ロードバイクの盗難防止対策(前編)
日本全国の盗難自転車台数(警察に届けがあった分)
減ってはきているけど年間35万台! 未届けを入れると2倍くらいらしい・・・。
ロードバイクに乗っていて困ることのひとつに「気軽に駐輪しておけない」という悩みがあります。
統計(警視庁犯罪情勢統計)によると,日本国内では毎年減ってきているものの年間35万件ほどの自転車盗難があるそうです。警察に届け出ない分も入れれば倍ぐらいあるそうですが,ほとんどが一般車であり,ロードバイクがこんなにたくさん盗まれているわけではありません。
しかし,一般車の軽く10台分以上(場合によっては100台超)のお値段がするロードバイクですから,確率や統計以前に,盗まれた場合の財産的・精神的インパクトは絶大です。
そこで(といっても具体的解決策があるわけではないのですが),今回と次回の2回に分けて,ロードバイクの盗難防止対策について考えてみたいと思います。
Shiro家ロードバイク盗難防止対策大綱(2012年度版)
ロードバイクを絶対に盗まれたくないのであれば「家を出たら右足のクリートは外さない」のが鉄壁ですが,さすがに出先で何も楽しくなくなってしまうので非現実的。
おいらはあちこちで写真を撮りますし,トイレやコンビによる回数も多いので
,現実的な対策として以下のような基本方針で595号の盗難防止策に取り組んでいます。
- 【方針1】ロックだけに頼らない
- 本気で盗もうとしている輩であれば,強力なワイヤーカッターを持っているでしょうから,どんなに太いワイヤーロックでも切られてしまう恐れがあります。ロックだけに頼らないで,他の対策も併用することが必要です(前述の警察庁統計では盗難車両の施錠比率はほぼ50%。やってもやらなくても盗まれる。涙)。
- 【方針2】チョイ乗りで盗ませない
- 一般自転車の盗難は,その自転車が本当に欲しいのではなく,その日・その場所で,チョイと拝借したいだけという動機のようです(十分,けしからんですが)。なので,そんな奴らに気軽に盗ませない分だけの対策は必要です。
- 【方針3】本気で狙われたら・・・あきらめる
- チョイ乗りではなく,本気で狙いを付けられてしまった場合には,残念ながら,普通の盗難防止対策では無力っぽいので,諦めるしかないかなと思っています。
以上が,Shiro家でのロードバイク盗難防止の基本方針,大綱です。
(「大綱」って格好いいですねぇ,防衛白書みたい)
盗難防止対策の具体例
Shiro家(と言っても,ロードバイクに乗るのはおいらだけですが)では,上記の大綱に基づき,具体的には以下の4点に気をつけています。
【対策1】人目のつくところに置く
店の玄関など,とにかく人目のつきやすいところに置くことにしています。
盗む側からしたら,他人の目は気になるでしょうから,なるべく人が多く通る場所に固定します。
「目立たない場所に駐輪しておく」という人もいますが,おそらく,逆に最も盗まれやすい状態だと思います。
なるべく目立つところに,なるべく変な格好で駐輪。(この写真のワイヤーの通し方は失敗。前後QR外すとフレーム持って行かれちゃう!)
SONY DSC-TX10
【対策2】駐輪が少ない場所に置く
対策1と似ていますが,駅前駐輪場のように「大量の自転車が並んでいる」状況では,盗人がターゲットの自転車をいじっていたとしてもあまり目立ちません。
大型のカッターを持っていたとしても,多くの自転車の陰に隠れてしまえば,例え人がいたとしても気が付かれにくいと思います。
そこで,なるべく他に自転車が停めていない場所に,かつ,人通りが多いところにポツーンと駐輪するように心がけています。
【対策3】必要最小限のロックをかける
前述のとおり,あまり頑丈なロックにしても,結局は切られてしまいますから,ほどほどのロックをかけます。
人通りのあるところで,1台だけ停めてある「いかにも高そうな自転車」に対して,ワイヤーを切るための作業をしているのが憚られる,という状況になる程度で十分と思います。
いつも使っているのは,左端のTIOGAのワイヤーロックだけ。超手抜きのときは,右端のcrops。
SONY NEX-5N + Sonnar T* E 24mm F1.8 ZA
【対策4】ライトを点滅させておく
これは役に立つかどうか分からないのですが,こうやっておくことで,「持ち主がすぐに戻ってくるよ感」を匂わせます。
同じように,サドルの上なんかに,ちょっとしたモノ(「すぐ戻ります」と書いたポストイットとか?)を置いておくのもいいかもしれません。
盗む側としては,なにより,所有者と鉢合わせするのは最も避けたいところでしょうから・・・。
【対策5】スポーツバイクショップでは特に注意する
「どこに行けば目当てのロードバイクを簡単に見つけられるか」という盗人側の心理で考えれば,やっぱり,スポーツバイクショップ前の駐輪場は盗難リスクが高いな気がします。
とは言え,現実問題として行く必要がある場所ですから,いつも以上に頻繁に駐輪場を覗きに行くなど,注意が必要です。
高級パーツに涎をたらしているうちに,肝心な本体が無くなっているほど悲しいことはありませんから・・・(涙)
【対策6】どうにもダメなら一緒に連れて行く♪
いろんな対策をやっても不安なときもありますし,全部の対策ができない場合もあります。
そんなときは・・・,もう,ロードバイクを一緒に持っていってしまいましょう!
お店に断って中に入れてもらうとか,ばらして輪行袋に入れちゃうとか。
今まで,595号と一緒に入ったことがあるのは,以下のようなケースです。
- 駅のトイレ:輪行中では袋に入れて,そうでないときは多機能トイレを探して,そのまま持ち込んで用をたしました。
- 海岸の波打ち際:海辺で写真を撮りたいけど適当な置き場が見当たらず,砂浜までもって行きました(砂だらけになりましたが)
- ショップの中:表に駐輪場があるのに「中に入れて」は言い出しにくかったのですが,ちょうどFDの調子が悪かったので調整をお願いして入れてもらいました。
後編に続く
こんな風に,ワイヤーロックを主にしながら,それ以外のしょぼい対策を積み上げております。
幸い,過去6年間で(というか今までの人生で)自転車を盗まれたことはありませんが,昨今のロードバイクブームもあって,やる人たちの層が広がったこともあり,気を抜いてはいけませんね。
後編は,おいらがいつも使っている,割と便利なワイヤーロック,TIOGAの「Double Loop Lock」を紹介します~(^^)
昔はこんなひどい所にも置いていました(上段の真ん中にRHC号が・・・!) いや,意外と盗まれにくい場所か?(@マクドナルド)
Nikon D70 + TAMRON 17-50mm F2.8- ■「その他」カテゴリー内の前後記事
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