き,自重でローラーに乗っている形になります。
SONY NEX-5N + E18-55mmここのところ,3本ローラー台の話が続いていて影が薄かったのですが,実は,Shiro家にはずっと前から固定ローラー台があって,「3本」が来る前までは室内トレーニングの主役でした。
今回はShiro家の元主力トレーニングマシンであった「固定」ローラー台の,Elite 「Super Crono Fluid ElastGel Digital Trainer(長い・・・)」を紹介します。
まずは主要スペックを
「Super Crono Fluid ElastGel Digital Trainer」(面倒だから以下「スーパークロノ」)の特徴は,まず,名前がバカ長いところですが,それぞれ,こんな意味の単語をそのまま連結した模様です。
- Super Crono:フレームの名前のようです。まぁ,頑丈なんでしょう。
- Fluid:流体方式の負荷です(=磁気方式ではない)
- ElastGel:ローラー部がエラストゲルという樹脂でできています。スリップしにくく,音も静か
- Digital:各種情報表示用の端末(サイコン)が付いています
- Trainer:ローラー台のことを向こうではトレーナーと呼ぶそうです。
以下,スーパークロノの特徴を紹介してみます。
負荷調整ができる
我が家の3本ローラー(アリオン)には負荷調節機能がありませんでしたが,スーパークロノにはちゃんと5段階の負荷調節機能が付いています。
リモコン式の可変負荷装置が付いています。ひとっ走りすると,カンカンに熱くなっています。
SONY NEX-5N + E18-55mm手元の,サイコン兼リモコンからリモート調節することができるので,走りながら自由に負荷調節ができます。
面白いのは,負荷の重さに合わせ,「それがどのくらいの勾配に相当するか」をサイコンに表示が出るところ。
事前に入力しておく車重&体重に依存しますが,おいらの場合,0%(負荷1)~7.1%(負荷5)がシミュレーションできることになります。
パワー計側・表示ができる♪
これが一番の目的でスーパークロノを選びました。
日本のミノウラにも同じような機能がありますが,要するにリアの回転数から擬似的に出力(パワー)を計算して,専用のサイコンに表示してくれる機能です。
一番上の数字が出力(259W),右端が負荷(5段),真ん中辺りに勾配(7.1%)を表示中。
SONY NEX-5N + E18-55mmパワーの計測方法は,ここで示したような,「速度」を基にした簡易計算だと思うので手計算でもできないことはありません(一覧表にしておくとか)。
が,負荷調節の度合いに連動して表示もリアルタイムに変わる(負荷が重いと出力も大きくなる)ので,やっぱり便利だし見ていて楽しいものです(^^)
専用サイコンが付いてくる
すでに説明していますが,負荷調節リモコンと一体型のサイコンが装備されています。サイコンといっても実走行で使えるものではなく,スーパークロノ専用のワイヤードのサイコンです。
ダイヤル式のリモコンと一体型のサイコンが付いてきます。
SONY NEX-5N + E18-55mmこのサイコン,パワーや負荷状況のみならず,距離や速度,走行時間など,一般のサイコンと同じ内容をデカイ画面に表示してくれます。
ローラー台としての基本性能
パワー計測やサイコンなどの目立つ機能以外では,ローラーがエラストゲルという樹脂でできているため,とても静かな走行音です。
また,負荷調節は流体式です。後継機だと流体と磁力のハイブリッドらしいです。
この,赤い小さいローラーがエラストゲル製。
SONY NEX-5N + E18-55mm
使用感
使い始めて1年近くになりますが,とても使いやすいローラー台と感じています。
とても静か(^^)
最近やり始めた3本ローラーに比べると雲泥の差で,リビングでやるときも,家族は文句も言わずにテレビを見ていられるほどです(^^)
ただ,デフォルトのままだと,ローラー台の「足」が樹脂でできているので,振動・騒音がフローリングに直に響きすごくうるさいです。
足が樹脂でできています。絨毯の上に載せても,これではまだウルサイです。
SONY NEX-5N + E18-55mmこいつ(もちろん,左のネ)を足に挟むと急激に静かになります。東急ハンズで200円/枚くらいでした。
SONY NEX-5N + E18-55mm普通,「ゴム足」とかにするべきだと思うのですが,どうもイタリア人はここにはこだわらないみたいなので,いつもの東急ハンズに行って,振動防止用のゴム片を買ってきました。
厚さ1cmほどのゴム片を挟み込んでやると,劇的に静かになります。
ローラーが樹脂で出来ているせいなのか,メカニカルな音はほとんどせず,低く・小さい「ゴゴゴ~」という音がするのみです。
負荷調整機能が便利~(^^)
負荷調節は最も軽い「1」から激重い「5」まで,5段階調節ができるのですが,「5」は本当に重たいです。
アウター×トップで,負荷「5」の状態では,おいらの脚力ではケイデンスが40くらいしか出せません。
これくらいバカ重たいギアをグイグイ回せば,少しは筋力UPのトレーニングになりそうです。
今中大介氏も,ヒルクライムを目指すならたまには重たいギアを回して筋力をつけるべし,と言っているし,TV映像も「蓑毛の激坂」動画を流せば,ヤビツやFHCに向けた練習意欲も増してきそうです(^^)
パワー計測も楽しい(^^)
前述のとおり,回転数と負荷の重さから,脚の出力パワー(W)をリアルタイムで表示してくれます。
おいらは,固定ローラーをやるときは,毎回,100W,200W,300Wと決めた出力を数分間ずつ回して,そのときの心拍数の記録をつけたりしています。
平坦(負荷1)でケイデンス90,出力96,は心拍は106。
SONY NEX-5N + E18-55mm負荷を5にすると,一気に出力366W,心拍140に跳ね上がります。
SONY NEX-5N + E18-55mm練習を重ねていくにつれ,「同じ出力を,より低い心拍数で出せる」ようになっていくのが楽しみになるはずなのですが,全然心拍が下がっていく傾向に無いのが悲しいところですが(T_T)
バイクの装着がすごく簡単(^^)
ローラー台練習を始めるまでの,トータルの手間は先日紹介したとおりで膨大なものがあります(オーバー?)
