とんがったタイヤ,Panaracer 『Extreme EVO3 Protex』
約1年ぶりにタイヤを交換しました。
慣れ親しんだ,Vittoriaの『OPEN CORSA EVO CX』から,Panaracerの新Protexシリーズの最軽量モデル,『EXTREME EVO3 Protex』に交換です。
新しいタイヤが欲しい!
Vittoriaは去年の10月から使用し,現在までに約2000kmを走ったのですが,トレッド面を見ると写真の通りにかなり削れて扁平になってきています。また,こちらでも書いたのですが,当初,あんまりパンクを気にしないで乗り回していたために,細かい傷が無数に付いてしまっています。
もともと,Vittoriaはレースにおける総合力(縦横のグリップとか?)で評価されているようで,耐パンク性や転がり抵抗の低さなどでは際だって目立つ性能ではないようです。それに加えて,この摩耗ぶりと傷だらけぶりは,あんまり良い状態ではないと思われるため,LGS RHC号の維持管理責任者として、タイヤ交換をすることを決断いたしました(おーばー)。
新しいタイヤの候補は,転がり抵抗の低さを主眼に,できれば耐パンク性能もそこそこあるタイヤを色々と探してみました。
当初は,シュワルベの『Ultremo』にしてみようと思いました。なんだかこのタイヤは各方面でべらぼうに評価が高く,一様に,転がり抵抗の低さ,グリップの良さが評価されていました。しかし,,,高いのです(2本で16,000円くらいもします) また,耐パンク性能についての評価は見あたらず未知数のため,残念ながら見送りです。
Panaracer EXTREME EVO3 Protex登場!
そんなときに,「自転車のあさひ」のサイトを見ていて見つけたのが,PanaracerのProtexシリーズ。耐パンク性能を飛躍的に向上させるProtexテクノロジーを用いた3種類のタイヤがこの春に新登場しています。
『EXTREME EVO3 Protex』,『VALIANT EVO3 Protex』,『Duro Protex』の3つなのですが,この3つがどう違うのか,正直言ってよく分かりません。Panaracerのサイトの説明によると,どうやら,Duroが一番頑丈だけど重い。EXTREMEはこの中では弱い方だけども最軽量。VALIANTは両者の中間。こんな感じなのでしょうか?
まぁ,どれにしても良かったのですが,なんとなく「最軽量」というところに惹かれてしまい,LGS RHC号の栄えある3代目タイヤは,『EXTREME EVO3 Protex』に決定しました。
EXTREME EVO3は,Protexテクノロジーにより,先代の『EXTREME EVO2』に比べて,耐パンク性能が6300%も向上したとのことです。なんだか,「サンマ25,000匹分のビタミンC!」みたいな,ものすごい誇大広告のようにも思えてしまいますが,EVO2で1年に1回パンクしていた人は,63年ほど無パンクで乗り越えられるということでしょう(違うか...)
使ってみての感想は?
さて,EXTREME EVO3 Protex(めんどうくさいので,以下,「パナ」)に換えて200kmほど走ってみての感想はというと......。
- 異様に小さい転がり抵抗!
- これは,乗った瞬間に体感できます。とにかくコロコロと良く転がってくれます。これは,写真を見ると分かるのですが,トレッド面が三角形の山脈みたいな「とんがった」形をしているため,接地面積が極めて小さいことが原因と思われます。タイヤをきれいに洗ってから家を出ると,汚れがほんの数mm幅しか付かないことで分かります。Vittoriaがかなり丸形だっただけに,この差には驚きでした。Nikon D70 + Nikkor 35mm F2DRICOH Caplio GX100 + 5.1-15.3mm
- 乗り心地は悪くないです
- 転がり抵抗がとっても小さいので,ケツが痛くなるほど高圧にする必要がありません。一応,推奨空気圧は7~10.5barですが,今のところ,7.5~8.0barの間で使っています。Vittoriaでは10bar近くで使っていたので,この差も大きいです。だいぶおケツに優しくなりました♪
- グリップはわかりまへん
- もともとそんなハードな乗り方をしているわけではないので,グリップについてはよく分かりません。ただ,下り坂でちょっとブレーキをかけた感じでは,接地面積の小ささの割にはよく粘ってくれている感じがします。この点では,Vittoriaはかなり優秀だったので,今後,乗り込んでいく中で試してみたいです。
- (おまけ)タイヤ交換がものすごく大変
- おいらは,タイヤを付けるのも外すのも苦手ですが,パナをホイールに付けるのはも~~~のすごく大変でした。とにかくビードがむちゃくちゃ固く,前後輪で1.5時間くらいかかってしまいました(涙) これでは,遠出したときのパンク修理が思いやられます。まぁ,63年に1回しかパンクしないので,問題無いとは思いますが......(笑)
現時点では,タイヤの着脱以外に困ったところがないパナですが,グラフィックが無意味に派手(な割にはダサイ?)なところと,とんがりトレッドが摩耗したらどうなってしまうのか,が若干気になるところではあります。
まぁ,タイヤは乗り始めの性能はわかりにくいので,また1ヶ月くらい乗り込んでみてから追記することにしましょう。
- コレに決めた理由
- 頑丈なこと(耐パンク性能)と,とんがったトレッド面による転がり抵抗の小ささです。
- 気に入ったところ
- 耐パンク性能の方は1年くらい(?)乗ってみないと分かりませんが,転がり抵抗の方は乗ればすぐ分かるほど,よく転がってくれます。(もっとも,以前のVittoriaが,扁平になるくらいすり減っていたせいもありますが...)
- イマイチなところ
- グラフィック......。もう少しマシにならんもんでしょうか。また,肝心の空気圧やサイズの表記は,ものすご~く薄く書かれおり,ほとんど判別できません。新品でこうだから,劣化したらまったく読めないのでは?
(追伸)
Panaracerのサイトによると,Duro Protexのうたい文句は『Protexシリーズ中最強』というもの。「じゃぁ,Duroが一番いいんじゃん!これで優勝じゃん!」と決めてしまうのは早計です。これは,文字通り,「もっとも強い」=「もっとも頑丈」ということのようです。ちょっと紛らわしいかもです...
- 【2008.07.27 修正】
- 推奨空気圧が間違っていました。正しくは,7~10.5barです。妙に幅が広いです。
- 【2008.08.22 追記】
- 購入後初めてのロングツーリング(富士山チャレンジ)であっさりとパンクしました。いくらProtexシールドが頑丈でも,金属物を思いっきり踏みつけたらひとたまりもないのは同じのようです。やっぱり,前方の注意が一番肝心ですね。
- 【2009.04.22 追記】
- 走行距離1,600kmで,前後タイヤのローテーションを行いました。とんがっているせいもあり,摩耗は早い気がします。1,000kmごろからリアタイヤの扁平ブリが気になり始めました。2000km持つかなぁ・・・。
- ■「タイヤ」カテゴリー内の前後記事
-
- 1件新しい記事:またパンクしてしまいました(と言って良いか微妙ですが…)
- 1件古い記事 :タイヤの前後ローテーションをしてみました