Deuterのミドルサイズバッグ,『Cross Bike』
ランドセルか? レインカバーは雨男(おいら)には必須なのです。
Nikon D90 + TAMRON 17-50mm F2.8多くの自転車雑誌では、春先には「自転車通勤」、夏には「ロングライド」の特集が組まれます。そして、それらの特集の中で、定番のバックパックとして必ず取り上げられるメーカーのバックパックがあります。
それは、ドイツのDeuter社のバックパック。
おいらも,スポーツバイクを初めて4年目にして初めて,Deuterのミドルサイズのバックパック『Cross Bike』を購入しました。
気に入った点
- レインカバーが内蔵されている(何度も何度も使っている・・・)
- 通常ツーリングや富士ヒルクライムダウンヒルなどでちょうどいい荷物量
- 肩ベルト,胸ベルト,腰ベルトで超安定
- ヘルメットホルダー
イマイチな点
- 通風性は,言うほどではない
- ボトルホルダーの固定力が弱い
購入のきっかけ
購入のきっかけは,やっぱり,富士ヒルクライム。
ヒルクライムレースは,上りは暑くて大変ですが,下りは猛烈に冷え込んでしまうという特徴があります。ただでさえ標高が高くて気温が低いのに,下りはまったく運動しないで40km/h以上の風を浴び続けるわけですから,その寒さは想像以上です。
そのため,危険防止の観点から「下りの防寒用品の装着」が義務づけられています。また,多くのヒルクライムレースと同様,下り用の荷物を事前にゴール地点に運搬しておいてくれるサービスがあります。
しかし,一口に「下りの防寒用品」といっても,結構かさばります。今回は最高にいい天気でしたが,それでも
- ウィンドブレーカー
- 冬用ジャケット(もちろん長袖)
- 冬用インナー( 〃 )
- 冬用タイツ
- 冬用ネックゲーター
を持っていきました。さらに,精根尽き果ててゴールしたときのための(そんな風になりませんでしたが・・・)携帯食料なんかも入れたので,かなりの物量になりました。天気が良くてこれですから,雨や低気温の時にはもっともっと用品が増えます。
(実際,今回は冬用グローブ,レインウェアなども宿まで持っていきました)
このほかにさらに1枚追加。これだけ入れてもまだ余裕でした♪
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2Dこれだけ大量の物を入れるとなると,かなり大きめのバックパックが必要になります。また,下山は時として50km/hに迫る速さにもなるので安全上,ガッチリしたバックパックが望ましいです。
そこで,スポーツバイクを初めてからずっと「欲しい欲しいリスト」にあったDeuterのバックパックを購入することにしたのです。
購入編
Deuterは自転車用バックパックの老舗で,実に多くの商品ライナップを誇っています。
Deuterのウェブサイトを見ると分かりますが,ちょっとしたご近所散歩用から,通勤用,登山(下山)用,果ては大陸横断用(?)まで,実に様々なバックパックを取りそろえています。
カタログだけではなかなか分からないので,いろんなお店で実物を見て悩んだ末,「Cross Bike」というバックパックに決定しました。
Cross Bikeを選んだ理由は,
- 程良い大きさ
- 最初は雑誌等で好評の「Super Bike」にしようかと思ったのですが,実物を見るとかなり大きく感じました。ヒルクライムレースだけを考えれば,ゴールまでは車で運んでもらって背負うのは下りだけだからいいのですが,普段使いであのサイズを背負って平地や上り坂を走るのはしんどいと思います。また,普段,あのサイズ(18リットル+4リットル拡張)までの荷物を運ぶことは無いのですし、ほぼ1kgと結構な重量であることから,一回り小さい,Cross Bike(18リットル、620g)にしました。
- レインカバー内蔵
- 底にレインカバーが内蔵されていて,雨の時にはバックパック全体をくるむことができます。Deuterのバックパックではいくつかのモデルで採用されていますが,軽量化重視のモデル(Speed Lite等)では付いていません。典型的な雨男のおいらは,過去のツーリングでは何度もこんな目に遭っているので,やはり,レインカバー内蔵はマスト機能です(少し悲しい・・・)
- 両サイドのボトルホルダー
- バックパックの両サイドに,ペットボトルなどを入れるメッシュのホルダーが付いています。普段使っているMontbellのウエストバッグにも付いていて本当に便利な機能です。自転車に乗らない普段使い(例:荷物持ちとしてのディズニーランドなど・・・)も想定して,是非欲しい機能です。
- デザイン
- このブログにおつき合いしていただいている方には,「またかよ!」という感じかもしれませんが(^^;)おいらが物を買うときは,たいてい,デザイン・見た目で買っています。いろいろ機能で比較しているくせに,結局はデザイン・見た目(+お値段)で決めているようなもんです。だって,気に入らないと,末永く使い続ける気にならないんだもん(←開き直り)。Cross Bikeは,程良い大きさ+丸っこさ+オレンジ色,ということで,デザインがとても気に入りました♪
というわけで,非常に厳しい審査(?)を経て,栄えある,おいらの初DeuterはCross Bike(オレンジ)に決定したのでした。
使い心地は?
自転車専用ウェアと同じく,やっぱり,自転車専用設計はとても使いやすくて便利です。
富士ヒルクライム用品はちょうど全部入るくらいでしたし,ハイスピードの下山でもまったくぶれることなく,安全に下ることができました。ショルダーベルトだけでなく,腰や胸の部分でも左右のベルトがあり,いろんな箇所で応力を分散しながら固定しているので,かなり安定しています。
まだ使い始めて2ヶ月ですが,いろんな場面で使ってみて,感じたことはこんなところです。
- レインカバー最高!
