TOPEAK「スマートヘッド」と「噛み付き事故対策」
今日の主役,TOPEAKのスマートヘッドさま。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2Dスポーツバイクには,専用のフロアポンプが必要です。
おいらは,4年前にLGS RHC号を買ったときに,TOPEAKのJoe Blow Sports(ジョーブロースポーツ)というフロアポンプを用意しました。
わりとお安い値段(3,500円)ですが,メーターもちゃんと付いているし,仏式・米式の両バルブに対応しています。
今回は,このJoe Blow Sportsのヘッド修理と,噛み付き事故対策(なんじゃそりゃ?)の記事です。
スマートヘッドが欲しい!
別に,「○○を食べて頭をよくしよう!」とかいう,怪しげな記事ではありません(笑)
前述のように,Joe Blow Sportsは仏式・米式の両タイプに対応したポンプヘッド(ツインヘッド)を採用しています。
交換前の「ツインヘッド」 仏式と米式をレバーで切り替えます
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2Dしかし,4年間使い続けた結果,内部のゴムパッキンが劣化したのか,バルブの噛みこみが弱くなるし,エアが漏れまくるしで,だんだん使いものにならなくなってきました。
まぁ,最終的にはデジタルゲージで正確にエア圧を測定するので,ポンプは空気さえ入れてくれればいいのですが,「入れているそばから漏れている」というのは,エアはたまりませんが,ストレスがたまってしまいます。
そこで,ポンプヘッドのリビルドキット(要するにゴムパッキンのこと)を買って,修理しようかと思ったのですが,新しいTOPEAKのフロアポンプには,「スマートヘッド」というポンプヘッドが標準装備になっていることを知りました。
今まで使っていたツインヘッドは,名前の通り,仏式と米式両方のヘッドが付いていて,レバーを左右に振ることで,ヘッドの切り替えをするとともに,バルブに噛みつく動作をしていました。
ツインヘッドは,こんな感じに,レバーを左右に振ります。
TOPEAKのサイトから拝借。しかし,このレバーが結構大きいため,自動車のタイヤ(=米式)や,英式アダプタをつけて子供自転車(=タイヤが小さい)使おうとしたりすると,ホイールカバーやスポークに干渉してしまうことがありました。
また,直径の大きいロードバイクタイヤでも,バルブにまっすぐヘッドを当ててから,レバーを左右に振るというのは,バルブによけいな応力を与えてしまいそうで嫌な感じはしていました。
そこで,新型のヘッドである「スマートヘッド」に交換することにしました。
スマートヘッドは,前述のツインヘッドとは異なり,バルブの差込口は一つしかありません。
スマートヘッド。差込口はひとつしかありません。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2Dこの一つの口で,仏式も米式も差し込むことができます。
また,レバーは締め付けるためだけに操作し(仏米の切替は無用),操作方向は縦になっています。ツインヘッドのように,横に振らないので,無駄な力をバルブヘッドにかけないで済みそうです。
レバーは縦(ホースに沿った)方向に操作します。力も入るし,バルブに変な力をかけないですみそうです(^^)
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2Dスマートヘッド登場!(昨年5月ですが・・・)
昨年の5月にWiggleで2000円(ポンプが買えてしまうが・・・)で空輸されてきたスマートヘッド。
スマートヘッド アップグレードキットはこんな箱に入ってきます。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2Dスマートヘッドのキットは,ヘッドだけじゃなくて,ホースがセットになっています。TOPEAKのほとんどのポンプに対応させるため,いろんなアダプタが入っていて(TOPEAKのサイト参照)。ポンプの種類によって,「元からあるホースを延長する」or「元のケーブルを外して付け替える」の2種類の対応になりますが,Joe Blow Sportsは後者でした。
こんな風に,ホースとヘッドは一体物です。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D取り付けはすごく簡単で,既存のホースを固定していナットを緩め,スマートヘッドと取り替えるだけですから,5分もあれば完了です。
使用感はこんな感じです。
がっちり噛んで離さない!
