世界初! リトラクタブル・サドル・プロテクター
一度は完成した保護装置に対し,さらなる軽量化を試みているところ。偉いな~(笑)
Nikon D70 + SIGMA 50mm MACRO F2.8たぶん、絶対に世界初だと思うのですが、バイクのサドルに傷が付くのを防止する装置を開発してみました。
まぁ、社会一般では、「自転車のサドルなんて穴があいてなきゃOK」程度の認識でしょうから、どれほどニーズがあるか、まったく不明ですが・・・(^^;)
バイクのサドルが傷つくとき
スタンドの無いスポーツバイクで,サドルが傷つくのはどんな時でしょうか?
- バイクを壁に立てかけたとき
- バイクで倒れたとき(落車)
- きつい一言を言われたとき
3.はおやじギャグとして無視したとして,1.や2.では傷が付く可能性があります。
バイクを止めるとき,ハンドルバーの横とサドルの2点で壁に立てかけると,比較的安定してくれますが,サドルが壁等に接触するので,どうしても擦れたりして汚れてきますし,最悪,削れて破れてしまうことがあります。
今回の「装置」は,2.は無理としても1.での傷はかなり防止できます。
リトラクタブル・サドル・プロテクター(RSP)
サドルサイドに付く,悲しい傷や汚れを防止するため,フォトポタ日記研究所が総力を挙げて開発したのが,リトラクタブル・サドル・プロテクター(RSP; Retractable Saddle Protecter)。直訳すれば,「折りたたみ可能なバイク椅子保護装置」です。
写真を見ると,がっくりしてしまうかもしれませんが・・・(笑)
RSP(笑)の格納状態。完全にシートの下に隠れています。
Nikon D70 + Nikkor 35mm F2DRSPの展開状態。これで,サドルサイドを保護するのだ!
Nikon D70 + Nikkor 35mm F2Dそう,サドルの下からチョイっとアームが伸びて,それが壁と接触することで,サドルを守ってくれるのです。
サドルサイドをテープ等で保護すると,逆にその部分だけきれいになってしまって美観を損ねます。
そこで,登場したのが,「チョイっと伸びるアーム」というアイディアなのですが,,具体的になにを使って作るのかは,一週間ほど悩みました。
- 指し棒。プレゼンで使う奴です。スルスルーっと棒が伸びて,,,無理だよ!
- 折りたたみナイフやハサミ。伸びたり,縮めたり・・・。いいんだけど,危ない&重い
- ノック式のボールペン。ワンクリックで,伸びたり,縮んだり。でも,ストロークが足りない・・・。
- シャワーキャップ。論外。コンセプトが違う(笑)
なかなか,うまい日用品(日用品で解決しようとするのがフォトポタ日記研究所のいつものセコさです)が見つからない中,ふと思いついたのが,我が家に無数にある,レゴパーツ。
レゴパーツには,様々な可動パーツがあります。ヒンジ構造のものだけでも10種類くらいあるし,伸び縮みするロッドだってあります。
で,いろいろ試作してみました。
LEGOで作ることになってからも,色々と試行錯誤してみました。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D
結局,採用されたのは,ミニマムサイズ&軽い動作&超計量なこのパーツ構成。
1号機は,青いパーツを使っていました。少ないパーツらしく,こども達からはブーイングが・・・。
Nikon D70 + Nikkor 35mm F2D青いパーツの代わりにコレを使います。大胆な肉抜き(笑)で,軽量化にも貢献!?
Nikon D70 + Nikkor 35mm F2D可動部はこんな感じ。
Nikon D70 + Nikkor 35mm F2D普段(走っているとき)は折り畳んでおけば,ペダリングには全く影響ありません。そして,バイクを立てかけるときには,指でちょいとアームを出してあげればOK。
今回は,クリック感の無いタイプのヒンジを使いましたが,クリック感のあるヒンジでも良いでしょう(恐竜シリーズなどで多用しています)。
で,完成したRSPは,サドルの下にこっそりと両面テープで貼り付けます。強度が心配なら,接着してしまってもよいでしょう
実際に使ってみて
すばらしいです(笑)
内緒ですが,つい最近,サドルを取り替えています。以前のSelle San Marcoのカイマノが,まさに壁に擦れてボロボロになってしまったので,Selle ItaliaのSLR Carbon Team Editionに変更しています(こちらの記事はまた後日!)
ですので,ちょうど今,おいらは「サドルに絶対に傷を付けたくない」心境なのです(笑)
ものすごく気を使って,ハンドルバーだけで支えたりしていたのですが,RSPを導入してからは,気兼ね無く壁に寄り掛けることができます(嬉)
危な~い! 傷が付く!! (撮影用ですので,慎重に慎重に)
Nikon D90 + TAMRON 17-50mm F2.8RSPを使えば,全然気にしなくて大丈夫!(^^)
Nikon D90 + TAMRON 17-50mm F2.8
また,取り付け位置・角度を工夫したことから,折り畳んでいる状態では,ペダリングへの影響は全くありません。この点でも,今回の構造はなかなかイケています。
ただし,注意点があります。
ブロックであることの弱点
実は,今回の写真に収められているのは2代目RSPです。初代はどうしたかというと,何度か走っているうちに,「いつの間にか,ベースを残してなくなっていた」です。
いくらレゴは密着力が強いとはいえ,ブロックですから,一定以上の力が加われば外れてしまいます。
で,初代は,家の駐車場でぺっちゃんこになって発見されました。どうやら,家についてLOOK号を片づけたり掃除をしているうちに手で触って落としてしまい,それを,我が家の車で踏みつぶしてしまったようです(合掌)
2代目は,ブロックはすべて瞬間接着剤で合体してあります。これなら,不用意に脱落することはないでしょう。
(^^)
左右どっちに付ける?
おいらは,バイクを立てかけるときには,たいていは右側に立てかけます。
バイクの左側を歩くから,というのもありますが,ハンドルに付けているSPYミラーのゴムバンドが,いい感じでグリップしてくれるというのが大きな理由です。
ですので,今回はRSPを右側にくっつけました。
しかし,バイクを写真に収めるときには,よほどのことがなければ,バイクは左側に立てかけます(バイクの見栄えがいいのは車体の右側だから,ですネ)
となると,左側にもRSPが欲しくなってしまいます。が,こんなものを左右両側に付けたサドルというのも,なんとも過保護な気もしてきて,悩んでおります(←アホ?)
以上の注意点をクリアすれば,簡単にサドル保護効果が得られそうなRSP。
まぁ,そこまでサドルの見栄えにこだわる人は少なさそうですし,サドル裏にヘンテコなパーツを付けること自体に抵抗がある向きもあるでしょう(おいらも,格納状態のRSPを,もうちとコンパクトに出来ないか,悩んでいます・・・)。
というわけで,万人にはお勧めできなさそうなRPS(っていうか,オススメできる人の方が珍しいか・・・)。が,やっぱり,買ったばっかりのサドルはきれいにしておきたいのです!(^^)
裏ヤビツで落車して葉っぱにまみれながらも,「サ,サドルに傷は付いていないですか・・・げほっ」と,真っ先にサドルの無傷を願っていたNoguさん,どうでしょうか?
(^^)
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