が,ことバイクの装着だけは,スーパークロノの場合はとっても楽です。
専用のクイックレリーズをつけておけば,ローラー台にセットして,デカイ固定レバーをグイッと倒してあげるだけで固定完了です。
装着前。
SONY NEX-5N + E18-55mmレバーを倒すと,カップリングがグイ~っと飛び出し,車軸を固定します。
SONY NEX-5N + E18-55mm以前使っていたローラー台は,毎回,細かく固定ボルトを調整する必要があったので,ずいぶん楽になりました。
というわけで,非常に満足して使っているスーパークロノですが,イマイチな点もいくつかあります。
片付けにくい・・・(T_T)
もともと,日本の固定ローラー台に比べて,たぶんデカイのだと思います。
フレームがバカデカイ上に,畳んでもあまりコンパクトになってくれません。
畳んでも,あまりコンパクトにならない・・・。
SONY NEX-5N + E18-55mmまた,リモコン用やサイコン用のワイヤーが着脱不能なため,ごちゃごちゃと丸めることになり,見栄えもよろしくありません。
Tacxで出しているローラー台なんて,とてもコンパクトにたためるみたいなので,もう少し,Eliteも日本の住宅事情にも配慮してもらえるとうれしい限り。
サイコン・負荷調節リモコンがデカイ(T_T)
サイコン・リモコンが一体化されているのですが,ものすごく巨大な物体になっています。
その割には,ハンドルバーへの取り付け径がシビアなので,ネオモルフェでは取り付けることができませんでした。
やむを得ず,最強のサイコンホルダーにくっつけているのですが,いかんせんでかすぎです。
やっぱり,でかいよ。でかすぎるよ・・・。
SONY NEX-5N + E18-55mmこんな載せ方で大丈夫なのか,不安が募ります・・・。
SONY NEX-5N + E18-55mm負荷調節リモコンの操作はかなり重い(重いFDをイメージしてもらえば)ので,サイコンホルダー上で操作するのが若干心配です(折れちゃわないかな・・・?)
もうちょっとコンパクトにするなり,ハンドルバーの適用範囲を増してもらえるとうれしいなぁ。
前輪乗せ台が付属しない(T_T)
固定ローラー台は,リアタイヤを持ち上げて固定しますから,そのままだと車体が前傾してしまいます。
ダウンヒルの練習をローラー台でやる人は居ないと思うので,前輪も同レベル,またはそれ以上に持ち上げてやる必要があります。
が,前輪用の台は付いてこないので,自分で別途購入となります。
おいらは,CycleOps Riser Blockという面白い台を使っています。
2個持っているので,積み上げるとかなりの斜度になります。
SONY NEX-5N + E18-55mm単独でも3種類の高さ調節ができる上,複数個を積み重ねて,すごい急坂姿勢を作り出すことができます。
まぁ,こんな便利な台を購入したら,たぶん,付属の台は不要になるので無駄を省いているといえばそうなんだけど・・・。
まとめ
固定ローラー台練習をやるには,前輪ブロックを運んでくるということで,3本ローラー台に比べて1手間増えますが,実際には,固定ローラー台の方がはるかにお手軽です。
「3本」の場合は,スタート・ストップ時に体を支える必要があるので,どうしても壁沿いでしかできないのですが,「固定」の場合はその必要が無いので,リビングのど真ん中で堂々とやることができます。
エアコンの真下やTVの正面でできますし,騒音も全然しないので家族からのブーイングも比較的少なくて済みます(笑)
今日も楽しく,ぶん回しましょう(^^)
SONY NEX-5N + E18-55mmスーパークロノは,負荷調節・出力表示・静穏設計と,便利機能が満載です。出力表示の必要性は人それぞれかと思いますが,負荷調節・静穏設計だけでも十分優れたローラー台だと思います。
超高ケイデンスや超高負荷,低ケイデンスなど,「3本」ではやりにくい練習も「固定」なら簡単にできるメリットもあります。
「3本」と「固定」の使い分けを含み,普段(毎晩?)どんな練習をやってんの?については,そのうちまとめてご紹介しようと思っております。
気長にお待ちください~(^^)
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