苦節5ヶ月。ネオモルフェ化完了!(前編)
苦節5ヶ月。ついに,ネオモルフェ化完了です!
Nikon D90 + TAMRON 17-50mm F2.8実は3ヶ月ほど前に,かねてから狙っていたハンドルバーを入手していました。
昨年10月にNoguさん達と4人でヤビツアタックした際に,ucchannさんが使っていて,その場で一目惚れした,CinelliのNeo Morphe(ネオモルフェ)です。
MV32T ULを大バーゲンで購入した際に,どさくさで仕入れていたのですが,595号への装着はそれから3ヶ月も保留。
ずっと押入に置きっぱなし(隠しっぱなし?)で,あやうく存在を忘れてしまうところでしたが,4月に行われた大工事により,ようやく595への装着が完了し,日の目を見ることができました。
要するにこんなお話です(^^)
- ずっと前に購入していた,チネリのハンドルバー「ネオモルフェ」を装着
- ハンドルバーの取替え,ってものすごく作業項目が多くて大変
- でも,お気に入りのハンドルバーになって大満足
- 詳しい作業の様子,使用感などは次回以降に
ネオモルフェとは?
ネオモルフェとは,チネリ社のカーボンハンドルバーです。
アルミハンドルバーをそのままカーボンにしただけのバーとは異なり,カーボンならではの造形の容易さを生かし,非常に複雑な有機的デザインとなっています。
ショルダー部のへこみ
ショルダー部分はフラットになっていて,手のひらが当たりやすくなっています。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D両サイドのショルダー部がフラットになっていて,ブラケットポジションで走る際に,とても握りやすくなっています。
STI下部のへこみ
STIブラケットのすぐ下に,指を置くための窪みがあります。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2DSTIレバーのすぐ下もえぐるように凹んでいます。
STI全体をしっかり握るとき,中指がはまるようになっていて,妙にしっくりきます。
ドロップ部の戻し(?)
バーエンドは,もう一度上に戻るようになっています。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2Dドロップエンドの部分で,上側に戻るように湾曲しています。
ふつうの,まっすぐなドロップエンドに比べると,遙かに握りやすくなっています。
が,おいらの場合は,こんな位置はあんまり握ることがないので,見た目だけかもです(笑)
トップバーのつぶし
トップバー部分は,基本的にフラットなのですが,やわらかいカーブを描いています。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2Dトップ部分は,これまで使っていたFSAと同じように,つぶしが入っています。
が,見ての通り,微妙に湾曲した造りになっていて,手のひらを乗せても,握っても,どちらも快適になるように設計されています。
ケーブル内蔵処理
「Cinelli」のロゴの内側にケーブルを通すことができます。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2Dこんな感じに,割とデカイ空間を通って出てきます。
Nikon D90 + TAMRON 17-50mm F2.8ブレーキとシフトケーブルを内蔵することができます。
小さな穴があいているというのではなく,ケーブルが通る部分にカバーが付いている,という感じです。
7900DURAにして以来,ケーブルの処理で悩んでいたおいらには朗報です。
こんな風に,とてもオリジナリティの高い,凝りに凝ったハンドルバーなのですが,難点はそのお値段。
国内での販売価格は5万を越えるという,とんでもないお値段です。こんな,ぐにゃぐにゃした棒1本でママチャリが5台も買えてしまいます。
wiggleでは,国内でのアルミバーとほとんど同じ,1.5万で買うことができますので,いくら何でも,国内価格は見直した方がよいのでは,,,という気がします。
今回は,サイズで少し悩みましたが,今まで使っていたFSAと同じ400mmにしておきました。重量は実測で268g。FSAが322gでしたから,僅か(54g)ながら軽量化にも貢献してくれています。
装着に当たっての課題
購入してから3ヶ月も放ったらかしていた理由の一つには,ハンドルバー交換作業の大変さがあります。
大まかな手順は下記のようになります。
- ブレーキ・シフトケーブルの取り外し
- バーテープの取り外し
- STIの取り外し
- 旧ハンドルバーの取り外し
- 新ハンドルバーの取り付け(傷つきやすいところは保護)
- STIの取り付け位置検討・仮止め
- ブレーキ・シフトケーブルの適正長さ検討
- ブレーキ・シフトアウターの切断,末端処理
- ブレーキ・シフトアウターの取り付け(FD用マイクロアジャスタ含む)
- ブレーキ・シフトインナーの仮止め
- バーテープ巻き付け
- ブレーキ調整
- シフト調整
- 祝杯
ざっと,こんな感じです。
595号を組み上げたときの実績では,おいらの作業ペースで丸一日を要する巨大工事でした。それもこれも,ネオモルフェがやたらと複雑な形状となっているからであり,特に,STIの位置決めとバーテープ巻きは困難を極めました。
ネオモルフェは明らかにカンパ用です。STIの取り付け位置には本当に苦労させられました。
Nikon D90 + TAMRON 17-50mm F2.8
今回の作業の成果
全部を一気に書くと,非常~に長い記事になるので,まずは完成状態を紹介し,作業の様子は次回以降の記事で紹介します。
今回のネオモルフェ取り付けは,半日の作業を2回,のべ丸一日の作業となりました。
その成果は,こんな感じです。
ケーブルルートの見直し
おいらとしては,ベストなケーブル配線です。ブレーキもシフトもケーブルがクロスすることがありません。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D595はケーブル内蔵式のフレームです。
デフォルトでは,進行方向右側にFD,左側にRDのケーブルを内蔵することになっています。
しかし,これだと,適正なケーブル長を求めることが非常に難しい上,フレームを痛めるリスクがある(次回紹介)ため,今回は,右側にRD,左側にFDと,左右を入れ替えました。
ケーブル・バーテープもレッドに!