- 幸い,購入してから雨中ツーリングは無いのですが,雨の日にアジサイ写真を撮りに鎌倉に出かけています。交換レンズ群はCross Bikeに入れてレインカバーをかぶせました。傘を差しながらの撮影でしたが,背中に背負ったバックパックのことは全く気にする必要がなかったので,本当に楽でした♪ 専用のカバーですっぽりとくるめるのは,気楽でかつ便利です。また,普段はバックパックの底に格納されているので,ショック吸収の役目も兼ねているのは隠れた効果です。
リュックの一番底にレインカバーが格納されています。
Nikon D90 + TAMRON 17-50mm F2.8取り外して乾かすこともできます(^^)
Nikon D90 + TAMRON 17-50mm F2.8 - 安定感抜群
- 肩ベルトがとても幅が広く,また体型に合わせて湾曲しているので背負いやすいです。また,腰と胸の部分にもベルトがあるため,これらを閉めるとさらに安定性が増します。高速ダウンヒルのようなときは,腰&胸ベルトを装着。普段は,プランプランでも大丈夫です。
これはウェストベルト。肩ベルトの中間には,チェストベルトもあります。
Nikon D90 + TAMRON 17-50mm F2.8 - Deuter AirStripe(エアストライプ)
- 自転車用のバックパックは,どれもこれもそろって,「背中の通気性」をウリにしています。が,正直言って,やっぱり背中に背負えば暑くなります。だって,背中にこんなデカイ物を背負って,通気性があるわけがないです。ただ,汗がバックパックの内部まで入ってしまうことはありませんので安心できます。以前,子供のバックパックを借りていた頃は,背中の汗がバックパックの中までしみこみ,デジ一眼のレンズが曇ってしまいました。これは,背中とバックパックを離す「エアストライプ」で確実に回避することができますが,やはり,効果としてはこれくらいであり,「やっぱ,エアストライプのおかげで涼しいわ~」とまではいきませんので,過度の期待は禁物です(^^;)
「涼しい~♪」とまではいきませんが,真ん中の2本の「柱」によって背中から浮くので,ベッタリしません。
Nikon D90 + TAMRON 17-50mm F2.8 - 外部のポケット
- 上部に小物入れのポケットが一つあります。小物入れと言っても結構大きく,財布やどら焼きを入れるには十分な大きさです。いちいち,バックパック全体を開け閉めする必要がないので,使い勝手はとてもいいです♪
- サイドポケット
- 両サイドに500mlペットボトルを入れられるポケットがあります。先日,平塚の七夕祭りに行ったときには家族全員の飲み物を運搬できるという,非常にありがたい役割をさせていただきました(誰か持ってくれよ・・・)
左右に,ペットボトルなどを入れられるポケットがあります。よく,コンデジも入れてます(^^)
Nikon D90 + TAMRON 17-50mm F2.8 - ヘルメットホルダー
- フロント部分はデカイカバーになっていて,開けるとヘルメットを格納することができます。・・・が,そんなに役に立っていません。自転車を降りたら両手は自由ですから,ヘルメットくらいは手で持った方が気楽です。今のところ,チビ達と遠くの公園にスケボーをやりに行くときくらいしか役に立っていません。それよりも,普段のバックパックの開閉時に,このカバーも外さなければならないのが,面倒です・・・。
Cross Bikeご自慢の機能,ヘルメットホルダー。便利に思ったことがないけど・・・。
Nikon D90 + TAMRON 17-50mm F2.8むしろ,普段使いの時の邪魔になっている気も。あ,開かない・・・。
Nikon D90 + TAMRON 17-50mm F2.8ちょっと見にくいけど,スケボーを運んだときは役に立ちました♪
RICOH Caplio GX100
ヘルメット格納用カバーの着脱が面倒くさいのが唯一の欠点と思っていますが,それ以外はとっても満足。
LGS RHC号1年目は子供のバックパック,2年目はウエストバッグ,そして今年はDeuterバックパックの登場です。これ以外にも,TOPEAKのDynapackも持っていますから,荷物運搬のバリエーションがまた一つ増えました。
休日は,Cross Bikeを背負って図書館に行くことが多いです。本もコンデジも,ポメラさまもOK♪
Nikon D90 + TAMRON 17-50mm F2.8もうすぐ夏がやってきます。
毎年恒例のツーリング(といっても200kmも無いですが)では,輪行したり,自走したりいろいろですが,きっとCross Bikeが役だってくれると期待しています。
(^^)
- 【2009.09.25追記】
- ヘルメットホルダーの使い道が分かりました! 一つは輪行したときの,電車内でのヘルメット置場です。今までは輪行袋にぶら下げたりしていましたが,ヘルメットホルダーに格納した方が人の迷惑にもならないので安心です(^^) 二つ目は,チビ達と公園なんかに遊びに行くとき,バトミントンラケットを入れていけます。高校生がテニスやバトミントンラケットを背負って通学しているのと同じです。さすがに,ツーリングでラケットは持っていきませんが,普段使いとしても,なかなか便利です♪
- 【2009.09.25追記】
- レインカバーが(残念ながら?)活躍してくれました。伊豆半島を縦断するツーリングで,天気予報では降水確率0%だったのに,にわか雨に遭遇してしまいました。が,わずか10秒ほどでレインカバーでくるんでしまうことができましたので,荷物は何も濡れないですみました。やはり,専用のカバーを内蔵しているのは心強いです。
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