超強力バイク転倒防止技,「TOPEAK輪ゴム式STIサイドブレーキ」

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ちょっと極端ですが,こんなことも可能です(^^)

ちょっと極端ですが,こんなことも可能です(^^)

SONY DSC-TX10

ロードバイクに乗っていて「不便だなぁ」「気を使うなぁ」と思うもののひとつに,「駐輪」があります。

長時間駐輪しての盗難というのも気にはなりますが,それ以上に気になるのが,ちょっと停めただけでコロンと転倒してしまうことです。

ママチャリであれば,転んでも起こせばいいのですが,ロードバイクの場合,STIやサドルが傷つくこともあるし,RDやハンガーが壊れたり,最悪,カーボンフレームに傷が入ってしまうことだってあります。

そうならないように,いつも,すっごく気を使って駐輪しているのですが,今回紹介するのは,そんなロードバイク転倒リスクを,極めてしょぼい方法でだいぶ低減できる小技です。

乗り始めて6年もたって気がつくのもどうかという単純な小技ですが,その効果は絶大です(^^)

要するにこんな技術(?)です(^^)

  • STIレバーに輪ゴムを引っ掛けて,「サイドブレーキ」にしてみた
  • 普段はドロップ部分にぶら下げている
  • 停車するときは,STIレバーに輪ゴムを引っ掛けると,前ホイールが完全にロックされる
  • 坂道はもちろん,平地でも威力は絶大。1点支持でも倒れなくなる!
  • 輪ゴムはなんでもいいけど,TOPEAKのがオススメ(^^)

ロードバイク転倒のメカニズム(というほどではないけど)

一般的にロードバイクを駐輪するときは,ハンドルバーとサドルの2箇所,場合によってはペダルも含めた3箇所で壁等に接触させて安定化させます。

しかし,これが意外と難しく,バイクから離れた途端にゆっくりとバイクが動き出し,最悪の場合,倒してしまったり,サドルサイドを豪快に削ってしまったりします(いずれも経験あり・・・涙)。

ここでよく考えてみると,バイクが勝手に動き出すのは以下の2パターンあることに気がつきます。

【パターン1】ハンドルが曲がって動き出す
これが一番多いと思いますが,手を離した途端,ハンドルが曲がると同時に僅かに前輪が動き出します。あとは「ハンドルが曲がる・前輪が動く」がどんどん増幅されて,傾きが大きくなって,いずれ転倒してしまいます。
【パターン2】坂道で走り出す
坂道で駐輪した場合,前後輪が動き出し,サドルやハンドルバーサイドを削りながらバイクは坂道を下り始め,いずれ転倒してしまうパターン。

これ以外にも突風で煽られて転倒することもありますが,普通の状況で起こりそうなのは,この2パターンかと思います。

これらに共通するのは,「前輪が動き出す」というところです。

逆に,前輪さえ動かなければ,そう簡単には転倒しないということです。

そこで,「TOPEAK輪ゴム式STIサイドブレーキ」の登場です(^^)

ありがちな転倒パターン。ハンドルで支えているのですが・・・。

ありがちな転倒パターン。ハンドルで支えているのですが・・・。

SONY DSC-TX10
ハンドル・前輪が動き出して・・・。

ハンドル・前輪が動き出して・・・。

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傾きがどんどん進んでいいって・・・。

傾きがどんどん進んでいいって・・・。

SONY DSC-TX10
バッタ~ン(涙)

バッタ~ン(涙)

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TOPEAK輪ゴム式STIサイドブレーキ(SSB)

ロードバイク乗りであれば,家の中にTOPEAKの輪ゴムが多数転がっているかと思います。別にTOPEAK限定ではありませんが,要するに直径3cmくらいの輪ゴムならOKです。

どこの家にでもある(?)であろう,TOPEAKの輪ゴムたち。今回使ったのは,右から2番目のやつ。

どこの家にでもある(?)であろう,TOPEAKの輪ゴムたち。今回使ったのは,右から2番目のやつ。

Nikon D600 + Nikkor Micro 60mm F2.8

この輪ゴムを使い,駐輪時に右のSTIレバーを引っ張ってあげるだけです(欧米式?の方は左レバーでどうぞ)。

こうすることで,前ブレーキがガッチリとかかって前輪が動かなくなります。

名付けて,STIサイドブレーキ(SSB)です。

こんな風に,ブレーキレバーを輪ゴムで引っ張ります。

こんな風に,ブレーキレバーを輪ゴムで引っ張ります。

SONY DSC-RX100

たったこれだけなのですが,「前輪が動かない」ということは,先ほど示した2つのパターンのどちらも起こり得ないことになります。

実際にやってみると,ハンドルバーの1点支持だけでも十分ガッチリと固定され,前進・後退はもちろん,ハンドルバーも左右にまったく動かなくなります。

坂道だけでなく,平地でも1点支持で大丈夫になりますし,ちょっとした段差に停めたり,階段に停めても大丈夫です。

標識の棒にハンドル1点支持で立っています。

標識の棒にハンドル1点支持で立っています。

SONY DSC-TX10
縁石の上でも安定して立っています。

縁石の上でも安定して立っています。

SONY DSC-TX10
こんな,超不安定な場所でも,ハンドル1点支持で耐えてくれます。

こんな,超不安定な場所でも,ハンドル1点支持で耐えてくれます。

SONY DSC-RX100
こんな雑な置き方でも大丈夫! 写真も雑だけど・・・。

こんな雑な置き方でも大丈夫! 写真も雑だけど・・・。

SONY DSC-RX100

もちろん,輪ゴムが緩んでしまったらお話にならないので,輪ゴムの直径はちょっと小さ目がいいかと思いますし,その太さもある程度ガッチリしたものが良いかと思います。

さらに,引っ張り用のノブがついている輪ゴムだと,使いやすさ抜群です(^^)

また,走行時はどうしておくかというと,右サイドにミラーをつけているのであれば,その付け根に引っ掛けておけば紛失の心配も無く,プラプラして気になることもありません。

ミラー(SPY)の根元に巻きつけておけば邪魔になりません。

ミラー(SPY)の根元に巻きつけておけば邪魔になりません。

SONY DSC-RX100

先日の200kmライド時に,色々な装備を595号に着脱しているうちに偶然発見した小技なのですが,あまりの効果絶大さに改めて記事にして紹介してみました。

是非お試しを~(^^)


■「ハンドル」カテゴリー内の前後記事
2013年09月03日 | カテゴリ:  ハンドル | ID: 10771
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