サードパーティ製プーリーに黄色信号!?

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BBBのベアリングプーリー,Roller Boys。メンテフリーだし透明だし,大好きなのですが・・・?

BBBのベアリングプーリー,Roller Boys。メンテフリーだし透明だし,大好きなのですが・・・?

Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D

最近,LGS RHC号のリアディレイラの調子が悪い。

どんなに微調整を繰り返しても,ローから3段目くらいまでの間のギアで,小さいながらも「ギャリギャリ」音が出るのです。

もともとのLGS RHC号は限りなく無音に近いバイクなので,気になり始め,ご近所プロショップに持ち込んだのですが,そこで聞いた事実は・・・。

ざっくり言うと・・・

  • シマノのディレイラ用プーリーには特許がある
  • ガイドプーリーは左右に0.7mmの遊びがある
  • これにより高い変速性能が担保されているので,サードパーティー製はどうしても純正に比べて変速性能が落ちる
  • でも,雑誌などではこの点について触れていない・・・
  • ちょうど磨耗してきたので,純正チューンアップパーツに取り替える予定

プロショップにて

一応,おいらもこんな本やシマノの取扱説明書で勉強していますから,ディレイラの調整くらい自分でできると自負していました。

しかも,チェーンコネクタ(本ブログ内の紹介記事へMISSING LINK)を使っているので,チェーンを外した状態で精密な微調整も簡単にできます。

それでもだめなのです。なにをどうやっても,ローはいいとしても,その次の2~4くらいまでのギャリギャリ音が消えません。そして,5~9(いまだ9速です・・・)までは完全に無音なのです。

で,話は戻ってプロショップのメカニックさんのお話。

「う~む,どうやっても直らないねぇ。このレベルだと気にしない方がいいかもねぇ。まぁ,異音以前に,サードパーティのプーリーだと変速性能が落ちるから戻した方がいいと思うよ。シマノのプーリーには特許があってサードパーティーではまねできないことになっているから・・・」

とのこと。

なぬ,特許!?

初めて知ったのですが,シマノのリアディレイラのプーリーのうち,上の奴(ガイドプーリー)には左右の「ガタ」が設定されているそうです。

で,この「ガタ」がシマノの正確な変速性能の一翼を担っているらしいのです!


自宅にて

で,さっそく家に帰って調べてみました。ありました,本ブログ内の紹介記事へこんな特許です。

なんとなくですが,同じギヤでも,シフトアップしてきたときとダウンしてきたときでは微妙にプーリーの位置に差があり(これをシマノは「ヒステリシス」と呼んでいるのかな),その差を吸収するために「遊び」を用意してあるようです。ちなみに,「遊び」は0.7mmとのこと。

難解な(どの特許もそうですが)文面を斜め読みしただけなので,あっているかどうかわかりませんが,特許は実在し,他社ではまねできない模様です。

おいらは,LGS SIX号のときから,本ブログ内の紹介記事へBBBの樹脂製プーリー(ベアリング入り)を使って満足していたのですが,ひょっとすると,ある程度の変速性能をスポイルしていたのかもしれません・・・


応急対策

「サードパーティーはだめだよ~ん」と言われても,いまさら,105のベアリング無しプーリーに戻る気は起こりません。おそらく,ほ~~~のちょっとの摩擦しか無いでしょうけど,少しでもフリクションを減らしたいのが自転車乗りの性(サガ)。

しょうがないので,とりあえずは,ガイドプーリーを固定しているボルトを少しだけ緩めて走ってみました。あんまり緩めちゃうと,ガイドプレートが脱落しちゃって,変速性能どころじゃなくなっちゃうので,ほんのちょっとだけ。

RHC号では透明バージョンを使っています。ガイドプレートの固定ビスをほんの少しだけゆるめてみました。

RHC号では透明バージョンを使っています。ガイドプレートの固定ビスをほんの少しだけゆるめてみました。

Nikon D90 + SIGMA 50mm MACRO F2.8

そして,先週日曜日の早朝,50kmだけ走ってみたのですが,きわめて快調,いつもの無音RHC号に戻りました!!

たったこれだけのことで,いらいらしていたギャリギャリ音が消えちゃうとは・・・。逆に,バイクパーツの精密さに驚くばかりです。


恒久対策

一応,異音は鳴りやみましたが,今回のはあくまでも応急対策(当たり前です)。

おそらくは,サードパーティー製うんぬん以前に,樹脂製のプーリーが磨耗してきた影響(交換してから6,500kmも走っていますし)のではないかと思います。

なので,新品に取り替えようかと思うのですが,「サードパーティ製はダメでござる」と宣言されているのに,あえてまた同じものを買うのも考え物。

そこで,,,,

次回に続く(^^)v




【追伸1】
この記事を会社帰りの電車で書いていた(もち本ブログ内の紹介記事へpomera)のですが,駅ナカの本屋さんで今月号のfunrideを発見。さっそく立ち読み(^^;)したら,最後の方にプーリー特集が! なんてタイムリー,と思いながらも読んでみましたが,「ガタ」「遊び」のような解説はどこにもありません。ひょっとしたら,存在自体がシークレットなのか!? (んなわけない,特許として公開されている)



【追伸2】
ロードバイクの「無音ぶり」というのは世間的にはどうなんでしょう? おいらは大好きなのですが,公道では派手なギャリギャリ音(チェーン・ギア関係)や,カチカチ音(フリーのラチェット)を鳴らして走るロードバイクも少なくありません。

おいらは,ほぼ完全な無音状態で滑るように走ってくれるロードバイクが大好きです。

この辺は人それぞれ,いろんな好みがあるのでしょうね。さすがに,ブレーキの「鳴き」が好きな人は少数派でしょうけどね(^^)


■「コンポ」カテゴリー内の前後記事
2009年08月23日 | カテゴリ:  コンポ | ID: 2071
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