富士山ヒルクライム初挑戦!(前編:前日準備~2合目まで)

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む,無念! 雷雨により,標高1500m(2合目付近)で断念です。
む,無念! 雷雨により,標高1500m(2合目付近)で断念です。
RICOH Caplio GX100

ちょうど去年の今頃,ロードバイクに乗り始めて3ヶ月にもかかわらず,「本ブログ内の紹介記事へ富士山一周」という無謀なツーリング(っていうか冒険か?)に出かけました。

ツマとチビ達がお盆で里帰りし,1日丸ごと自分の時間があったからなのですが,お盆は今年もやってきました。

そして,やっぱり,今年も富士山に挑戦してきました。今年は一周ではなく,ずばり本丸へ直行,本ブログ内の紹介記事へ富士スバルラインで新五合目まで行くのです!

標高2400m。バカ暑い下界を離れ,LGS RHC号とどこまでも走る。雲を突き抜け,未体験の爽快感と達成感に包まれる……。

のはずだったんだですが……。

最近読んだ本に「日本人の悪い癖は結論を後回しにして書くことだ」とあったので,まずは結論から(笑)

本ブログ内の紹介記事へ先日の写真を見れば一目瞭然ですが,雷雨により途中断念という結果でした(涙) 7時間半の走行時間のうち,実に4時間も雨でした。しかも雷雨です……。

以上が結論です。

さすがに,これだけだと悲しいので,前日準備から夜遅くの帰宅まで,順を追って日本人的に書いてみます……。

前日準備

去年の富士山一周は,ロードバイクに乗り始めてわずか3ヶ月ということもあり,装備(特にウェア類)が全くなっていませんでした。

今年は,1ヶ月以上も前から「富士山,富士山,富士山……」と呪文のように繰り返し,ことある毎に準備を進めてきました。

去年と今年を比べると,こんな感じです。

項目今年去年去年の結果
ウェア(下) 本ブログ内の紹介記事へAddidas ビブニッカー 普通の短パン 無謀でした。ケツが…
ウェア(上) 本ブログ内の紹介記事へモンベル ジオライン3Dシャツ(長袖) SCOTTのレースウェア(半袖) 日が出ると腕が真っ黒
アンダーウェア Addidas ClimeLiteシャツ 無し 汗はかくし,寒かった…
ヘルメット 本ブログ内の紹介記事へリマール PRO104 Specializedの重いヤツ 後半,首が痛かった…
ビンディング 本ブログ内の紹介記事へSPD-SL 本ブログ内の紹介記事へSPD そんなに大差はないかな?
ウィンドブレーカー Montbell ウィンドブレストパーカ 無し! 寒さで死にました…
小物 アームウォーマー,ネックゲーター なにも無し! 山をなめていました

着る物だけで,これだけの違いがあります。というか,去年が何も無さ過ぎです。

そのほか,自転車の方では,本ブログ内の紹介記事へハンドル,サドル,本ブログ内の紹介記事へタイヤ,チューブなどパワーアップしていますが,最大の違いは「本ブログ内の紹介記事へコンパクトクランク」になっているところ。去年は,ノーマルクランクでひーこら登っていました。

振り返ってみると,よく去年は富士山一周ができたなぁ(力業か?),と感心してしまいます。

でっけ~! 超巨大サドルバッグ?の『DynaPack』です。
でっけ~! 超巨大サドルバッグ?の『DynaPack』です。
RICOH Caplio GX100

また,今回の最大の秘密兵器は,TOPEAKの『Dynapack』です。写真の通り,超巨大なサドルバッグという感じですが,かなり役に立ってくれました。その役立ちブリは,当日の記事の方で紹介です。

というわけで,準備万端。輪行の練習までしてしまいました。さぁ,早寝をして明日に備えよう!

コース概要

我が家から,富士スバルラインのスタート地点である富士吉田市までは、およそ90kmほど。さすがに、この距離を自走してから富士山を登るのは大変すぎるのでとりあえずは富士吉田(または大月)まで輪行します。

その後,富士スバルラインで新五合目まで登ります。帰りはあんまり決めてないのですが,(1)篭坂峠を越えてR246で帰る,(2)篭坂峠・乙女峠を越えて箱根から帰る,(3)どうし道で厚木経由で帰る,(4)帰りも輪行する,のどれかです。

この辺は,富士山チャレンジの疲れ具合に大きく左右するので,当日決めることにしましょう……。

家~大月まで(輪行。5:00~8:00)

前夜の練習の成果が発揮され,輪行のパック詰めはわずか10分で完了しました(過去最速)。

今日の輪行パッキングは手早くできました♪ ここは乗り換えの町田駅。大月までは遠いなぁ~
今日の輪行パッキングは手早くできました♪ ここは乗り換えの町田駅。大月までは遠いなぁ~
RICOH Caplio GX100

今回の輪行ルートは,藤沢→(小田急)→町屋→(横浜線)→八王子→(中央線)→大月,というルートでおよそ2時間。早朝ということもあり,ずっと座って行けたのですが,いかんせん長い。最初は大月から富士急行で富士吉田まで行くつもりでしたが,大月から自走することにしました(後に,非常に大きい失敗であったことに気が付きますが……)

大月~富士吉田(8:00~11:30!)