ちゃっかりとシフトワイヤーも赤にしています。純正SP-41です。
Nikon D90 + TAMRON 17-50mm F2.8おいらの09年式595は,白黒の地味な色使いのモデルです。彩りを添えるために,STIカバーだけサードパーティー製の赤い物に変更していたのですが,今回は,さらに,ケーブル類とバーテープも赤に変更しました。
随所にカーボン保護
カーボン製品では,アルミや鉄に比べて,傷が気になるものです。そこで,3Mの「表面保護テープ」を使い,STIやステム,サイコンホルダーなどのパーツが接触する部分をカバーしてみました。
マイクロアジャスタはFDだけ
良く見ると,FD用のマイクロアジャスタがこっそりと隠れています。
Nikon D90 + TAMRON 17-50mm F2.8最近の多くのフレームと同様,595にはシフトケーブルの受けが無いため,アジャスタを使ったSTIの微調整ができません。以前は,これを解決するために,ケーブルの途中にJagWireのマイクロアジャスタを入れていました。今回の組立では,RDは本体のアジャスタを利用することで割り切り,FD用のみマイクロアジャスタを挿入することにしました。
バーテープの巻き終わり
細~い飾りテープに注目です(^^)
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2Dネオモルフェを取り付ける上で一番苦労するのは,バーテープです。
あまりにも不思議な形にぐにゃぐにゃ曲がっているので,隙間無くバーテープを巻くのは一苦労です。
また,フラット部分(Cinelliのロゴがある部分)の手前で巻き終わるのですが,ショルダーのカーブから隙間がほとんど無いため,巻き終わり部分の飾りテープを付ける余地がありません。
そこで,巻き終わりは細いセロテープで固定し,その上から,半分の幅に切った飾りテープを巻くことにしました。
まぁ,肝心のバーテープの巻き自体は,見ての通り,ロゴが逆向きになっていたり,いつもどおりのダメダメ仕上げですが・・・(笑)
作業の詳細は次回以降紹介しますが,ケーブル長についてだけは慎重に慎重を期し,長めに切っておいてから徐々につめていったので,とても納得のいく,自分的にはパーフェクトな出来です。
ただ,本当のプロが作業すれば,アウターの刻印(「SHIMANO SP-41」とか「SLR」など)まで一致させてもらえます。今回は,残念ながら,そこまでは気が回ることができませんでした。
こうやって,写真に撮ってみて,初めて「あっ」と気が付いたのですが,やはり,こういうところも含めてプロの作業にはかないませんね(^^;)
バーテープ,STIカバー,ワイヤが赤いので,ハンドル周りが赤になりすぎたか!?
Nikon D90 + TAMRON 17-50mm F2.8そのほかにも,STIの取り付け位置の問題や,ステムへの固定法など,課題は山のようにありましたが,なんとか自力で乗り切ることができました(2日かかりましたが・・・)
小さなミスはありますが,全体的には非常に気に入った出来映えです。
次回以降,作業内容と使用インプレを紹介していこうと思いますので,お楽しみに~(^^)
- ■「ハンドル」カテゴリー内の前後記事
-
- 1件新しい記事:苦節5ヶ月。ネオモルフェ化完了!(中編:作業の様子)
- 1件古い記事 :POST MODERNE 「SMICA PRO OSステム」