バルブをヘッドに差し込み,レバーを倒すと,すごい力で噛みつきます。
ツインヘッドの時は,緩んでしまったり,エアが漏れてしまうことがありましたが,スマートヘッドでは皆無です。
レバーを起こすストロークがとても長いので,がっちり挟み込んでいるようです。
縦方向のレバーは便利
前述のように,レバーの動作方向が横ではなく,縦になっています。ホースに沿った方向に動くので,スポークなどと干渉することがありません。
こども用自転車(24インチMTB,ルイガノLGS J24)で試してみましたが,とても良好です。噛みつきがきついですから,英式変換アダプタもがっちり一体化しますし,スポークとも干渉しません。
英式アダプター(これはポンプ本体の付属品)を付けて・・・
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D24インチの小さなタイヤでも,スポークと干渉しません。うれし~
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D
また,当然ですが,米式にも対応していますから,自動車のタイヤにも利用できます。この冬は,スタッドレスのエアーを入れてみましたが,とても快適でした(回数はすごくかかりますが・・・)
障害未遂事件発生!(っていうか,既遂だ)
いいとこだらけに思えたスマートヘッドライフ(どんな生活だよ・・・)。
しかし,その平穏な日々は,ある事件によって突然引き裂かれました。
今まで,おとなしくエアーを送り込んでいたスマートヘッドが,突然,噛みついてきたのです!!!
うんぎゃ~! 急に飼い主に噛み付いてきた,スマートヘッド。痛ぇ~!
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2Dとにかく,この世の終わりのごとく,とんでもなく痛いのです!!
何度も言いますが,スマートヘッドの噛みつき力はハンパなく,ドーベルマンやカイマンワニ,カミツキガメにも匹敵するパワーです。
そして,この噛みつきパワーの源は,操作レバーの長~いストロークによってもたらされています。
しかし,エアを入れ終わり,ポンプヘッドを外すときにちょっと油断すると,このレバーが凶器と化します。
おそらく,音速を超えるスピードで親指にアタックしてくるのです。
音速以上のスピードで(笑),親指に噛み付く!
昔,ガムの形をしたびっくりオモチャがあったなぁ。あの,ウルトラ強化版か?
このときの痛みたるや,ものすごいものがあります。
幸か不幸か(いや,幸にきまってる),おいらは,カミツキガメに噛まれたことが無いのでわからないのですが,おそらく,それに匹敵する痛みと思われます。
親指の爪は激しく変形し,内部は赤黒く内出血。丸二日はジンジン痛み続けます。
なんのために,米TOPEAK社がこのような凶暴な仕掛けを仕込んでいるのか分からないのですが,「おっちょこちょい」にかけては,サザエさんと並んで日本を代表するおいらとしては,なんとかして対策をしなければなりません。
(いつもの)ゴムで対策完了!
昨年5月のアップグレードから,1ヶ月に1回の割合で噛み付き事件が発生していました。
このままでは,10ヶ月目でおいらのすべての指が潰されてしまいそうです(いや,実際には親指だけ10回噛まれるのだけど・・・)。
で,考えついたのが,この対策。
出た! いつもの「ゴム工作」だ。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D原材料はコレ。両面テープ付きなので,思いついたらすぐ作業できる。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2Dいつものように,「ゴム」で解決。相変わらず,安直な対策ですいません・・。
若干,新鮮味にかけますが,効果は抜群です。
かなり厚手のゴムを選んだので,衝撃吸収性は抜群ですし,操作性に悪影響もありません。
ビクビクしながら,命がけで(オーバー)親指をワザと挟み込んでみましたが,まったく痛くな~い(^^)
う~ん,痛くな~い(ジレット風)
この写真を撮るのだって,ドキドキしながらです。完全にトラウマになっている・・・。
強大なパワーのカミツキガメも,歯にゴムカバーをつければ怖くはありません。
きっと,開発段階では,TOPEAK社の社員もたくさん噛まれているんだろうなぁ。対策してから出荷してくれよぉ~ぃ。
これで,世界中にいるであろう,「飼っていたスマートヘッドに突然噛みつかれた」という被害者の方々の助けになれば,幸いです。
おしまい。
【おまけ】
どうも,フォトポタ日記で紹介する工作(?)は,ゴムや磁石ネタが多い気がします。
割と好評だった,シューズ滑り対策もゴムでした。
これは,ひとえに,「たくさん買いすぎてしまった」というのが原因の一つと思われます(笑)
次は,どこに貼ろうかな~?
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