稲村ヶ崎夕景
先週の土曜日,ついに,長年の夢だった写真(おーばー?)を撮ることができました。
それは,「稲村ヶ崎から見た夕景」。
遠くに見える江ノ島と富士山。手前に広がる青黒い海,家路に着く車たちのテールライト・・・。
簡単に撮れそうで(おいらには)意外と難しかった稲村ヶ崎夕景写真。この地に住んで10年目にようやく撮ることができました。
なぜ難しいの?
簡単に言えば,日が落ちるタイミングに稲村ヶ崎公園に出かけて,そこから西に向けてシャッターを切ればいいだけなのですが,なかなかそう簡単にいかないのです。
【課題1】途中で寄り道してしまう・・・
我が家から稲村ヶ崎に行くためには,途中,片瀬海岸,七里ヶ浜などの海岸沿いを走っていく必要があるのですが,途中で「おぉっ!」という風景に出くわしてしまう確率が高いのです。
たいてい,七里ヶ浜で足止めを食らってしまいます・・・(笑)
Nikon D90 + Nikkor VR 24-120mm過去何度も稲村ヶ崎に出かけているのですが,そのうち数回は途中の七里ヶ浜に捕まってしまい,何枚か写真を撮っているうちに真っ暗・・・,という結末でした(困)。
【課題2】装備が(自転車にしては)重たい
夕日を撮るには(昼間もそうなんですが),三脚が必須です。
手振れ補正とか高感度撮影とか,そういう次元ではなく,数十秒にわたってシャッターを開けっ放しにするわけですから,三脚が無いとブレブレ写真になってしまいます。
今日はちゃんと三脚に載せてとることができました(^^)
SONY DSC-TX10また,ど~んと広角で撮るだけならいいのですが,富士山を目一杯写そうと思えば,望遠レンズも必要になります。
結局,三脚と望遠ズームを持っていくことになり,カメラ機材だけで軽く(重く?)5kgを越えてしまい,ロードバイクの非力な積載能力にはきついものがあります・・・。
【課題3】早く家に帰らないと怒られる
小学生かよ,という感じですが実話です(笑)
夕方の食事や風呂掃除など,家事がピークを迎える時間帯に一人楽しく自転車&カメラ,というのはかなりのリスクを背負うことになります。
特に,夏場のように日が長いときは,日が沈んだあとの「マジックアワー」は19時半ごろでしょうから,とても,夜遊びが許される時間ではありません。
秋~冬にかけてであれば,18時になれば真っ暗ですから,妻子持ちのロード乗りの夕日撮影には最適といえるでしょう。
【課題4】季節が限られる
妻に怒られるというのもありますが,そもそも,春や夏では空気の透明度が低いので,富士山までくっきりと見渡せるチャンスはすごく少なくなります。
また,夏場のR134は渋滞で車は全然動いてくれませんが,テールライトの光線を描くことも難しそう。
数々の苦難を乗り越えて
上記のようなさまざまな困難や妨害を乗り越えて,先週の土曜日に稲村ヶ崎に行くことができました。
- 途中の景色には目もくれない:いっそ目をつぶって走りたいくらい(笑)。ただ,七里ヶ浜を過ぎたあたりで我慢できず,何枚か撮ってしまいました(カヌーの写真)。
- 三脚&望遠ズームを担いでいく:かなり重たかったけどド根性で。三脚は格安アルミでしたが,主力のカーボン三脚を持っていくべきでした・・・
というわけで,藤沢に住んで10年にして,ようやく思い描いていた風景を撮ることができました。
たった一人の船出。かっこういい~
Nikon D90 + Nikkor VR 24-120mm, f4+1/1/500s富士山を目一杯に引き寄せる。大きいなぁ・・・。
Nikon D90 + Nikkor VR 24-120mm, f11+1/1/20s江ノ島灯台を高感度ISOで写し止める。
Nikon D90 + Nikkor VR 24-120mm, f5.3+1/1/6s(滑らないように細心の注意を払いながら)岩場まで降りて撮る。スローシャッターで波を消し去ると,静寂が・・・。
Nikon D90 + Nikkor VR 24-120mm, f22+1/5sやっぱり,本日のベストショットはこれ。もう少し明るいうちに撮れれば空が・・・。
Nikon D90 + Nikkor VR 24-120mm, f22+1/25s今回はほとんど移動しないで撮っていましたが,少しでも場所を変えると写真に収める風景はガラリと変わります。
今年の秋~冬は,何度も出かけてみて,満足の行く写真が撮れるように挑戦してみるつもりです~(^^)
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