大月から富士吉田までは,約30km。ロードバイクにとってはなんともない距離です。のはずなんですが,どうも,調子がでません。

さぁ,組立完了だ。富士吉田に向けて出発!!(が,腹の調子が悪い…)
さぁ,組立完了だ。富士吉田に向けて出発!!(が,腹の調子が悪い…)
RICOH Caplio GX100

霊峰富士の魔力(?)なのか,朝からおなかの調子が良くありません。思わず,子どもの頃の運動会を彷彿してしまうおなかの痛さで(運動音痴なので,運動会が苦手だったのです…),ペダルを回す力がなかなか出ません。

うほ~,良い景色~♪ (って,先を急ぎなさいっての)
うほ~,良い景色~♪ (って,先を急ぎなさいっての)
RICOH Caplio GX100

富士吉田までは距離こそ30kmしかありませんが,高低差は700mもある上,午前中から30度を超える猛暑。しかも,この区間の地図は持ってきてなく,「R139を走ればええんやろ?」程度しか考えていなかったのですが,見事に道に迷いました。

まったく無駄な坂道を5kmほど上り下りしたり,あちこちのコンビニでトイレを借りたりして,本ブログ内の紹介記事へMt富士ヒルクライムのスタート地点である「富士北麓公園」に到着したのは,なんと11時半!

急げ~! ようやく富士スバルラインの入り口だ!
急げ~! ようやく富士スバルラインの入り口だ!
RICOH Caplio GX100

なんだか,「もう山はいいや……」という気分にもなりつつ,富士スバルラインの料金所に向けて最後の一漕ぎです(っていうか,これからスタートなんですけど…)。


いよいよ山頂を目指すぜ!(11:40~12:30)

ようやく,富士スバルラインの料金所に到着し,自転車の料金200円を払います。料金所の方にゴールまでの距離を訪ねると「24kmだよ。お兄さんはどのくらいのタイムで登れそう?」と聞いてきます。さっぱり見当も付かなかったのですが,「2時間くらいかな?えへへ」と応えたら,「うそっ すごいな!! 素人の人は2時間半~3時間みたいだよ」と言われてしまいました。

非常に恥ずかしい思いをしつつ,言ったからにはいいところを見せようと(また余計なことを…),ケイデンス80rpmくらいで軽快に料金所を後にしてチャレンジがスタートしました。

いよいよスタート!! マイカー規制中だから,ほぼ貸し切りです♪
いよいよスタート!! マイカー規制中だから,ほぼ貸し切りです♪
RICOH Caplio GX100

富士吉田に着くまでは,おなかの調子が悪かったのですが,さすがは自称ヒルクライマー,富士スバルラインに入った途端に調子が快復します。2合目までは,とっても快調に登っていきました。ポラールCS400様によると,新5合目の到着予想時刻は2時ちょうど。

天気も涼しくなってきたし,やっぱ上り坂は楽しいわ~♪
天気も涼しくなってきたし,やっぱ上り坂は楽しいわ~♪
RICOH Caplio GX100

二合目も難なく通過~♪ が,この数分後……,
二合目も難なく通過~♪ が,この数分後……,
RICOH Caplio GX100

途中,3人ほどの,本物のヒルクライマーさん達に抜かれましたが,挨拶も軽快にマイペースを維持。このままだと,およそ2時間15分ほどのタイムで到着できるのでは?と思いつつペダルを回していたのですが……。

ピカ! ゴロゴロ,ドカン!

というものすごい雷が光ったと思うと,いきなり雨が降り始めました。しかも,「おや? 雨か?」と思った数十秒後には,土砂降り状態。最近流行(?)の「ゲリラ雷雨」という感じで,一気に見通しが利かないほどの雷雨になりました。

もの凄い雷雨!! 道ばたの林に待避します。
もの凄い雷雨!! 道ばたの林に待避します。
RICOH Caplio GX100

あまりの急な雷雨に走ることをやめ,道ばたの林に待避して様子を見ます。

しばらく考えましたが,まぁ,趣味でやっていることだし,命がけで登るほどでもないので,あっさりと棄権することに決定。急遽,道路脇の林に入って下山準備に入ります。


『DynaPack』にはレインカバーが付いています。貴重品は全部この中に!
『DynaPack』にはレインカバーが付いています。貴重品は全部この中に!
RICOH Caplio GX100

まずは,ウィンドブレーカー。去年はこれを持たなかったために死ぬほど寒かったのですが,今年はちゃんと持ってきました。次に,DynapackとTriBOXのレインカバーを装着。これで,下山準備は完了。

下り始めると,サングラスと顔のほんのわずかな隙間からも雨が侵入してくるほど,ものすごい雨がたたきつけます。時折,稲光で「カッ!」と視界が真っ白になります。

が,意外と雨中の下り坂は楽しく,シャーっと下り続け,15分ほどで料金所に戻ってきました。途中,3人ほど,雷雨の中を登ってくるヒルクライマー達に出会いました。本ブログ内の紹介記事へ去年の正月に見たプロフェッショナルな方達を思い出してしまいましたが,無事,ゴールまでたどり着けたのでしょうか……。

残念ながら,本日の最高到達点は1,510m。また来ようぜ!
残念ながら,本日の最高到達点は1,510m。また来ようぜ!
RICOH Caplio GX100



と,ここまで書いてみましたが,と~っても長くなってしまったので,ここで前編は終了です。

次号,地獄の帰り道編に続きます……。


■「富士箱根」カテゴリー内の前後記事
2008年08月11日 | カテゴリ:  富士箱根 | ID: 977
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